電子限定描き下ろし付き
同情なんかで欲情はしません―――
私はちょこちょこ小説のレビューを書かせて貰ってますが、漫画のレビューがなかなか難しくて書けないんですよね。
なので、面白くて萌え転がる作品でもソッと評価を入れるだけで終わってしまうのです。
が、そんな私でも「どうしてもこれだけは!」と萌えを叫びたくて叫びたくて仕方ない漫画があったりするのです。
そんなワケで、とりあえず萌えを叫ばせて下さい!!
元々上田先生は作家買いをしてますが、今回は特に面白くて面白くて!!
私はこれまで「ワンダーボーダー」が一番好きで、もうこれ以上の名作はありえないと思ってましたが、それを超えて面白かったんですよね。
これ、大筋としてはノンケ×ゲイがひょんなキッカケから知り合い、互いに惹かれ合うようになる。
しかし、過去の経験から臆病になってしまい、なかなか距離を縮める事が出来ず・・・と、ストーリーとしては取り立てて派手なものでは無いのです。
なのに! それなのに・・・!!
なんかめちゃくちゃ萌えるー!!
そもそもですね、上田先生と言うとエロシーンが凄く艶っぽくて素敵なんですよ。
でも少な目。多い作品もあるけど。
それが今回、最終話で1回だけでありながら、かなり濃厚なエロを堪能出来るのです。
もうキスシーンから始まり、玄関での切羽詰まった服の脱がせあい。
この時点でもう相当萌えまくるのですがここからが更に萌えるんですよー!!
上田先生のエロシーンですが、エロいから萌えるんでは無いのです。
いや、エロいのもあるけど、それよりむしろキュンの方に萌えるのです。
伊瀬の泣き顔が超色っぽい上に可愛くてですね。
また、菱本の「泣かせませんと言ったのに、泣かせちゃいましたね」のセリフにも悶絶。
あと、ようやく素直になれた伊瀬のセリフがいいんですよ~。
エロシーンなのに神聖な気持ちになる。
あと、こちら、伊瀬がかなり臆病なんですよね。
で、人生経験を積んだからこそ、人間としての深みを持つ菱本。
二人の仲は、ちょっと進んだかと思うと、また逆戻り・・・。
切ないのです。
そしてジレジレさせられるのです。
だからこそ!
ずっと紳士的な態度を崩さなかった菱本が、ついに感情を爆発させるシーンが胸熱なんですよ!!
ずっと穏やかな語り口調の彼が、「クソ・・・っ」とか言うのにゾクゾク来てしまう。
これ、二人が二人とも、これまでは諦めてたんですよね。
でも、伊瀬は逃げずにちゃんと向き合おうとし、菱本は逃げられそうになっても追いかける。
そう、本当に心から欲しい相手なら、なりふりかまってちゃダメなんだよー!!
全然上手く言えないけど、もう萌えすぎて「うおーっ!」と叫びたくなる。
まぁそんな感じの、とにかく萌えて萌えて仕方ない作品でした。
全然まとまりの無い文章で失礼しました。
とにかく面白いので読んでいただきたいです。
最高でした。
もう菱本さんの魅力に終始やられっぱなしです。
20代、30代では絶対出せない大人の色気、充分に堪能させて頂きました。
今まで年下や、ノンケ相手にあまり幸せな恋愛をしてこなかった伊瀬くん。
恋愛そのものを信じられなくなっている伊瀬くんを癒していく菱本さんの優しさや包容力がさりげなく散りばめられていて本当に堪らないです。
ある夜彼氏に振られて泣いていた伊瀬くんの頭上に振ってきたパンツ。
落とし主は伊瀬くんの住むアパートの二階に住む菱本さん。
家事がさっぱり出来ない菱本さんのお手伝いをすることになった伊瀬くんでしたが…。
菱本さんは結構ぐいぐい来るんですよ。
どう考えても口説いているようにしか見えないし、一緒に食事にしたり、家事をしたり。
もう菱本さんを好きになりかけているのに、手を出してこない菱本さんに対し不安になる伊瀬くん。ノンケの男性はどうせ女の人のとこに戻るだろうとすっかり思い込んでいる。
今まで悲しい恋をいっぱいしてきたんでしょうね。
本気で好きになってしまう前に拒まれたほうがいいとある日いきなり菱本さんにキスする伊瀬くんでしたが、逆に菱本さんに大人のキスでガンガン攻められてしまいます。
これがまた本当に大人過ぎるキスです。
個人的にはキスしながら菱本さんが伊瀬くんの左手を自分の背中にぐいっと絡めさせる所がぐっときました。
これでゲイの自分を気持ち悪く思うだろうと思う反面、菱本さんに早くキスして欲しかった自分にも気づく。ともかくあまりに大人過ぎたキスに驚き逃げてしまった伊瀬くん。
そこから連絡を取ることなく2週間が経ちますが、偶然菱本さんが伊瀬くんの務めるプールバーへ。
ここでの菱本さんがまぁイケおじすぎるんですが、階段の所で伊瀬くんの腰をぐっと抱き寄せるあのコマ!!もう格好良すぎて何回見直したことか!!!
