廃品(オレ)を回収してよ。

来たる晴れかけの明日よ

kitaru harekake no asuyo

来たる晴れかけの明日よ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×219
  • 萌10
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
240
評価数
60
平均
4.1 / 5
神率
43.3%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥670(税抜)  ¥724(税込)
ISBN
9784829685815

あらすじ

廃品回収を営む晴仁と桜次郎。
晴仁の手は、魔法のように修理を施す。
壊れているはずの桜次郎の心さえ、彼の熱い手で背中を抱かれた途端に動き出したほどだ。
そんな時、眠る少年の回収を依頼された。
蘇るかつての真夏日。
あの日、桜次郎は晴仁に廃品として“回収”されて──。

表題作来たる晴れかけの明日よ

桜次郎,廃品回収「ハレノヒ」事務処理担当,22歳
晴仁,廃品回収「ハレノヒ」を営む,28歳

その他の収録作品

  • ホレたハレたの日(描き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数9

晴れやかな気分になれる

ロボ耳太郎くんの「すごい勢いで性癖に刺さるBLをオススメしていくスレッド」でオススメされた作品です。
私の依頼内容は「感情が細やか&丁寧に描いていて、どこか切なくキュンとする作品。(エロはなくてもいい)」でした。
好きな作家さんは、宮本佳野さん、三田織さん、雁須磨子さん、紺野けい子さん、麻生ミツ晃さんを挙げました。

因みにこちらの作品は既読でした。
私の記憶の中では
・「壊れてしまったからいらない」と人間の回収を頼むサイコ夫婦の存在が胸糞だった
・受けの桜次郎がしっかりとした体躯の美青年で、下手すると攻めよりも背が高くてそこがツボだった
・墓参りの後のキスからの二人の絡みの熱量が素晴らしくて劇萌え!!!

というのが残っていたのだけど、久しぶりに読み返してみてびーっっくり!!

受け攻め逆で覚えていました………。
私の記憶力ってほんとポンコツだなぁ。。。。

でも桜次郎が攻めだったからといって減点ポイントには全くなりません。
訳あり青年と、どこか飄々としつつも包容力のある年上受けという組み合わせ、それはそれでおいしい。

今回、再読して気づいたのは晴仁の眼差しの暖かさでした。
世間からするとただのゴミを、再び人の役にたって喜んでくれれば俺も嬉しいからとコツコツ直していく晴仁。
世間一般からすると価値が無いと言われる物ですら見捨てない優しさが晴仁の眼差しには宿っていて、そんな彼の様子を側でいつも見聞きしている桜次郎が、「いつかオレのことも直してくれるのかな」と淡い期待を抱くようになっていくところが、とても切なくて好きです。

海辺の町の雰囲気が良く出ている作品だと思います。
空が広くて、ざわざわとした風が潮の香りを運んできて、どこかのんびりとしている…そんな感じ。

二人の息子を廃品扱いして捨てちゃうようなぶっ壊れた親父があっさり改心しちゃったり、晴仁がずっと直せなかった品を素人の筈の桜次郎が直せちゃったりというちょいご都合主義っぽいところがあるので、神評価には至らないのですが、それでもお互いこの相手でないとダメだったんだと思える二人という組み合わせがとても良いし、お互い求めあってる気持ちが爆発したかのような熱量のあるキスシーンからの流れが何度読んでもいいなぁって思います。

そしてラストは本当に晴れやかです。
誌面にはためく風の雰囲気を感じながら読み進めていくと、いつしか自分の心の中の湿った部分がさっぱり乾いて、輝くお日様の香りを吸い込んでいるような、そんな気持ちになれる作品だと思います。

2

この2人のお話がもっと読みたい。

まず表紙がすっごい好き!(装丁:kotoyo design)
心ときめく色使いとデザイン!紙で持ってたら確実に面出しで飾るやつ。
電子で買うなら他のストアに比べてかなり良い画質で手に入るebjがオススメです。
他ストアのものは画質をだいぶん落としてある…なんでなのかしら。

ちょこちょこ読み返す大好きな作品です。
心がゆっくりとほどけていくようなカタルシス系のお話。
読んだ後に表紙を改めて眺めると、刺さるような青の綺麗さがますます引き立ちます。

