ボタンを押すと即立ち読みできます!
文庫化再販でラストにおまけショートが入った作品で、アップダウンが少ない
恋するカップルの日常を描いた作品です。
普通のカップルと違うところといえば受けになる高校生の恭一が少し変わった環境に
幼少期から中学までいたせいで、情緒面や一般的な興味がかなり希薄で成長途中な
ことでしょうか、母親の英才教育でお勉強だけするような環境に閉じ込められ、
でも本人もそれをおかしいと思わず勉強することが楽しいと生きてきて、
しかし、恭一と弟の成長の違いに目を止めた父親と母が諍い、面倒になった恭一は
ふらり家出をし、でも行くあてもないから家に帰る。
そんなことがあった後に両親は恭一を腫れ物にでも触るような扱いになり、
家族がギクシャクしてきた時に恭一は叔父の家に下宿する。
こんな環境で育ち、頭は良いけれど物知らずで情緒面がお子様並な恭一が
同じ高校の卒業生で進級予定の大学の先輩になる久瀬と知り合ったことで、
人間的にも成長し、初めての恋を自覚していきながら恋人との日常を平和に過ごしている
そんな雰囲気を感じられる作品です。
主人公の恭一が情緒面がお子様なので、嫉妬でもなんでも自分の心の中で沸き起こる
感情の正体がつかめず自問自答しながら、心に刺激をたくさん取り入れて大人に
成長していく感じにも思えます。
ドラマチックな展開が起きる訳ではなけれど、天然気味にも感じる恭一がかわいいです。
感情の乏しいコミュ障の学生の身辺に起った初めての恋の一連が
説明的に書かれていると言った感じでしょうか。。。
申し訳ないながら自身はなんの感動もトキメキも共感することができませんでした。
自分が読むの下手なのかもしれませんが
話が時々つながりませんでした。
ここのこれはどなったの?なところが多々ありました。
だからといって読み返してみようとも思えず
正直外れでした。