いつかまた重たすぎると振られることが怖くて菱本さんから逃げてしまう伊瀬くん。
そんな伊瀬くんを完璧に恋に落としてしまう菱本さん。
そしてね、じっくり時間をかけてラストで描かれるエロもまたものすごく大人のエロスを感じるんですよ。
我慢できなくて玄関先からキス始まっちゃってるんですけど、
この激しさと優しさの加減というか、菱本さん、ともかくテクニシャンなんですよねぇ。
オスだけど、余裕があって、優しくて、伊瀬くんのことも気遣って。
読んでる側にドキドキ感と安心感と幸福感を与えてくれる。
どんなに歯の浮くような言葉も、紳士的な振る舞いもサマになってしまう菱本さん。
もし、10年前の菱本さんが同じことをやってもイマイチ物足りなかったと思うんです。
今だから滲み出るおじさまの色気が半端ないのです。
余談ですが、私はこの表紙がものすごく好きで購入を決めたのですが、
次に好きなのが最終話の表紙です。
満面の笑みの伊瀬くんと、その伊瀬君が愛おしくてかわいくて仕方なさそうに顔を寄せる菱本さん。
4話表紙のお仕事モードの素敵な菱本さんと迷ったんですが、自然体で幸せいっぱいの最終話の2人の表紙、一番好きだなぁ。何度も何度も見直しています。
恋愛を、人を信じられなくなっていた伊瀬くんをまるっと包み込んで、根っこの部分から作り変えてしまった。そんなオジサマにともかく脱帽です。
憂いを帯びた大人な笑顔。
少しだけネクタイを緩める姿。
これからたくさんの菱本さんを独り占め出来るなんて伊瀬くん、本当にズルイ。
描き下ろしの「落ちた恋のあとさき」の最後の菱本さん、泣いているんでしょうか。
あの切ない表情、私の涙が邪魔して毎回よく見えないんですよ。
こんなに年下のしかも男性と関係をもったことのない菱本さん、
やはりこんなに年上のノンケの男性と付き合ったことのない伊瀬くん。
始まりはパンツと涙がきっかけだったかもしれないけれど、
これからは、今まで知らなかった穏やかでまったりとした生活の中で
二人だけの初めての恋を知るのでしょう。
出来ればこの後の2人のいちゃいちゃ生活とか、温泉旅行編とか、一緒にスーパー買い出し編とか読んでみたいなぁ。
またいつかまたこの2人にお会い出来る日を願って、神以上の神評価とさせて頂きます。
あらすじや作者インタビューで攻めを ”おじさん” 扱いしてるけど、良い年の取り方をした素敵な ”ジェントルマン” です!
優しげに見つめる視線、包むような仕草、ス―っと心に響いてくる言葉の数々、好みのタイプじゃなかったとしても、こんなの完全に落とされるに決まってる!
世話焼きタイプの伊瀬が「母ちゃんみたいでめんどくせー」と男に振られて泣いていると、上からパンツが降ってきて、菱本が取りにやってきた。
降ってきたパンツが出会いのキッカケ、銀杏の木に引っかかったタオルを一緒に取って、伊瀬は菱本と親しくなった。
菱本の話を聞くと、元カレと別れて泣いていた伊瀬にタオルを届けたくて、洗濯物を降らせたと…
そして「もうタオルは要りませんよ。泣かせませんから」って!そんな大人の包容力たっぷりな言葉で口説かれたら、心がグラついてしまう!
