本当の家族よりも家族らしい、真実の愛の物語―― ストーリーテラーの見多ほむろが贈る 感動の家族愛、2冊同時発売!!

いびつなボクらのカタチ(上)

ibitsu na bokura no katachi

いびつなボクらのカタチ(上)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神93
  • 萌×227
  • 萌12
  • 中立6
  • しゅみじゃない0

35

レビュー数
11
得点
615
評価数
138
平均
4.5 / 5
神率
67.4%
著者
見多ほむろ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199608452

あらすじ

年付き合って、生涯を共にしたいとまで
考えていた彼氏に、置手紙一つでフられた佑真。
自暴自棄になり行きずりの男と身体を重ねた翌朝、
実家で一人で暮らしている母親が転んで怪我を
したという報せが入る。慌てて実家に帰ると、
そこには見知らぬ男・伊吹が!!
ところが彼は、介護士の仕事をしながら
男手一つで娘を育て、偶然町で出会った母のことを
気にかけてくれていたらしい。
しかもその彼の娘というのが、佑真が教えている
子供向けピアノ教室に通う生徒・舞花ちゃん
だったことが判明!! 母のことを
「おばあちゃん」と呼び、かなり懐いている様子だ。
お互いに片親同士であるということもあって、
その日から家族ぐるみの付き合いが始まって…!?

表題作いびつなボクらのカタチ(上)

沢田伊吹,介護職員,シングルファザー
阿部佑真,ピアノ講師

レビュー投稿数11

ある程度年齢いってる人なら刺さる内容ではないか。

私がもし20歳くらいのときにこの本を手に取ったとしても、絶対神評価にはしなかった。それくらい、大人になった人には刺さる内容だと思う。
BLでは好き嫌いが分かれるであろう子どもの存在は、彼らをくっつけるうえでの重要な役割を果たす。

最初は受・佑真の視点から話は進む。
40歳である彼の独白に、わかるわかると思わず頷いてしまう。
攻・伊吹が子育てに翻弄されて……って思ったけど、下巻まで読んでその設定に思わずうなってしまう。
こんなストーリーテラーがいたなんてと驚きを隠せない。もっと早くに知りたかった。それくらい面白かった。

上下巻まとめての感想となるが、こんなに物語がしっかりしてて、ずっしりと重い話は久しぶりに読んだ。
BLというより、文学を読んだ気さえする。
話の作りというか、雰囲気はヨネダコウの「どうしても触れたくない」に似ているな思った。(個人的な感想)
しっかりと骨が入った、素晴らしい作品。
神オブ神。神ボタンふたつほしい。

2

切なさ、葛藤。

佑真と伊吹、どちらにも切ない事情があって、それを簡単に表に出せない葛藤もあって…胸が締め付けられる思いで読みました。
舞花も小さいながらに考えて行動しているけど、それが必ずしも正しく大人達に伝わるとも限らないこの感じ。うーん、切ない。
上下巻読み終えて、振り返って書いていますが、なんと書き表したらいいのか迷うほどに心にズーンときています。
それほどまでに完成された構成っていうことなんでしょうね。
見多ほむろ先生のそういう背景も含めた描きかたを存分に楽しめます。
ふたりともがお酒のみすぎると失敗しちゃうのは、ちょっと心配(笑)
楽しくて明るくて、というお話ではないですが彼らの葛藤を見守って応援したい気持ちになりました。

3

上巻の終わり方にうなってしまった

物語自体の面白さについては他の方のレビューがあると思います。

私は、これこそ漫画だよな〜!という終わり方に思わずうなってしまいました。

最近の私がよんできたBL漫画って、どこか様式美というかお決まりのステップが絶対にある気がします。
もちろんその様式美が読みたいときもあるのですが、内容は面白いのに初読数ページの時点で大体の展開が読めてしまうのがいつも歯痒く思っていました。

「物語の面白さ」と「読者を物語にひきこむ、先の見えない展開」が両立しているお話ってなかなか無いなーと…。


あらすじに書いているように、このお話の導入部はよくあるようなないような…?
でも、そこからは「あ、そうなんですか!」とおもわず膝を打つような展開ばかり。

そして、読者を驚かせる要素を「説明セリフで書かない」ところが素晴らしい。
読者に「…?」「あれ?」「…あーなるほど!」と段階を踏ませる伏線の見せ方がさりげなく、あからさまでないのが良かったと思います。

