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表題作大人は二回嘘をつく

棚橋隆也,出世に興味のないキャリア刑事,30才
橘翔,容疑者として再会した元恋人,30才

その他の収録作品

  • なくて七癖
  • あとがき

あらすじ

今度は俺が一途にお前を……お前だけを見つめていたいと思った

輝かしい経歴をもちながら出世に興味のない警部補・棚橋隆也は、ある殺人事件で高校の同級生で恋人だった橘翔と再会する。棚橋の浮気癖が原因で別れた二人だったが、棚橋は会えなかった十年を埋めるように橘にのめり込んでいく。しかし容疑者として橘の名前が挙がっていると知り棚橋は……!?
「ごめんですんだら警察はいらない」を改題、文庫化。

作品情報

作品名
大人は二回嘘をつく
著者
愁堂れな 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344831131
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

十年目の再会で動き出す歯車

元同級生同士で恋人だった相手との切ない再会ラブでした。
再会は刑事と被告として、でも直ぐに受けになる翔の無実ははれて10年ぶりの再会で
元恋人同士だった二人は焼け木杭に火がつくように直ぐに関係を結んでしまう。

10年前の二人は互いに大学生で翔は一途に攻めである隆也を思っている感じだけど、
まだ歳若い隆也はその一途な翔の気持ちを重く感じてしまっていて、
浮気を繰り返しては土下座して誤る繰り返し。
そんな日々に隆也は知らなかったが翔の家族の問題で悩んでいる翔に止めを刺すように
再び浮気をされて心にゆとりがなくなった翔が二人で住んでいた部屋を出て終わる。

隆也は重荷に感じていた翔だが、間違いなく好きだったこともあり、
ほとぼりが冷めた頃に連絡を取ろうとするが、既に大学まで辞めて居場所も
わからなくなってしまい、そのまま時が過ぎての再会なんです。

事件は翔は働くブラックなローン会社の社長が殺されたことで、秘書の翔が
不明な大金持っていたことから容疑者になるが、直ぐに真犯人が見つかります。
しかし、捜査の段階で自首した犯人が殺したとは思えない点が出てきてその疑いが
またしても翔へと向けられることになります。
再会して直ぐに翔から現在住む住所を教えられたことも全ては隆也を利用する目的
だったのではと疑心が持ち上がり、さらに翔の弟が殺された社長に手ひどい仕打ちを
されていたことを知り、その疑念が大きく膨らむ。

悪徳ローン会社社長の殺人事件を背景に過去に傷つけた恋人との再会と
10年目にやっと自分でも気がついていなかった本気の愛を取りもどすストーリーでした。
互いに相手を思いながらも嘘をつく、文庫化再販ですが結構面白いです。

2

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