コミックスではここまでが1話になってるけど、初出は短編で、そこから二年かけて話を描き上げたそうです。
短編で読んでいたら、こんな素敵な始まりをした二人のその後が気になって悶えていたと思う…
コミックスで一気読みできてよかったぁ~♪
それから二人は時々会うようになって、伊瀬は今まで年上の男に興味はなかったのに、働くスーツ姿のかっこよさに気付いたり、さりげない気遣いをしてくれる菱本にどんどん惹かれていく。
でも伊瀬はノンケと付き合って振られてきたから、菱本に惹かれてる気持ちに見切りをつけたくてキスをすると、菱本は伊瀬が立っていられないほど濃厚なキスを返してきて…
(4ページも使ってたっぷり描かれたキスシーンは必見です!!!)
それでも伊瀬は素直になれないんだけど、菱本は伊瀬のかたくなな心を溶かす言葉をかけて、とても大切なもののように伊瀬にやさしく触れる。
もうこんなジェントルに接せられたら恋に落ちずにはいられないよ!
伊瀬の「キスだけじゃなく、こうして菱本さんの手で完ペキに恋に落とされたかったんだ」ってモノローグ、伊瀬の気持ちがすっごくよくわかる!
上田先生の言葉のセレクトも素敵すぎて萌え心をくすぐられます!
でも菱本は、伊瀬から「同情で優しくしてくれるならもういいですから」と遠慮されて傷つく…
理想的なダーリンのお手本みたいな菱本も、好きな人から気持ちを信じてもらえなければ傷つく、ただの普通の男としての人間味を描いてくれたことがすごく良かった!
その後、伊瀬を失くしたくない菱本のみっともない必死さにも心を鷲掴みにされました!
出会いは銀杏の葉が落ちる晩秋、そして二人が初めてつながるのが冬。
欲望が抑えきれず、早く二人きりになりたくて急く二人の吐息の激しさ、季節感いっぱいの作画が恋人達の出会いと発展を盛り上げてくれます!
菱本が口で引っ張るようにして自分の手袋を取って、伊瀬の手袋に指を滑り込ませて脱がせる。
待ちきれなくてキスをしながら、お互いに触れながら、少しずつ服を脱いでいく。
二人がつながるまでを丁寧に描いたシーン、このまどろっこしさに期待感が高ぶっていきます!
伊瀬が感じ過ぎちゃってるのも、”愛しい男に抱かれてるから” っていうのが伝わってきます。
たぶん上田先生は、菱本の言葉や仕草が素敵に見えるように意識して作品を描かれたと思うのだけど、思惑どーりに恋に落とされました~。
菱本は ”おっさん” じゃありません!素敵な素敵な ”ジェントルマン” です。
ここは力説しておかなければ!
パンツが降ってきた出会いのキッカケは印象的だったけど、二人が関係を深めていくのに大きな事件は起こらず、日常のなかで、人物像の魅力を引き出していく、静かだけど物語の世界観には深く引きこまれます。
素敵な ”ジェントルマン” に恋しちゃってください♪
オジサン
はどちらかというと嫌い、髭があれば見たくもないと思っていた私ですが、インタビュー記事を見て、なんだかどうしても気になってしまって、すごく悩んだ結果購入してみました
はたしてごらんの通り!
今私はオジサンの事が気になって気になって夜は眠れますが、どうやらこの作品を読んでからというもの目というか、思考と嗜好が大幅に変わってしまったのです。
ねえっ!!!
なんでカニ持ってんのにこんなエロいんだよオジサン!!!
もーほんっっと格好いいんですよこの作品のオジサン…
コンドーム着ける時だって受け君の足に愛撫するんですよ…?
興奮しすぎて何度机に拳をダンッ!ってしたか分かりません…。
こんな素晴らしいオジサンに出会えて、私は幸せです…
ちょっとでも気になってる方は是非読んで見てください!
あーーーーー……よ、よかったぁ。。。
こんなスパダリイケおじ、どこにいるんですか??
背が高い、いい会社勤めてる、スーツ高そう、いい体してる、ビリヤードうまい、蟹剥いてくれる笑、バツイチ、めちゃくちゃ優しい敬語、家事が苦手(←こうゆーとこがかわいい!)、情熱的で強引、性欲強そう、、、
菱本孝文。
スーパー攻め様見事上位ランクインしました。
伊瀬くん幸せになってね!!
さて、特典選びはコミコミさんの4pリーフレットとチビクリアファイルにしました。
大正解です。
ネタバレは冬至にゆず湯入ってお風呂イチャイチャです。合掌。
上田アキ先生、お願いします。
このお二人の続きが読みたいです。
同棲生活覗きたいです。
夜の営み、おかわりください!