カモメが飛んでるような海辺の町で廃品回収業を営む晴仁(ハレさん)は、壊れたモノを魔法のようにパパッとなんでも直しちゃう職人系イケメン。
そんなハレさんの傍らで事務面をサポートするのは美形イケメンの桜次郎。
2人とも何やらワケありそうな雰囲気を漂わせながら始まるお話です。

本ストーリー、なかなかの変化球で展開していきます。
まず1話目で「壊れて不要になったから回収してください」って車椅子の子供が連れてこられてギョッとしてしまうのですが、作者の描くお話を読んでいると感じ取れるこの作家様の感受性の高さで持ってして世の中を見るとこんな風に見えてるのかもなと思うところもあり、そう思いながら読み進めていくと印象は結構変わるのです。描かれているものの純粋さがぐぐっと一気に引き立つというか、ハッとさせられるというか。
このお話の中では壊れてる人達が分かりやすく壊れてるし、お前らの方が壊れてるんだってガツンと言われてるからスカッとするけど、現実はそうはいかないと思うし、人から勝手に不良品のレッテル貼られて人生を終えてしまう人たちの方が多いと思うから。
ハレさんと桜次郎が綺麗な青空の下でちゃんと笑っているのが嬉しくて幸せな気持ちになれます。

お話のタイプとしては近刊の「舌先に夜明けの味」と同系統かなと思います。
何でも直せちゃうハレさんが唯一何年も直せなかったあるモノがあって、それを桜次郎がいじったのをきっかけにハレさんはついに直せてしまう。
1人では何年かけても無理だったことが2人でなら。そんなお話なんだけど、「舌先に夜明けの味」を申し訳ないながらも物足りなく感じてしまったのはきっとこちらを先に読んでいたからだろうなと思っています。

好きなカップルが多い上田さんの作品の中でも特に大好きな2人。
Cannaさんが50号記念号に後日談載っけてくれたの嬉しかったけど、もっともっとこの2人のお話が読みたいなぁ。


↑の後日談(7ページ)は電子版本誌(500円)と分冊版(200円)で今でも読めます。
分冊版は「オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.50号記念スペシャルショート【翌朝】3」というタイトルのものです。

【電子】ebj版:修正白抜き、カバー下○、裏表紙○

2

笑った顔が好きなんだよなー

廃品回収される俺的な帯の煽りで、
ファンタジー的な話なのかと思って読み始めたわけですが
上田さんらしい日常を描いたお話でした。
今回もラストに思わずキュンが止まらなかった。

いつもなのですが、
攻守二人のパワーバランスが同じくらいなのがいいです。
拾われてきたときの話。
いつまでもいいのか、捨てられないのか、いてもいいのか。
迷い葛藤から幾年。

壊れていたもの。
壊れていなかったもの。
それぞれ囚われていたもの。
その後のイチャイチャ具合含めて満足の一冊。
「その後初めて最後までした」のひとコマが何気にツボ。

もう少し二人で年を重ねた先が読んでみたい。

3

大人同士のあまあま

過去から解放されて未来に向かっていく背景があり、

『はっ!』『ふっ!』からのおセッセへの流れが凄いいいです。

スピード感があり、暑さまで伝わってくるような。
二人の表情もよく、大人同士でガシッと絡み合うところ!!
身長は分かりませんが二人とも大きくて男らしいのに、あまあまなのが良くて。
時々そこからだけでも読み直しています笑

桜次郎さんが髪を結び直す場面があるんですけど、そこから色気ダダ漏れで釘付けでした(*´ω`*)

1

壊れたモノを直す愛情

回収された廃品を直しながら人の心も癒す愛情にジンワリする1冊。

表紙で廃品回収が関わるお話だと分かってたのですが、
まさか攻め自身がその回収された廃品だったとは!!
過去が明らかになった時・捨てられる過程に驚き。

お仕事をしている風景やお客さんとのやり取りなど、ごくごくありふれたリアリティのある日常が綴られているのに、"子供を廃品回収に出す"という部分だけ現実味のなさが浮いて違和感が少しあったものの、攻めや受けの心情が丁寧に描かれていて途中から気にならなくなりました。