上巻が気になるところで終わるので、すぐに下巻に手を伸ばすよりも「あーどうなるんだろう」と余韻を楽しんでから読むとさらに物語に入り込めると思います。

下巻もとても楽しめたので、上下巻ともに神評価とさせて頂きました。

もっと色んな方に読んでいただきたいです。

7

葛藤にまみれたボクらは

7年連れ添った恋人から別れの言葉もないままに
家を去られ、自暴自棄に陥っていたピアノ講師の佑真。

そんなとき、一人暮らしの母が怪我をしたと連絡が入り、実家に帰ると
そこには見知らぬ男となぜかピアノ教室の教え子の舞花がいました。

佑真の勘違いからあわや大騒ぎになりかけはしたものの、
不審者に間違われた男・伊吹は実は舞花の父親であることが判明します。

そして、偶然にも親子は佑真の母・香澄とも付き合いがあるらしく、
その騒動をきっかけに佑真と伊吹・舞花親子との交流が始まります。

メインカップルである佑真と伊吹については
第一印象はなんだか陰のある二人だなぁ…でした。

初っ端からの大失恋に打ちのめされ、ゲイという
自分の性癖に少なからず後ろめたさを抱えている佑真。

表面上は明るいもののその内には娘との関係に悩みを抱え、
おそらくこちらもゲイで、過去に秘密を抱えていそうな伊吹。

そんな重苦しいものを抱えて生きる二人を
さりげなく支えてくれるのが香澄と舞花の存在です。

息子として、同性愛者であるがゆえに母に孫を抱かせてあげられない罪悪感、
父親として、同性愛者であることをいつか娘に知られてしまうことへの怯え、
それぞれが母と娘に対する葛藤を抱え、彼らに枷を掛ける存在ではあるものの、
女性陣たちの方はあっけらかんとしたものです。

男性陣がどうあろうと、目の前の出来事をありのまま受け容れ、
頼りない息子を見守る逞しい母として、寂しがりの父を心配する
おませな娘として、ただまっすぐに愛情を注いでくれる存在です。

彼女たちがいなければ男二人の未来はひたすら暗い方向へ
進んでいたのでは…とその存在が一服の清涼剤のようにも
感じられます(笑)

そんな香澄と舞花と、そして、伊吹と一緒に過ごす時間に
いつの間にか、家族のような、心地よい温もりを感じてしまっていた佑真。

人懐こい笑顔やその内側に隠されている危うげな脆さ、
顔を合わせる度に違う顔を見せる伊吹に、彼が舞花の父親であり、
自分に特別な感情を抱くはずがないと思いながらも惹かれてしまい、
恋心は止められず…

世間体と本当の気持ちの間で揺れ、
ままならなぬ伊吹と佑真の関係に切なさが募ります。

佑真から拒まれ倒れてしまった伊吹、舞花の口から明かされる真実、
先が気になる展開を迎え、下巻へ!

7

さまざまな愛情のカタチ

作家買いしている見多ほむろ先生の作品です。
見多ほむろ先生は絵が丁寧で、コマ割りもスッキリしているので読みやすいです。

ひまわり園の介護職員 沢田 伊吹とピアノ講師 阿部 佑真のお話。

ある日突然、何の前触れもなく、佑真と同棲していた彼氏が置手紙だけ残して行方不明になりました。
その「理由」はわからないまま時間だけが過ぎていきます。
7年間の幸せだった自分を思い知らされる現実。
過去を追いやりたい…佑真はピアノ講師として現場に復帰しました。
そんな中、実家の母親が足を怪我したことを知り…。

さすが見多ほむろ先生だなと思わせてくれる作品です。
ストーリーの組み立てが本当にお上手で、違和感なく物語に入り込めました。
また、キャラの設定もきちんと考えられており、それぞれの過去やバックボーンが徐々に解き明かされます。
丁寧な心理描写と無駄のないエピソードに、まるでドラマや映画を観ているような感覚を覚えました。

この作品では、伊吹と佑真の他に、脇キャラの位置付けには出来ないほど重要な人物が登場します。
それは、伊吹の娘 舞花ちゃんと佑真の母親 香澄さんです。
伊吹と佑真、そして舞花ちゃんと香澄さんが揃って完成される物語なのでしょう。
間違いなくBLなのですが、さまざまな愛を通じて家族の在り方が問われているのだと感じました。

Hシーンは、モブ×佑真の絡みがあります。
愛していた彼氏に去られ、自暴自棄になった佑真のモノローグに胸が締め付けらました。
「キモチワルイ」
一日でも早く、お互いに心から愛し合える人と心身共に結ばれて欲しい(泣)

