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表題作M この世で一番最後の夜

沢垣
レイ、裕

その他の収録作品

  • 海に沈む夕日
  • 春三月

あらすじ

M。赤坂にある、偏光ガラスと石の黒い鏡のような外壁の15階建てのこのビルは、実はありとあらゆる歓楽の館だった。
オーナーは16歳のレイ。
長い髪と透けるような白い肌を持った少年だ。
レイともう一人の美しい少年裕の出逢いが、彼らの運命を変えた―。
ひそやかに、ひめやかに、Mを舞台に繰り広げられる禁断の恋。
甘く、切ない、男と男の妖しいラブ・ロマンス。

作品情報

作品名
M この世で一番最後の夜
著者
三田菱子 
イラスト
いのまたむつみ 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044327019
4

(4)

(2)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

耽美だ

耽美でした。
初版平成2年らしいです。
「これが昔のJUNE小説かァ」と思いながら興味深く読みました。
奇妙で分かりにくい話でしたが、おもしろかったです。今の時代なら、あり得ない話な気がする。

『M』というクラブを舞台にしたお話です。
オーナーが16歳の女装男子です。
ある目的のために、15歳の少年に近づき、仲良くなり、Mのピアニストとしてスカウトする。
最後の最後に真相が明らかになります。悲しい結末でした。余韻がすごいんだけど、食い足りない感じ。
もっと読者サービスしてくれよと。いやいや、でもこの読者サービスの無さがこの話のいいところなんだろうな。

表題作の他の二編も面白かったです。
もう少し書いてほしいなァって思う場所で終わってる小説、好きなんですよね。

2

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