沈まぬ夜の小舟(上)

shizumanu yoru no kobune

沈まぬ夜の小舟(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×210
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
10
得点
227
評価数
57
平均
4.1 / 5
神率
61.4%
著者
中庭みかな 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
テクノサマタ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848610

あらすじ

母を亡くし、居場所を失った17歳の創。新しい家族を築いて創を過去にしてしまった父にも、母の恋人だったひとにも頼れない。だから、ひとりで生きていくために自分が売れるものは何でも売ると決めた。いくつも掛け持ちしているアルバイトでは不器用でも丁寧な労働を、ときには、大して価値があるとも思えない自分の体を。そうして眠るときには薄っぺらな寝袋の小舟に乗って、夜ごと星空の航海に出かけるのだ。明日はもっといいところまでたどり着けますように――。
あるきっかけから、母が入院していた病院に麻酔科医として勤める高野と、その後輩にあたる外科医の瀬越の世話になることに。けれど、絶対に知られたくない秘密と想いを抱えている創は、二人に嘘を重ね続け……?

表題作沈まぬ夜の小舟(上)

(仮)高野慧一,麻酔科医
(仮)相澤創,17歳,高校を中退しバイトを掛け持ちする青年

同時収録作品沈まぬ夜の小舟(上)

東,40代,創を買う男性
相澤創,17歳,バイトを掛け持ちする青年

同時収録作品沈まぬ夜の小舟(上)

瀬越利哉,外科医
相澤創,17歳,フリーター

その他の収録作品

  • 特効薬(書き下ろし)
  • Siren(書き下ろし)

レビュー投稿数10

薄幸健気受けさんがお好きな方に。

初読みの作家さまですが、あらすじと、テクノサマタさんの描かれた表紙につられて購入。

ヤバい。
薄幸・健気受け大好物のワタクシにドンピシャな、萌えツボ刺激されまくりの作品でした。萌え作品なのに何がヤバいかっていうと、これが上下巻ものだということ。えー、ここで「次巻へ続く!」なの?

下巻の発売が待ちきれない…!

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は17歳の創。
両親が離婚し、母親に引き取られた青年。母親の恋人の男性と母親の三人で暮らしていたが、母親が急逝してしまう。
母親の恋人は母がいなければただの他人。
自分と母親を捨てて若い女のもとへと行ってしまった父親も、創を引き取ってはくれなかった。
金銭的な理由で高校に通えなくなった彼は高校を中退し、昼間は病院の清掃、夜はコンビニバイトを掛け持ちしている。

が、何より、彼には「帰る家」がなかった。
母と母の恋人の三人で暮らしていたマンションの屋上に寝袋を持ち込んで、固いコンクリの上で、どんな天気であってもそこで寝る。

若干17歳。普通なら親に甘え、金銭的な心配をすることもなく友だちと楽しく過ごしているであろう創が、とにかく可哀想で思わず落涙しそうになりながら読み始めました。

が、そんな創に手を差し伸べてくれる人物が二人現れます。

一人は母親が倒れたときに運ばれた救外で診てくれた外科医の瀬越。
もう一人はICUで診てくれた麻酔科医の高野。
食べ盛りの男の子であるはずの創がいつも粗末な昼食を食べていること、痩せていること、その年でバイトに明け暮れていること―。
「心配している」という風を前面に出すことなく、創を気遣ってくれる二人の男性の登場に少し安心するのですが。

いやいや、待てよ。
これって上下巻ものだよね。
なら、薄幸健気少年がこの二人の大人たちに愛され幸せになるっていう、そんな単純な話じゃないんじゃない?