個性が尊重される現代社会…しかし、実際には誰もが型に填めようとします。
見多ほむろ先生が描く「いびつなカタチ」の真意とは?
上巻では、下巻に繋がる伏線が張られていますので、一つひとつのセリフにも注目してご覧ください。
小さいけれど重要で、切ないけれどあたたかい、愛情の行方を見守れます。

上下巻同時発売の有難みを噛みしめて、下巻を読みたいと思います。

10

おじさん受最高

見多ほむろ先生のおじさんは間違いないですね。
見た瞬間からセクシーがだだ漏れしててドキドキしました。ピアノ講師なのにね!!
ダンディなオジサマなのに受けって‥(頭抱え)

攻めはキラキラした光属性‥と思いきや終盤に???と何やら含みありうな様子。

二人ともビジュアルめちゃくちゃ良いです。
しかし上巻は二人のラブは進みません。
受けは行きずりの相手と寝たりします。

二人のエロが見たいのにお預けです。

見多先生はドラマを描く作家さんだなとすごく思います。なかなかメインのBL始まらないけど、ドラマが良いので引き込まれます。

ただどうやら私はあまりBLに子供が入ってきてほしくない派で‥何か集中力が乱れるというか‥さらには家族もあまり入ってきてほしくないくらいで‥

さっさとエロが始まってくれ!と思ってしまう。
家族の話なのに本当に私は何を考えているんでしょう‥本当にすみません(頭抱え)

自分の萌えと萎えについて考えさせられる話でもありました。

書影も美しいし、上下同時発売、有難い✨

7

弱い大人達の物語

試し読みで止まらなくなり、上下巻セット購入しました。
作者さんの作品は初読みですが、名前は度々耳にしていて他作品も気になるものがいくつか。
こちらの作品がとても素晴らしかったので、他の作品も是非に読みたいと思っています。

上下巻一気に読んでの感想です。
謎が下巻で明らかになるタイプの作品なので、核心をつくタネ明かしはしないレビューにしたいと思います。

シングルマザーに育てられた佑真とシングルファーザーとして子供を育てている伊吹のストーリー。
ただ単に男二人が出会うお話ではなく、佑真の母と伊吹の小二の娘、舞花が深く絡んできます。
そしてこの二つの家族にはちょっと複雑な事情がある設定となっています。
上巻では佑真目線で展開し、佑真からみた父娘、そしてゆっくりと伊吹に対する気持ちの芽生えが描かれています。

大人の男の弱い部分や脆さが描かれています。
恋愛に関してはいつでも自信がないし、傷つくのも怖い。もう傷つくのは嫌だと思いながらも恋に落ちてしまう。
子供の前ではしっかりとしていなければいけないと、気丈に振る舞っていてもふとした時に崩れてしまうし、さらけだせたり甘えられる相手がいてほしい。
でも自分のそんな姿を子供に知られるのが怖い。
このあたりの心情がじっくりと描かれています。

舞花とおばあちゃんはコミカルとシリアスのいいアクセントになっていて、特に舞花はお話の肝になる重要キャラです。
こまっしゃくれた子ですが、可愛いです。人懐っこいのとかそばかすが良い。

上巻はBLというには萌え要素は少ないかもですが、凝ったストーリーで読ませるタイプの作品が好きな方にはオススメだと思います。
評価は上下巻で神!

7

あ~苦手なやつだわ

作家買いです 新刊発売のお知らせで内容一切確認せず予約購入
初っぱなから出たのが 個人的三大苦手要素の内のひとつ「子ども」

しかも こまっしゃくれた感満載の女児
頭かかえるレベルに苦手なかわいい要素ないやつ


紙切れ1枚で終わった7年を引きずっていた男に降って湧いた自分の母親の家族ごっこ 自分では与えられない時間を過ごす母に戸惑い 与える相手を前に自問自答しながらも その穏やかな時間に癒されていく

なんで向かいのおばさんが電話番号知ってんの?
とか細かいことはこのさい言いっこなし



子どもが出てくる漫画って子どもに感情もってかれて 母性なのか何なのか泣かされて 本当にその話がよかったのかよんわからなくなるのがほとんどだったんだけど これは違ったわ

子育てに悩み 自分がどうあるべきかわからなくなってる男を通して自分のありかたを模索する のは鉄板なんだけど こまっしゃくれた子どもがいいアシストしてて 困ったちゃんの大人が自分の中の相手の存在を自覚していく

