電子限定描き下ろし付き
「恋が満ちたら」で伊瀬くんとカフェで出会った白川さんのスピンオフ作品
恋が落ちたら、恋が満ちたらの2人傷ついた心を癒すようなゆっくりと穏やかな恋なのに比べて身体から始まる傷つきあいながら関係性を深めていく大人の恋、という印象でした。
身体の関係とか駆け引きとかそういう方面では大人で達者なのに、素直に自分の気持ちを伝えるとか相手をよく見るとかそういう恋愛をするにあたって基本的で大切なことは不器用な2人のアンバランスさがたまらなく愛しかったです。
最初に好きが見えないって思い込んだら、こんなにわかりやすいのに気付けないものなのかと。
ちょいちょい見える蘇芳の年下感というか意地っ張りな感じがすごくツボでした。
あと相変わらず手の動きがうますぎる…えっち〜…
『恋が満ちたら』からのスピンオフという上田アキ先生の今作『恋も過ぎれば』。
黒髪ウェーブで一見クールな鋭い三白眼の攻めと茶髪に優しげな目元、大人の色気を醸し出す受けという、タイプの違う良い男たちを存分に楽しめる作品でした。
BLを読む際には、ストーリーやヴィジュアルと同じくらいに登場人物たちのファッションにも目が行く方なのですが、蘇芳さんのファッションセンスがまさにタイプど真ん中でした。
表紙で着ている濃いグレーのタートルネックに黒のパンツ、蘇芳色のブレスレットと合わせた差し色のソックス、白のAir Force1、のスタイルなんて最高です。適度にラフかつシック、鍛えられた筋肉質な身体の蘇芳さんに超級に似合っています。
受けの白川さんが身長も高く比較的しっかりとした体幹をされているのも素晴らしい。
シュッとしたデカい良い男たち二人が佇んでいるさまや睦み合っているさまは幾らでも摂取したいものです。健康に良いです。
白川さんがたまに見せる、大人の余裕感溢れる表情も良すぎました。白川さんが受けでいてくれることに心から感謝したいです。
時間をただ重ねていくだけでなく、きちんと言葉を交わすことによって想いを通じ合わせていくさまも、自立した大人たちによる関係性の構築が感じられてとても素敵でした。
無意識に他者との距離が近い白川さんと、落ち着いた雰囲気のある蘇芳。
それぞれに職人として仕事に誠実な二人が、話すうちに良い雰囲気になり、一夜をともに過ごす第1話で一気に引き込まれました!
白川さんの天然人たらしっぷりと、それを警戒しながらも引きずり込まれてしまう蘇芳の動揺と苛立ちから目が離せず、どきどきしました。
白川さんの誘い方、蘇芳の腕時計のベルトに指をかける仕種、やばいですね。表情も含め、色気たっぷり。
翌朝のナチュラルさがよかったです。蘇芳も心の中では動揺しながらも、表面上はスマートなのがよかったし、これからの二人が大人の駆け引きを経て、どうなっていくのだろうか、とわくわくどきどきしました。
実は、本誌で6話と最終話だけを読み、コミックス絶対買う!と決意した作品です。
あの白川さん(セイ)と蘇芳のこれまでを絶対に知りたい!と。彼らの出会い、これまでを読めて本当に嬉しいです。
蘇芳の「セイさん」呼び、セイの「蘇芳くん」呼びに、こういう意味があったとは…。知ることができて本当によかった。
セイに対する蘇芳の気持ちの伝わらなさをもどかしく感じながらも、そんなセイに対して負の感情が芽生えなかったことが自分でも意外でした。
いつもなら、そういうキャラに対して「なんでわからへんねん!」と苛立つか、呆れるかしてしまいがちなのですが、むしろ心配するくらいで。
おそらく、蘇芳がそこに苛立ちながらも、セイの魅力的なところ、良いところだと思っていることと、セイの描き方のおかげかと思います。
本当にセイも蘇芳も魅力的で。ラブラブになってくれて、本当に嬉しい!
蘇芳染めのブレスレット、蘇芳の思い入れ深い椅子きっかけの運命発言、運命から必然に変わったこと、インタビュー記事、描きおろしの独占欲、と並べていくと、セイが蘇芳をめちゃくちゃ大好きなことが伝わってきます。
擦れ違いを経て、お互いに「好き」と伝え合った告白の場面もめっちゃ素敵でした!胸きゅんです!
その後のえち(6話)がまたえちえちでラブラブで!これを最初に読んでしまったら、そりゃあ彼らのこれまでが気になりますよね!