と思ったわけですよ。
で、まあ、その通りなんですね。

創は病院の清掃、夜のコンビニバイト、と一生懸命働いていますが、なぜか報われない。無垢すぎる性格故に、どうやら人の悪事を被せられてるんでは…?と思う描写も時々登場します。

そして、そのバイトでだけでは家を借りられるほどの金額は貯められない。そこで彼は、ウリもしています。ウリと言っても口での奉仕くらいなのですが、彼にウリを斡旋している大学生とか、創を気に入って買っている中年男性とか、もう波乱の予感しかしない。

それでも創は、生きていくしかない。

そんな創に、瀬越、高野の2人が手を差し伸べる。
明るく気さくな瀬越。
寡黙で、けれど温かな手を持つ高野。
創は高野に恋心を抱いていますが、もしかしてこれどっちを選ぶの?的なお話なのか、はたまた3Pものとか?

などという不埒な妄想をしながら読み進めたのですが。

あらあら、えー。
そういう展開?

どこまでも、果てしなく、創という少年が薄幸です。
創が貧乏くじを引く、その理由もほんのりと描かれています。

一生懸命で、自分の急所を、無防備にさらけ出してるからかな。
だから、そんな創を傷つけたくなる。
そんな人がいるのかも。

一生懸命頑張っているから応援したくなる。そう思うのが「普通」だと思うけれど、自分が持っていない光を持つ人を、あえて傷つけたくなる。そんな人もいるのかもしれないな、と。

そして、素晴らしいなと思ったのはタイトルです。
「小舟」っていうのは、創の状況をあらわしているのかな、と思いました。

帰る場所を失った創が、星を見ながら眠りにつく。
彼が乗る「小舟」は、小さいけれど、ぼろいけれど、彼の唯一の場所だった。創の現状を端的に表わしてるっていうのかな。

序盤から最後まで、創はかなり薄幸です。
一生懸命で、頑張り屋で、でも報われない。
薄幸健気受けさんが好きなそこの腐姐さま、もう、萌えツボ刺激されまくること請け合いです。

でも、そんな彼に、幸せになってほしい。
そう願いつつ、下巻の発売を正座してお待ちしています。

13

誰かこの少年を幸せにしてあげて

少し生き辛い思いをしている者同士が出会って惹かれあって居場所を見つけていく物語でした。

17歳の創は母親を亡くし父親から疎まれ放置されながらも
誰も恨むことなく一人で頑張って生きていこうとすると健気な子です。
けれど大人の弱さや身勝手や心無い扱いのせいで傷つけらることばかり。
それなのに相手の不機嫌や怒りが自分の至らなさのせいと自分を責めてしまうところが胸が痛いです。

そんな不憫な境遇の中でも精一杯生きようとしている少年に気が付いて見守る若い医師2人。

麻酔科医高田は過去の結婚と別離に心に傷を持つ。
元嫁からの仕打ちを思えばトラウマものでしょうに、自分の駄目さを後悔し相手の幸せを願える優しすぎる先生です。

外科医の瀬越は院内の人間関係に疲れ心折れそうな日々を送る中で、高田に向ける創のキラキラした視線を見て癒されるところで思わず「わかるわー」と言いたくなります。
日々の生活の中で見つける小さな癒しですね。

健気な少年 創くんが幸せになるまではまだ遠そうですが下巻が楽しみです。

2

何度も読みました

商業作品になる前から何度も読み、この本が発売になって感無量です。
いつ読んでも創が健気で泣けます。

2

大好きなお話

みかな先生のサイトの頃から「これを紙本で読みたい!」と、切実に思っていました。何度も後戻りするので。
創ちゃん。不憫。もうちょっと上手く生きていけないのか?と、何度も思うのだけど。母親は多分、生きるのに必死だった。父親は我が子の扱いが酷い。だから自己肯定感が低すぎて。なんでこんな方向に行ってしまうのか?と、何度も思った。
高野先生がしっかり愛してあげられるか・・・と、思っていたら、伏兵?の瀬越先生が・・・あれ?これ、まずいんじゃないの!?と、ハラハラしながら下巻に続く。いやその、話は知ってても、何度読んでもハラハラして最後まで読まないと気が済まない!即、下巻へ


