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町でウワサのすごいゲイ(!?)にいろいろ教わっちゃう!?
見多ほむろ先生の作品、前作『キミの傍でやみくもな夢を見る』、表紙は見覚えがありましたが、果たして読んだかどうか・・・あらすじを読んでも思い出せません。でも、今回の作品は、ちゃんとこれからも覚えていると思います。
試し読みを読んだときに受けた、さわやかな印象を裏切りませんでした。少女漫画のような構成とタッチが特徴ともいえる作家さんです。ほぼ一冊表題でとても読み易い上、ストーリーも王道をいっているので、間違いなく初心者でも読めるBLです。
あらすじには、『夏休みに親戚の家に行くとそこには街中で「すごいゲイ」と噂のいとこの夏樹が待ち構えていた!夏樹はお勉強だけでなく、夜の遊びまで教えてやると言い出し…!?』とありますが、どちらかといえば、「夏休みに従兄弟の家に着くと、その妹に「お兄ちゃんは町で噂の男好きで色々とすごいらしい」と告げられる!夏樹は、怯える通春に「言うことを聞かないと犯すぞ」と脅し!?」の方が内容に近いと思います。
表題作についてですが、脅しはするけれど、通春を遊びに連れ出し、彼のコンプレックスを克服、尚且つ勉強も丁寧に教えてくれて着実に実力を伸ばす夏樹。そんな夏樹に通春は惹かれていくのです。そのコンプレックスの克服から通春との関係、そして勉強の教え方の上手さには、ちゃんと隠された理由があり、互いに惹かれ合う根拠があるので、共感が持てます。その後の、『みちはるドライブ』の浴衣エッチで☆を増やしました。特に鮮明な描写はないのですが、なかなかエロティックでした・・・が、欲を言えば、是非とも『その日通春は「声をこらえる」の技を身につけました』の内容を披露して欲しかったです笑 テンポ良く、コミカルな要素を加え、主人公の表情がコロコロと代わり、少女漫画のように攻の魅力・トキメキをクローズアップしたのはいいのですが、もうちょっと夏樹(攻)の感情/表情の変化もみせて欲しかったです。あと、当て馬君の言動と感情に少し不明瞭な点があったと思います。
短編は『つめたい指の向こうで笑って』ですが、これはネイリストを目指す(専門学校には珍しい)男子生徒2人のお話です。あらすじ:
姉の結婚式で助けてくれた高校生に憧れ、ネイリストを目指す秋山は、いまいちセンスがない成績最下位。ところが成績も性格も正反対の、無口な水沢とコンテストのペアを組まされることに!嫌そうな水沢に、なんとか近づきたいと思う秋山だが。。。
という感じでしょうか。ネイルアーティストという分野を当てはめてきたのは新鮮で良かったと思いますし、短編ながらも、なるほどという驚きの事実も発覚します。好きな人に後ろから寄りかかられるドキドキも、共感が持てました。うまくまとまっていたと思います。
見多ほむろ先生には、その少女漫画的な要素を活かした上で、ストーリーもラブシーンも少し長めに描いて、攻と受の両方の感情を丁寧に描いてみて頂きたいです。当て馬ストーリーやふたりの関係の障害も、(山田ユギ先生のような感じに)主人公達を、そして我々読者の心をウ〜ントと揺さぶっていって欲しいと思いました笑
最近個人的に集めている見多ほむろさんの本です。
これで既刊1冊を残すのみになりましたが、いまだハズレなし。この本もとても可愛らしく、楽しく読めました。
優等生ばかりの家の中で、身の置き場のない劣等高校生・道春(受け)は、家族から広島の親戚宅の夏樹(攻め)という従兄に勉強を教わるよう命じられる。
着いてみると攻めは町でうわさのすごいゲイ? らしく、受けは戦々恐々。しかし相対した攻めは、受けを川遊びに引っ張り出したり、わかりやすく勉強を教えてくれたり、俺様ながらもとても優しい。そんなとき、攻めに手を出されそうになり、それ以来攻めを意識してしまって勉強も手につかない。どうしようもなくて、受けは東京へ帰ると言い出すが…。
