江名
小説の本編のその後、
というか小説は初めて身体を繋げた翌朝で終わっていたので、その日の夜のお話。
攻めの一之瀬健視点で書かれたもので、
二段に書かれた3ページ分のSSが1枚の紙に印刷されていました。
残業を終えて健が帰宅すると、瞬介が健の家で待っていた。
帰ってくるなり、健から軽いキス。
瞬介は、健が朝出掛けに友達と遊びに行ったらエロいお仕置きをすると言ったので、
ずっと健の家にいたらしい。
もちろん、そんなお仕置きの話は冗談なのは瞬介も分かっていたけれど。
「急いで何か作るから…」
そう言って冷蔵庫を開けた健は、
中からちぎったレタスが山盛りになったステンレスボールを見つける。
家にいる方がごはんを作るものだと瞬介は思ったらしいのだけど、
レタスをちぎるくらいしかできなかったようで、その行動がなんとも可愛い。
手早く健が作ったパスタと、
瞬介がちぎったレタスに少し手を加えたサラダという簡単な夕食を終えると、
翔に聞いたと「一之瀬さん、来月誕生日なんだってね」と瞬介が話を切り出す。
そして続けて「誕生日プレゼントは何が欲しい?」と。
健は欲しいものを伝える代りに、
「今までの交際相手にはどんなプレゼントを送ってきたの?」と反対に尋ね返す。
それに対する瞬介の答えは、
贈り物とかしたことない、付き合った女の人たちには色々欲しがる人はいなかった、
というもの。
本編を読んだ読者としては、
そういう贈り物をねだるような女性は面倒だから、
瞬介はあえて交際相手に選ばないようにしていたんだよなぁと思うのだけど、
その言葉を聞いた健の感想はだいぶ違うよう。
瞬介の言動から伝わってくる女性たちへの敬意にはとても好感が持てる、
49人と関係しても純粋さが失われないのは、瞬介の心根が純真で善良だからだろう…
健はそんなことを感じたようだ。
ここで、この健の感想に違和感を覚えて、恋って盲目だよね~と思った自分は、
ちょっと心がひねくれているのだろうか…(-_-;)
「…欲しいもの」について再度瞬介から尋ねられ、
健は瞬介の頬に指をかけ「きみが欲しい…大真面目に言ってる」と答える。
月並みと自覚はあっても、男が愛しい相手に求める究極はそこだから、と。
でも、瞬介はテレながらもその答えを却下。
それで健は「じゃ、きみの名前を呼び捨てにする権利」と返事を変えた。
そして、そんなの誕生日じゃなくても、今から呼べばいい…
そう言う恋人を連れて、ベッドへ。
早速ベッドの中で名前を呼ばせてもらうために……
はい、初めて身体を繋げた翌日の夜は、やはり甘々でしたw