2

強くて優しい

17歳、高校中退。親の離婚、再婚前の親の突然の他界。本来ならまだ大人に庇護される年齢なのに彼を守ってくれるものが何もない。そんな重くて苦しいお話です。

創ちゃんは自分が優しくてキレイな心の持ち主だということを知らないんです。だから他人と比べたり妬んだり、恨んだりをしない。自分の境遇や周りの大人を恨んで非行に走ってもおかしくない状況なのに。それって創ちゃんがめちゃくちゃ強い子だからじゃないかな?と読んでいて思いました。

自分には守ってくれる親や仕事やお金がなにもないのに、それでも落ち込んでいる人には自分のすべてを捧げようとしてしまう…。それは創ちゃんの無知によるところも大きいのですが…。

そしてそんな創ちゃんを取り巻く大きな存在の高野先生と瀬越先生。二人はまるで北風と太陽のような存在。側にいるだけで温かい気持ちになる高野先生。優しい態度ではあるけど何か自分本位の優しさのような瀬越先生。瀬越先生の優しさも間違いではないし、きっとそれで救われる人もいるんだろうけど…。

でも最後に瀬越先生との関係が変わるような出来事があって…というところで上巻が終わってしまうので、速やかに下巻にいかないと苦しくておかしくなりそうです。

創ちゃんの全身から放たれる優しさに押し潰されそうになりながらも、高野先生の言葉を胸に自分を小舟に乗った旅人のように一日一日を乗り越えていく強さに勇気をもらえます。

1

三角関係が苦手な方にも読んで欲しい

健気な不幸受けが、懐の大きい年上の攻めと出会って救われる。
そういう王道なパターンが大好きでそんなお話ばかり読んでいます。
この作品も、ちるちるの掲示板で他のお姉様方が積極的にお勧めされていたのを拝見して手に取りました。

実物は思った以上に内容がみっちりで、読み応え抜群。食事しながら食べるには重いですが、それさえも愛おしい重さでした笑

大体の内容については他の方もレビューされているので割愛します。
詳しくは下巻で改めてレビューしようと思いますが、この作品は是非、三角関係物が苦手なお姉様方にも、読んでもらいたいと思えたお話でした。
もともと私は上記でも書いたように、唯一無二のお互いの存在、みたいな関係性に萌えるところがありまして。
弱って弱って生きてるのもしんどいな、みたいな受けと、そういう受けを唯一見つけ出して掬いあげてくれるような攻め様のお話が大好きです。
なので、はっきり言って三角関係物、総受けものがあんまり得意じゃありません(総受けものに関しては攻めが1人確固たる位置にいて、その周りでちょっかいかけてる〜みたいなのは好きなのですが)

そしてこの作品も攻め様が2人居ます。
う〜ん、
健気受けは読みたいしあらすじもそそられるけど、攻め様が2人か……
気が進まずに少しの間放置。
どっちかが当て馬になるのが辛いので、悩みに悩む。

けれど、今思い返しても、早く読めば良かった!の一言に尽きます。

各エピソードや登場人物との関わりをじっくり、丁寧に、そして水底まで沈むような創の不幸を淡々と綴るこの上巻。
高野先生と瀬越先生とのやり取りは、水底から見上げる、太陽の光みたいに水面に反射してキラキラ輝いているように思えました。
そのくらい、創にとっては2人が大事で、どの出来事でもどのタイミングでもそれぞれ高野先生であって瀬越先生であったからこそ、創は救われたんだと思います。

上巻はすごく苦しい中で終わる展開ですので、下巻も一気に購入して読むことをおすすめ致します。
夜明けの腐女子様、ぜひ!