最終話のリベンジ水族館デートもまた、感慨がひとしお。楽しそうな笑顔の二人を見られて、本当に嬉しいです。
好きなものは大事にする(優しく触れる)蘇芳、仕事に向ける眼差しをセイにも向ける蘇芳、それを喜ぶセイ、仕事に向けるセイの眼差しを自分にも向けてほしいと思っていた蘇芳、仕事が手につかなくなるくらい蘇芳のことで頭がいっぱいだと告白したセイ。
胸きゅんと、えちえちと、それぞれの誠実さも感じられるお話でした。真っ直ぐに向き合おうとする姿勢が素敵です。
とても魅力的なセイと蘇芳の二人をもっと見たいです!
恋が落ちたら、満ちたら、
ときて、本作品拝読しました。
前2作品は圧倒的なイケオジキング菱本さまの気品ある色気と、
健気が服着て歩いてる伊瀬くんの醸す控えめな色気にやられ、
エロスなアレばかり拾ってしまい、何回読んでもストーリーが、
脳にイマイチ入ってこないという現象に悩まされました。
(落ちたパンツ拾うっていう、衝撃のきっかけすら抜ける)
菱本さんはもう、ちょっと溜息つきながら
ネクタイ緩めてくれてたらもうそれだけでイイ…。
(ありがたや~)
で、今作!!!今作はまたしても!!!
お色気ムンムン(言葉選びのセンス)なイケメン祭りでした。
なんじゃこのフェロモン~!
タブレットから匂い立つのやめて~!
またお話入ってこないから~!
受けの白川さんは、前作に登場していたレザークラフト職人さん。
ちょっとちょっと他人との距離近いよ~って人。
無意識誘い受け美人。抗えないッ。
攻めの蘇芳くん、これまためちゃくちゃ美形
家具職人で、人付き合いは苦手だけど
セイさんスキー自覚後のやきもち爆発。イイ。
今回の見どころは、色気にヤラれすぎちゃって
またも判断がアレなんですが…
2人のセックスがやばい。このセックスはやばい。
(大事なことです)
いろんな肉体が織りなすいろんなプレイ&絡みを見てきましたが
(言い切った。識者の諸姉方、お許しください。)
最高峰?いやほんとに男をかっこよく魅せる作家さんとして、
上田先生、頂点に君臨されとる。
とにかく美しい、かっこいい、エロい。
この2人のセックスなら間近で見たい。
菱本さんというイケオジ変化球エロスもすごかったのですが、
今回ガチガチのイケメン2人なので、ド直球。逃げ場ないですよ。
はい覚悟~。
はあ~もう意味なくスーツ着てほしい笑
(ないものねだり)
距離感バグってる白川さんに蘇芳くんがヤッキモキしたり
そのせいで白川さんが距離感拗らせちゃう
そんなエピソドもキューンてなりますし、ほんっとイイんですが、
それすらも、もうセックスまでのアペリティフってヤツですよ。
もうエロス評価☆5に全振りさせてください…。
めっちゃくちゃ心潤わせて頂きました。
ワタシはこの3作品を定期的に摂取して生きていきます。
上田アキ先生に感謝。
「恋が満ちたら」のラスト近くで登場した白川さんの恋人らしき黒髪イケメン、この2人のスピンオフが見たい!
という私の願望を叶えて頂きました、ありがとうございます!
距離感近過ぎる人たらしな白川さんに対して攻めの蘇芳くんはクールでたぶん人付き合いは気に入った人としか積極的にこなさないだろうと感じます。
周りの人に対する態度、距離感が違い過ぎるから2人はギクシャクしたり理解し難かったりで、既に肉体関係があるのにすんなり恋人同士になれなかったのでしようね。
その辺りの2人の心理が丁寧に描かれてあるのでコミックス1冊とはいえ厚みがあり読み応えがあります。
それにしても上田アキ先生は濡れ場がお上手ですね!
迫力があるというかコマ送りというかー
そんじょそこらの若造には描けねぇよ!←し、失礼無礼すみません
という大御所感出まくりのもう断然空気が違う風格漂う濡れ場です。
第6話では蘇芳が
「そこのゴム取って」と言い白川が連なったままのゴム6個?を手渡すと
蘇芳は歯でビッとちぎり切れ端をプッと吐き出す、同時に白川は蘇芳の腰のベルトをシュッと外す、くるくるとゴム装着完了、ぶちゅっ からの
「もう寂しいとか言わせねーから」!
キャ〜ッ
たまりません!
ココ好き♡♡♡
ぜひぜひ堪能してください!
これからも若造年下蘇芳くんは全方位美人な白川さんに振り回されて欲しいです!
紙本
白短冊
最後に。
長野県には沢がつく名字が多いんですよ、滝沢もそうなんです。
リアルっぽくして頂きここも嬉しかったです。