攻めの桜次郎はとにかく萌えた!!!(∩´///`∩)
表紙のクールな横顔が第一印象だったのですが、全然クールじゃないw
一途で健気でワンコっぽさもあって可愛い!
初めて知った人肌の熱さにバクバク動く心臓。
初めて人から必要とされた喜び。
初めて知った人を好きになる気持ち。
たくさんの初めてをくれた受けに密かに片思いしてる姿も、思いが通じて必死にガッツいてる姿も、健気ワンコっぷりに萌えます。ちょっと振り回され気味なところがまた可愛い!
あと個人的に長髪攻めがルーズに髪を纏めてるのやハーフアップが好きなのでキャラデザもツボでした。好みが丸ごと詰まっててキュンキュン(∩´///`∩)

受け:晴仁さんは表紙の印象のまま。
人当たりがいいけど何を考えてるか分からない感じの年上受けがとっても良かったです。
タレ目で笑うと更に目尻が下がる癒し系。
ササッと物を直せる男の人ってカッコいいですね〜。
捨てられた桜次郎にさり気なく注ぐ優しさがあったかくてホッとします。
性欲と無縁そうに見えて、意外とエッチなお姿を見せてくれたのは嬉しい誤算w
初めて尽くしの攻めをリードする年上受けが堪りません(∩´///`∩)

物を直すのを通じて描かれる愛情に癒されました。canna50号記念スペシャルショートにラブラブ後日談が掲載されていましたが、そんな感じでこれからも時々2人の幸せを垣間見ることが出来たら嬉しいです。

2

カタルシスの物語

受けの寛大なる心と家族的な大きな愛情によって、攻めの魂が浄化されるお話。
エロいシーンが少なかったにも関わらず、2人の結びつきが強かったので、全く気になりませんでした。
攻め受けもそこまで感じませんでした。
受けが不良品として自分のもとに来るものは全て子どものよう、と話していたくだりはジーンと来ました。
自分も晴仁さんの持ち物になりたい!って感じですね。
独特の話し方も可愛らしく感じました。
目元の小じわが気になって、何歳だろうと思ってたのですが、28歳だったらしく、意外と若かったです。
子どもをまた捨てようとしてる攻めのお父さんともう一度再会する流れはできすぎで、アッサリ改心し過ぎだろうとも思いましたが、攻めがお父さんから解放されて良かったです。
孤独な2人の心が寄り添って、いつまでも暖かくありますように。

4

読後感がとてもよい

こちらの作品はノーチェックだったのですが、レビューを拝見して手に取りました。すごくよかった!次回作が楽しみなお気に入り作家がまた増えました。表紙もですが、中の絵がとっても素敵なんですよ。ちなみに黒髪の彼・晴仁は大きな瞳のたれ目♡

傷ついていても自分からはその傷を見せられない…そんな相手をあたたかい毛布で包んであげるようなお話だと思いましたが、実はそれをずっと求めていたのはもう片方でもあって。好ましい展開でした!

ただ、桜次郎の過去との向き合いがあの形ではなくても...と思え、そこだけがこの本において自分が入り込めなかった部分。大事な場面ですが、大事な場面だけに結び付けがより不自然に感じられました。すごいのは、このときの引っかかりを引きずらせず、次のシーンからはそれを一度も気にすることなくイッキに読ませる内容だったこと。

相手が耳を舐めてきたから確かめるように返してあげるのはよかったなぁ。いや全部よかったんですよ。描き下ろしの頃には、なんだか自分もこの土地に住んでいて、彼らをその辺からこっそり覗いてるような気がしてましたね。年配おじちゃんもよかったです。パートパートで神!これイイ!好き!と思う部分がかなりあり、エロ不足感もなく、とてもよい読後感。ステキな作品に出逢え感謝です。

6

何でも回収、何でも修理いたします

何でも回収し、修理する廃品回収業を営む晴仁(受け)に、ある夏の日に桜次郎(攻め)は拾われた。明るく面倒見のいい晴仁と一緒に廃品回収をしながら、自分がここにいてもいいのか、いつまでいられるのかを考え過ごしている桜次郎だったが、ある日かつての自分と同じような少年の回収を依頼され…。