1

1:1:1 トライアングルに潜む感情

Web版で読んで瞼腫れるぐらい泣きました。

上巻は「ヤーメーテー!」って展開で終わってますので、
一思いにヤラれたい方は上下巻セットがオススメです。
(個人的に上巻だけだとゲッソリ凹みました(;ω;))

内容は端的に言うと不憫受けが大人に救われるお話です。
展開は恋愛においての三角関係っぽくも見えるんですが、
その先に描かれているのは 1:1:1 の人間関係のような気もします。

生きるって大変。
生きるって難しい。
でも生きてるから幸せを感じることもできる。
時には苦しみも伴うけれど、それでも生きる。

ああああ~………、とにかく泣きました。
不憫受けにとても萌える質ってのもあるんですが、
この手のお話で挿絵がテクノサマタさんだと更に切な痛くなる…。

不憫受けに手を差し伸べる2人の大人が、
とことん対照的に描かれている点も後を引きました(;ω;)

(とにかくツライのオンパレードなので苦手な方は要注意です。)


さてさて。
受け:創はまだ17歳。
両親は離婚した後、父親は新しい家庭を持ち、母親は恋人と暮らす。
元々どこにも居場所がなかった上に、母親が亡き後は更に身の置き場がなくなってしまう。

大人の顔色を窺う子供だったせいもあり自分の権利を主張出来ないんですね。
自分の存在が迷惑なんだと察したら消えようとする。
そんで何が胸クソ悪いって、それを見て周囲の大人はホッとするんですよ…!!

心のどこかで「嘘ついて気を使ってるんだな」って気付きながら見ない振りして嘘に甘える。
創の育った環境にいる大人はそんな奴等ばかりです。

なので適当な嘘を咄嗟に吐いちゃう子です。
自分を守る為、相手に嫌われない為、平穏を守る為。
しかしそのことで創の首を絞めていってしまうんですね。

攻め:麻酔科医の高野は飄々とした人物です。
優しさを尽くすタイプというより、寄り添って安心感を与えるタイプというのかな…?
何を考えているのかわからない顔してるけど裏表がないのでホッとするというか。

創が行き場をなくしているのも察知して
敢えて深く触れずに家を提供するのが個人的に好き!
創の嘘(触れられたくない部分)に気付きながらも追い詰めない人なんですね。

『眠っている間に、ぜんぶ終わりますからね』

これは高野が患者に麻酔をかけるときの言葉なんですが、
日々を生きるのに精一杯な創にとっては魔法の言葉になるのがもぉぉぉぉ泣けます!!

攻め(?):瀬越は笑みを絶やさない優しい外科医。
高野とは違って笑顔の裏側に色んな感情を抱えています。
膨れる劣等感と、高野のようになりたい憧れも少し滲んでいたように思えました。
良くも悪くも非常に人間くさい人です。

創に向ける感情には、
○庇護欲・一緒にいて癒やされるプラス感情
○嗜虐心(高野の大切な者を傷つけたい)マイナス感情

が入り交じり、読み手としては心臓に悪いんですよねぇ…(;ω;)もぅ…ホント…ヤメレ…

そんなこんなで高野と瀬越の手助けをキッカケに、
創は心に沈めた舟を少しずつ浮上させて進み出す様が描かれていきます。
(タイトルの意味が被さって秀逸!小舟の例えに泣いた…)

創にとって高野は、大好きな人で、憧れで、夜の小舟を照らしてくれる指針です。
こっちに進めば大丈夫だよって待ってくれてる灯台のような。
キラキラとした目で高野を追う姿は健気で泣けるんですよ。純粋すぎてね(;///;)ウウウ

でも皮肉なことに高野相手だからこそ言えない事が沢山ある。
好きだからいっぱいいっぱい嘘をついちゃうんです。

そんな創に気付いて、創の言葉を吐き出させるのが瀬越。
高野に言えない事も瀬越相手なら素直に話せるんですね。
(読み手としては、ジレンマ極まりないんですよー!泣)

そのことは瀬越のわずかな優越感を満たすけれど、
同時に高野との差を見せつけられて心を蝕む。
結果、とある事件をキッカケにとうとう爆発しちゃってーーーーっていうのが上巻。