ひたすら受けの道春が可愛かったです。家庭環境のせいでひねくれてるのかと思いきや、全然そんなことはなく、純情で素直。とても好感の持てる受けです。
攻めはすごいゲイなのかどうかは不明ですが、まあ少なくとも普通には遊んでいたゲイで、やんちゃしてた過去もあるみたいです。そんな攻めが一瞬にしてハマるような質の受けの可愛らしさ。顔が可愛いとか、そういう特別な可愛さではなく、普通のまっとうな高校生の、一見平凡そうに見えるけど実は非凡な可愛さ。あざとさはまったくない、100%天然の可愛さ。
いかにも主導権を握りそうな世慣れた攻めが、天然の可愛らしさに振り回されるさまは見ていてキュンキュンしました。
短い同時収録作が1本。
ネイリスト志望の男子同士の話で、エロどころかキスシーンさえないのでどちらが受けか攻めかはまったくわかりません。ワンコな秋山くんと、ツンデレ優秀な水沢くんの話です。
恋愛前夜、みたいなかんじで、この先が読みたいんじゃ! とは思いましたが、ほのぼの可愛くてこちらの話もよかったです。
評価は限りなく神に近い萌×2。
「たかが復縁」が良かったので、作者様の他の作品も読んでみたいと思い、今既刊本を読んでいます。
この作品は、夏休みから物語が始まっていくということもあって、なんだかちょっとわくわく感もある楽しい一冊でした。
個人的には、攻め様(いとこ)が実は高校(受け様の通っている高校ではありません)で教師をしているという設定がすごくツボでした。途中でそれが分かるのですが、受け様にそれを明かす時の感じも好きでした。攻め様が眼鏡というのも個人的には嬉しいポイントでした。
同時収録作品はネイリスト学校でのお話。付き合うとかもちろんHまでは至らないまま終わりますが、今後この2人がどうなるかな~と想像するのが楽しかったです。
なんとも評価が割れる作品のまとめだったので。
またも、同人誌はお気に入りもあるし!ってことで、エイヤー!!と購入。
こちらは好みでした♪
勉強のため、田舎の親戚を訪れることになった主人公。
そこには、得体のしれないゲイという噂のある従兄弟がいた。
その男に、勉強と称して子供のような遊びに連れまわされたりして、最初は怪しんでいた主人公が、だんだんと従兄弟に心を開き、コンプレックスもどうでもいいや、みたいな感じになっていくのが良かったです。
そして、やはり、従兄弟の正体が!
個人的には凄くツボでした。
という感じで、BLとしてのノリとシチュエーションはとても好みだったのですが、残念だったのは設定というか現実味が薄いとこですかね。
親戚と疎遠というわけでもなさそうなのに、従兄弟の正体を知らなかったり、正体が「それ」だとしても、夏休みそんな長期間取れないよ!とか。
前作でも感じましたが、設定力が課題の作家さんかも知れませんね。
って、ちょっと偉そうなこと言ってみたり(^^;
けっこう頑張ってて、けっこう努力してて
一生懸命に見えるのにあほ。。。。悲しい( ノД`)シクシク…
家族はみんなエリート。
「え?なんでそんなこともわからんの?」
そんな家庭に育った受。
このままではいかんと親戚のお兄さんに勉強を教えてもらうことになるのだが~からのお話しですな。
ただのあほかと思いきや、頑張ってても報われていないところが
なんだかちょっと切なくなった。
こりゃ家族も悪いわなというところ。
夏のひととき。
最初の印象はマイナス。
でも日がたつにつれ心を許ししまいには体まで~。
実は実家から徒歩圏内に住んでるのに~な種明かしまでの
部分がすごく好きです。
あの別れ際はなんだったのというww
ほか、ほのぼの短編集。
見多作品は癒されるから好きだ。