雰囲気がとても独特で、現代ものなのにどことなくSFっぽい印象を受ける作品でした。
雰囲気はいいのですが、説明の足りない部分や、構成がわかりにくい部分があり、それがちょっともったいなかったです。
まず新たに回収を依頼された少年が、なぜ意識が戻らないのか、そしてなぜ急に意識が戻ったのかわからない。それに父親はともかく、少年の母親があっさり子供を捨てようとしてるのも気味悪いし、父親が改心したとしてもこんな母親にまともに子供が育てられると思えない。
そのへん雰囲気で流しちゃったらダメでしょ…と思いつつ、でもそのあたりが「妙にSFっぽい印象を受ける」元になってるのかな、とも思ったり。

エロは良かったです。汗だくのエッチシーン、いいですね。攻めの長髪もいいかんじに暑苦しく、組んず解れつで大変萌えました。


にしても、近所でこんな廃品回収さんがいたらいいなぁ、と思いました。
このあたり、無料引き取り〜とか言って、実際回収料取るような半分詐欺みたいな業者しかいないんだもん…。

5

「廃品回収」がもたらす温かなドラマ

青空をバックにシュッとしたイケメン二人(廃品回収業者!)が佇む表紙が素敵な一冊。
人と人の繋がりの素晴らしさ、温かさが様々な「廃品」のエピソードを通じて描かれたハートフルな作品です。

廃品回収「ハレノヒ」を営む晴仁(受け・28歳、表紙右)と、彼の下で働く桜次郎(攻め・22歳)。
二人の出会いは数年前、ゴミ捨て場に捨てられていた桜次郎(当時10代)を晴仁が拾ったことに始まります。

わけあって「廃品」として親に捨てられた桜次郎。
壊れていた彼の心は、晴仁の温かな人柄に触れることで少しずつ再生していきます。

廃品回収の傍ら、それらの廃品の修理も行っている晴仁。
捨てられたモノがまた誰かに使われるよう、一つ一つに愛情を込めて修理しています。

そんな晴仁の下で働き一緒に暮らすうち、彼のことを意識し始める桜次郎。
晴仁を尊敬し、彼の屈託のない笑みやスキンシップにいちいちドキドキしている姿が大変微笑ましいですv
その素直さはすっかり大人になった今も健在。
パッと見はロン毛のスカしたイケメンなのに、中身はウブな青年のままというギャップが堪りません。

桜次郎が自分を捨てた親に再会するシーンは、彼の成長が見えて感動的。
二度も子どもを捨てる親がちょっと説教されたくらいで改心するか?というツッコミどころはありますが、
桜次郎がかつての自分と同じ「廃品」の少年を救い、家族の形に直そうとする姿には心打たれました。

そうやって桜次郎が過去にケリをつけた後、今度は晴仁の過去が語られるという展開が秀逸。
何でも直せるのに、亡くなった「じいさん」から譲り受けた時計(のような機器)だけは何年も直せずにいる晴仁。
そんな時計が、素人の桜次郎がちょっといじっただけで動き始めるというのはご都合主義が過ぎるかも?
しかし「じいさん」を失ったことで止まっていた晴仁の時間が、桜次郎によって再び動き始めたことを象徴するかのようなエピソードには感動。
かつて桜次郎を救った晴仁ですが、実は彼自身も長年孤独を抱えていて、桜次郎の存在に救われていたのでした。

恋人になった後の二人は、挿入こそしませんが(描き下ろしラストに『帰ってから初めて最後までした』という一文あり)、そこここでイチャついていて微笑ましい感じ。
桜次郎の初々しさや、晴仁の年上らしいエロさと可愛さに萌えっぱなしでした。

エピソードがご都合主義的だったり、晴仁の生い立ちがよく分からず彼の孤独に共感し辛かったりといった点は気になりましたが、読後は温かな感動に包まれる一冊。
家族であり師弟であり恋人である二人の関係がとても素敵で、もっとずっと見ていたい気持ちになりました。

一読後の印象としては萌寄りでしたが、読み返すうち愛着が湧いてきたので萌×2評価で。
スルメ的魅力のある一冊です☆

11

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