不憫受けが最終的に掬い上げられるお話ではあるけれど、
めちゃくちゃに愛されるお話ではないので要注意かな…。
救いは高野の存在なんだけど、如何せん話の展開的に上巻はどうにも存在が弱い。

正しいこと・間違っていること、いっぱいあります。
でも善悪で語りづらく人間のドロッとした感情が理解出来てしまうのが痛いところです;

高野は「瀬越と創はある種、似た者同士」だと感じ、
瀬越は「高野と創の似通った純粋さ」を眩しく見てます。
単純な三角関係とは言えない、人と人の感情がグサグサ刺さる作品です。

8

真実を隠す嘘を重ねて

今回は病院の勤務医とフリーターのお話です。 

行き場を失くした受様が嘘を重ねて苦境に陥るまでと
本編の幕間的短編2話を収録。

受様の両親は元々あまり仲が良くなく
受様が高校に入学した直後に離婚します。

父は半年後には浮気相手の女性と再婚、
母も同じ頃に恋人を連れてくるようになり
受様は高校を出たら1人暮らしをするつもりでいました。

ところが2年に進級した春の日、
母が脳出血で倒れ、そのまま入院して手術を受けますが、
一度も目覚めないまま5ケ月後には息を引き取ります。

受様は母に付き添いたいと高校を休学し、
母の入院する病院の清掃とコンビニで
アルバイトをすることにしますが

母が亡くなると
受様は新しい妻との暮らしを大事にする父にも
母というつながりの無くなった母の恋人にも
頼る事ができなくなります。

それでも生きていかなければならない受様は
1人で生きるためにお金を貯めるために
売りまでしていたのです。

受様はそんな事情を隠して
病院のバイトを続けていましたが
そんな受様を気にかけている医師もいました。

1人は母が集中治療室にいる時に
世話になった麻酔科医であり
1人は直接の関りは無いもの同じ外科だからと
声を掛けてくれた外科医でした。

麻酔科医は浮世離れした雰囲気を持ち
淡々とした話し方をする男性で
外科医は明るくて気さくで
看護婦達にも人気のある男性です。

受様は麻酔科医を秘かに想っていて
外科医はそんな受様の想いに気付いているようで
積極的に麻酔科医との間を
取り持つような事をしてくれます。

ある日、
外科医師の計らいで麻酔科医と食事をした受様は
麻酔科医の自宅に泊めてもらう事となります。

最初は喜んだ受様ですが
徐々に居た堪れなり「家に帰る」とつげるのですが
麻酔科医は受様が野宿生活をする家出少年だと
知っていて!?

本作の初出はみかな先生のサイト連載ですが
加筆修正して同人誌化、更に手を加えての
ノベライズになります♪

同人誌バージョンも持っているのですが
基本的なエピソードはほぼ変わらず
主に文章や表現を細かく手直しされたとの事、

書き下ろし短編とコミコミ特典目当てで
GETした1冊になのですが

上巻だけでもかなり受様が可哀想すぎて辛く、
下巻とセットで一気読みした方が良かったかな!?
と思ってしまいました (>_<)

受様は周りの大人達への遠慮が先に立ち
言いたい事も言えません。

そんな健気に生きる受様を取り巻く状況は
決して良い人ばかりではなく
受様を助けたいと思う人がいる反面、
弱者として利用しようとする人達も登場します。

そして受様に優しくしてくれた人でも
追い詰められれば己の気持ちを優先するのです。

人は何のために生きるのか、
どうして生きるのか、どうやって生きるのか。

見下されて押さえつけられる辛さ、
正しく生きられない弱さ、

それでも生きていくために
人は何を支えにするのでしょうか。

下巻も楽しみに待たせて頂きます。

3

幸せになって欲しい…

試し読みの直感と、評価の良さに購入を決めたのですが、読んで良かったです。
まだ上巻読了直後ですが、非常にはまり込んで読み終えました。

初めて読む作家さんの作品ですが、心理描写がお上手で受けの創の気持ちにシンクロしやすかったです。
かなり不憫な生活環境で、それでも他人に頼れず一人で生きていこうとする姿に胸が痛みます。
なんで自分ばかりこんな目に…って弱音も吐きますが、好きな人に会えた日は幸せで明日はもっと進めるという気丈に生きている受けです。