子どもはよかったッ!うん
苦手だけど今回は重要人物 キーパーソン的役割
問題は母にあったわ……………


【エスケープジャーニー】の直人の母然り
【業務上過失ポルノ】の亮太の母然り
母親が自分の息子をどう思っているか語り出されるとそれだけで涙目
これもね何だか刺さりすぎちゃって 意識もってかれる重大要素なんです


とりあえず 子どもへの苦手意識を克服しながら 母の息子への思いも知り 彼らの関係の移ろいに期待しつつ下巻に移ります

9

いびつなボクら

めちゃめちゃ良かったです
ほむろ先生の新作
ほんとに楽しみにしてました

上下巻もので読み応えあり
ストーリーも重厚なのに重苦しさだけでなくキャラクターも個性的で魅力的なのに綺麗にまとまっていて
全てに共感や感度がつまってました

とにかく良かった
ほんとにいびつなボクらのタイトル通り
そのいびつさをどう受け入れるか
歳の差とかマイノリティとか家族のカタチとかいろいろあるのにごちゃごちゃしてなくてほんとにどのシーンもすっと入ってきます

5

心の傷・弱さ・葛藤・迷い。浄化の物語。

この気持ちはそっと心にしまうから、
君たちの側にいることを許してほしいーーー
(上巻 帯より)

シンプルな帯にそっと囁くような文言が印象的です。

頭痛くなるぐらい泣きました。
恋愛だけでなく家族の在り方までに触れていて
シンプルに一言、とても良かった。

心の傷・弱さ・葛藤・迷い。
彼等の人間臭さがとても刺さりました。

何かと抱え込みすぎてしまう男2人に対し、
・子供の内面を見抜く力や無垢さ
・母親のあっけらかんとした頼もしさ…!
いやはや、女性陣は強かったですねヾ(*´∀`*)ノ



さてさて。

受け:佑真はピアノ教師。40歳を迎える頃に7年付き合った男に一方的にフラれ、心の傷を抱えています。(これはメンタルやられる…;)大人なので表には出しませんが、酔って自暴自棄になる夜もありました。真面目な人柄で、考えすぎて動けないタイプかな~?と感じました。

攻め:伊吹は1人娘・舞花を育てるシングルファザー。介護職をしており、困っている人には手助けをせずにはいられない性格。家事能力が抜群で子育てもしっかりしてて気遣いが出来て、とても完璧な人…というのが中盤までの印象です。

あらすじにもあるように佑真の実家で知り合った彼等でしたが、舞花は佑真の生徒で元々繋がりがあることが発覚。舞花を通じて接する機会が増えていき、佑真は伊吹を意識するようになってーーーと展開します。


佑真が自然と伊吹に惹かれていくのにキュンとしました。
困ったときに差し伸べられた手。
太陽のように優しく笑った顔。
それだけで弱っている佑真の心を癒やしていくんですね。

上巻で印象に残ったのは、佑真が行きずりの相手とエッチしている時のモノローグです。心を伴わない行為に逆にストレスを溜め、気持ち悪ければ悪いほど元彼との幸せだった時間が蘇る…というのがシンドかった。元彼と過ごした時間は具体的な描写はなかったけれど、これだけでいかに幸せだったかを感じられました。

7年付き合った男に40歳でフラれる。人が臆病になってしまうには十分すぎる理由ですね…。伊吹に惹かれつつあっても自分を戒めて、ゲイだとバレないように、変な雰囲気を出してしまわないように、考えて考えて微妙な距離を保とうとするのが切なかったです。

好意はあるから一緒にいられたらうれしい。
けれど嫌われたくないから距離が難しい。

伊吹の弱さに直面しても自分に出来ることがわからず、抱きしめて癒やすことも出来ない。佑真の葛藤ともどかしさが息苦しかった…(;ω;) 佑真が臆病になっている、というのももちろんあるんですが、自分はゲイで子育てを理解してやれないという暗に引かれた一線を痛感してるところもあって。なんかね。やるせないです。

で!完璧にみえてた伊吹だけど、もちろん完璧な人ではなくて。表には出せない心の恐怖と1人戦っているのが漏れ出たときは涙腺が崩壊しました。あああ、佑真ギュッてしてあげてよーーーー!!!と読んでる方がじれったい;;ううう(泣)

伊吹の本質に近づいたところで下巻へ!
地雷がなければ下巻はネタバレなしがオススメです。

6

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