鼓ヶ淵

鼓ヶ淵
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
31
評価数
7
平均
4.4 / 5
神率
42.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
角川ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥515(税抜)  ¥556(税込)
ISBN
9784044327026

あらすじ

長唄と三味線を通じて、洋一郎と雅美が出会ったのは、高校一年の時だった。
はかなげな、ほっそりした雅美と大人びた洋一郎。
一年の月日が、二人を親密な友達にした。
だが二人の間には大きな壁が…。
すべてを失なってしまうかもしれない、もろく、あやうい危険な愛。
夢か、幻想か。
山奥の宿で繰り広げられる超心象風景。
真実の愛は、つらく、哀しく、苦しいもの。
ジュネ作家三田菱子が「M」に続いて贈る衝撃の問題作。

表題作鼓ヶ淵

坂本洋一郎
雅美

その他の収録作品

  • ガーデンセール

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レビュー投稿数3

ハラハラしながら読みました

「ジュネ」という言葉をリアルタイムで(ギリギリ)知らない世代なので、スニーカー文庫からこういう作品が出ていたのだなぁと感心しました。裏表紙に著者近影と生年月日がどどーんと載っていたのに時代を感じ、小中学校の図書館で小説を乱読していた日々を思い出しました…。

表題作「鼓ヶ淵」と、全く別のお話「ガーデンセール」が収録されています。

「鼓ヶ淵」は高校二年生の洋一郎と、同級生である雅美のお話です。表紙絵、口絵、導入部分…どこをどう切り取っても不穏な雰囲気ですが――安心してください、ちゃんと、現実的に、ハッピーエンドです。もう本当に…ハラハラしながら読みました。そもそもホラーが得意じゃないせいもありますが、読者を不安にさせる描写が本当にうまくて、男前な洋一郎と儚い雅美の関係がとても刹那的に思えてしまって、手に汗握る勢いでのめり込みました。最後はきれいにまとまって、スッキリしました。2000年以降のBL作品と比べると行為そのものの描写は奥ゆかしいものですが、エロティックな雰囲気があって萌えも十分だと思います。これ、音声化されているのですねぇ。聴いてみたい気がします。

「ガーデンセ続きール」はなんだか不思議な物語でした。主人公の「男」と、バーで出会った行きずりの相手である「船長」(外国人) のお話ですが、BL…もといジュネ作品のような、そうでもないような。登場人物の誰ひとりとして最後まで名前が明かされず、二人の間にあったのがどんな感情だったのかも不明瞭で、色んな理由付けが読み手に託されている――そんな作品でした。ただ、一つ印象的だったのは、「男」は出会いの時点では20代前半…社会人だったようなので24歳とかそれぐらい。それから10年を経て、彼はくたびれた自分の容姿に落ち込むのですが…せいぜい34歳ってとこです。…え、それ、普通…ってかむしろ受け盛りじゃない!?一番オイシイ年齢じゃない!?と。この作品が刊行された1990年と現在とでは「三十男」の持つ意味も変わったもんだなぁと思いました。

また、あとがきに作者の旦那様との馴れ初めが書いてあって新鮮でした。

1

怖い…けど、凄い…

うひゃー、
こわかったよママン…

JUNE期の名作ですね。
耽美というよりは、全体的に陰鬱な作品でした。胸がモヤモヤする陰鬱さではなくチリチリする陰鬱さ。ゾクッとする場面が何ヵ所もあって、やたらと怖かったです。
ホラーです。
読んでるあいだ、たまらないほどの焦燥を感じてしまってました。
この時代の作品には、ガラガラポンの悲劇オチを持ってくる作品がやたらと多いから、スリルも半端ないんですよね。
エロ描写は薄いですが、行間から匂いたつような色気はあります。
血判のために耳たぶを噛んだ場面とか、めちゃくちゃエロかったな。

二回読み返して分かったんですが、これ、予知夢の三番目と四番目の順番を間違えてたら悲劇だったんだろうな。
雅美が求めてきた最初の夜、主人公が誘惑に負けて求めに応じて抱いてたら…と考えると怖い。
ホラーだからというわけじゃなく、よく練られたプロットにもゾクゾクしました。

こういう作品、ほんと最近はないなァ。
一定の需要はあると思うんだけど、商業的に難しいのかな。

しかし怖かった…

『ガーデンセール』
こっちの話のほうがホラーかも。べつに霊も超能力もSFじみたネタは何一続きつないんだけど、すごく怖い話です。
この話の怖さは、10代にはリアルには分からないと思います。もしかしたら20代でも分からないかも。

2

耽美・幽美

BLCDが登場する以前、そう言う種類の
媒体として君臨していたのはサン出版より
でていた「カセットJUNE」でした。
表題作はそのかセットJUNE第一作の原作で
あります。このメディアミックスが無ければ
現在のBLCD隆盛も無かったでしょう。

物語のトーンはしっとりと耽美です。そして、
性描写も標準的ではありながらどこかに
湿り気を帯びた妖しいものとなっております。
JUNEとは、そう言う世界でもありました。

4

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