そんな生活の中で出会い、関わる登場人物も無理なく想像できるようなキャラクターでした。
創以外の人物の心理描写はないのですが、それぞれのキャラクターの背景がうっすら透けて見えるような気がするのは何故なんでしょう。
しっかり描写はしなくとも、所々ほんのり匂わせるのが上手いというか…上手く言えないのがもどかしいですが、ストーリーが進む中で人物の背景を上手く盛り込んであります。

上巻では創が想いを寄せている高野に近づきはしますが、まだ完全に片思い状態。
その上精神的、肉体的に追い込まれた状態になりつつも、高野には絶対知られたくないという状況に追い込まれた形で下巻に続いています…。
下巻、私の望むような結末になればいいなぁと願わずにいられません。もちろんハッピーエンド一択です。

結構ヘビーな読み応えの上巻でした。

3

「待て」

テクノサマタ先生なので購入。確か上下巻と聞いていて「おいおいおいおいおい」というところでこの巻は終わってしまって、1か月間悶絶。「待て」はツライ。上巻はツライので激萌♡なんて評価は出来ないのですが、絶対忘れないお話だと思うので萌にしました。早く下巻ぷりーず。

母を亡くし、離婚し新しい家庭を築いた父や亡き母の恋人を頼る訳にもいかず、一人バイトし野宿生活をする創。生きていくために、知り合いを仲介として見知らぬ他人と性的なふれあいもする生活。まともに相手をしてくれる大人も少ない中、病院の麻酔医の高野と外科医の瀬越は創のことを気にかけてくれて・・・と続きます。

++より内容に触れる感想やら登場人物やら

メインのカプがまだ確定していないので・・人物は全部記載。

創:高校中退、病院の清掃、コンビニのバイトの傍らナルミの仲介で知らない男に性的触れ合いをさせ金をもらっている。コミュ障?何かの発達障害があるのか?
高野:麻酔医、バツイチ、何にも動じないような様子、何かと頼りにされている
瀬越:高野の後輩、外科医、藤田にハラスメントを受ける、いい人っぽいが繊細?
ナルミ:創に相手を紹介し仲介料を取っている
ナカムラ:創の亡き母の恋人、マンションに創の荷物を預かっている
東:創を買っている。だんだんストーカーになってきてコワイ

以下は感想。

辛かった。創が上巻ではまだ救われていないので、読後感として「ツライ」一択です。自分の子供が「自分が突然死んだ後、こんな風になるかもしれない」と考えてしまうと、超キツイ。セーフティネットはどこ?!?!と大声で騒ぎ立てたい。頼むから創が早く暖かい部屋、食事、衣服を手に入れてほしい、自らの力で。

勿論甘えていいし、未成年の今はそうあるべきだと思いますけど、いつか「自分の力でしっかり立っている、生きている」と確信してほしいと、心の底から願いました。

高野先生は良いんですけど、スパダリ力があるのかないのか、全く分からない状況。はやく本領発揮して、創をしっかり受け止めてほしい。

瀬越先生も「ちょっと違った方向に行ってしまった自分」に早く気付いて、後悔のない方向に向いてほしい。

ナルミと東はもうこのままご退場願いたいが、下巻で出てきたら悲鳴。

核心は書きたくないので書かないようにしたら、なんのこっちゃというレビューになってしまって申し訳ありません。来月まで「待て」のできる方、ツラいお話大好物という方でしたら是非。ああ1か月お預けの刑。

10

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