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表題作真夜中が過ぎてゆく

八束響,司家の一切を仕切っている慇懃無礼な執事
司水季,反抗的で横柄な態度の司家の一人息子/大学生

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あらすじ

反抗的で横柄なお坊ちゃまと態度のデカイ慇懃無礼な執事―これが、有名な役者である両親から才能と美貌を受け継ぎ、裕福な家庭で何不自由ない生活を送っていた大学生・司水季と、常に冷静沈着、スーツとメガネで心を隠しているバトラー・八束響の関係だった。
自分を見ない八束、子供扱いし対等な大人として向き合わない八束、そつのない横顔で本心を見せない八束…そんな憎らしいまでに大人な八束の『手』を水季が本気で欲しいと思ってしまうまでは…。
オトナの恋に惑う書き下ろし続編を加え、ビタースイート・ラブ、ノベルスで登場。

作品情報

作品名
真夜中が過ぎてゆく
著者
火崎勇 
イラスト
北畠あけ乃 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784883025244
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

絵のおかげで何故か心に残っている作品

後書きに主従関係ものと書いてあったから購入したのに、読んでみたらどこが主従関係と困惑した作品。
確かに立場上では攻めは受けの親に雇われたバトラー、受けはその家の子供。
主従関係というのでしょうかこれは。
攻めの八束の性格は執事なわりに傲慢だし叱るためとはいえ水季をビンタするし、謝れと命令するしで、水季が可哀想で腹立つやらイラつくやら。
それでも何故か惹かれるのは、ひとえにカバー絵と挿絵を描いているイラストレーターの絵が魅力的だったから。

後半の書き下ろし(付き合ってから)の話も、恋愛初めての水季がデートしたいって言ってるんだから、もったいつけずにしてやればいいのに、家の中で毎日会えるんだからと冷たい。
挙句の果てに、なんの連絡も無く家に来なくなる。父親伝いに長期休暇だと知らされ、突然距離を置かれる。
もう攻めがなにしたいのか意味わかりません。

理由は水季に追いかけてきて欲しかったと言いますが、あれだけ愛情を欲した言動をしていたのに!? おまえは恋愛慣れしてるのにそこで引く!?
受けは両親から与えられなかった愛情に飢えていたのに、攻めからひと言もなく突然離れられたら、今度こそ本当に他者からの愛を諦めてしまいそうなのに。
受けが可哀想。酷すぎる。
これで従者×主人は違う……とモヤモヤしたけど、水季が予想以上のわがままおぼっちゃま気質だったため攻めの部屋でひと暴れして、攻めもそこは叱らないで和解しているのには笑った。
その後、先ではどうなるのかなと心に残ってしまう作品。

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