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表題作押しかけ兎の恋わずらい

橘秀一郎、たちばなクリニックの口の悪い獣医
梔子、姫巫女の病を治す獣医を探す片耳の折れた兎

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

病気の姫巫女を救える人間を探すために月の世界から人間界へ降りてきたうさぎの神獣・梔子。やっとの思いで評判の獣医・橘を探し出すが、印象は超最悪! そのうえ発情期に触られて…!?

作品情報

作品名
押しかけ兎の恋わずらい
著者
相良みこと 
イラスト
三尾じゅん太 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041017067
4.1

(8)

(1)

萌々

(7)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
33
評価数
8
平均
4.1 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数3

真っ白なウサギが目に浮かぶ

この作者の商業誌デビュー作だそうです。
とても全体的に可愛らしく柔らかい感じのするケモミミファンタジーで
擬人化やケモミミが大好きな私にとってはまた一人好きな作家さんが出来たと
嬉しくなってしまいます。

三尾さんの萌えイラストもマッチしていて作品との相性もばっちりでしたね。
月の国から自分の母親でもある兎巫女さまを助けたい一心で人間界のある獣医の元へ
出向く内容ですが、その獣医に助けてくれと頼んでもあっさり断られる。
それを何とか気持ちを変えてくれるように頼み込む内容ではありますが、
月の国の末の皇子さまとでも呼んで差し支えないくらいの立場なので
頼み込む態度も横柄で、攻めになる獣医の橘にはお前呼ばわりなのに、
橘のペットであるワンコやにゃんこにはさん付けで、動物と会話できる梔子が
読んでるとかなり羨ましいのです。

作品の奥深さを考えればそれ程のものではないのでしょうけれど、可愛らしい萌を
十分くすぐってくれるのは間違いないです。
強気でオレさま口調だけど、心優しい兎ちゃんと口が悪くて傲岸不遜だけど、
実は真摯に獣医の道を夢に向かって歩いている優しい橘。
種族を越えた恋を楽しめた作品で面白かったです。

4

運命の恋

どうも今週は「運命の恋」の週みたいです。
病に臥せている兎巫女の治療のため、獣医を迎えに月の世界から人間の世界に来た兎の神獣・梔子。
結界を抜け、目的の相手を探すうちに野犬に襲われて怪我をしてしまいます。
目を覚ますとそこは探していた獣医の橘の家でした。
橘に真珠と名付けられた梔子は、一緒に月の世界に来るようにと橘に命じるのですが、、、。

兎(といっても、基本人型の神獣)と人間との、種を超えた異世界ファンタジー。
運命は結界をも超える。
うさ耳しっぽ付きエチが初々しくてかわいいです。
肌を見せるのも、名前を付けてもらうのも、運命の相手と初めて結ばれる時っていう奥ゆかしい設定に萌+。

1

正統派路線のケモ耳受け作品

2014年刊。
マイページ内の『読みたい本』から引っ張てきて電子書籍にて購入した一冊。
個人的に攻め受けどちらかが獣医という設定が好きなのだが、今回も外れる事なく作中の動物達の可愛さに和んだ。

病に伏した姫巫女、こと母親を助けたい一心で月の世界から人間界に降り立った梔子(くちなし)。
怪我をして力尽きたところを目指していた動物病院の獣医・橘に助けられ手当てをしてもらったが、梔子の正体を明かしても月への往診をすげなく断られてしまう。
動物病院で橘の助手として働きながら、何とか彼を説得しようとするのだが…

動物病院内の日常を中心に、橘の獣医としての情熱が熱い。
橘は始終ぶっきらぼうで人使いが荒く口も悪いが根は悪くない、どころか常に動物思いの優しい男だった。
そんな姿を目の当たりにして、最初は彼に対して印象の悪かった梔子も次第に絆されていく。
また、梔子のほうも耳が少しだけ折れているせいか月の世界で一人前に扱ってもらえていないコンプレックスを抱えているが、頑張り屋でいい子だとはっきりと分かる。

受けがウサギ耳キャラという非凡な設定ながらも、話のほうは羽目を外す事なく至って正統派路線だった。
身体の関係も、きちんとお互いの意思疎通があってからといった流れで、"初夜"を祝福されるってのも何だか久々に読んだ気がする(笑)
実は梔子は助けられた当初、橘に"真珠"と名付けられてしまったのだが、この事が月の世界では大きな意味を持つというのが終盤になって分かってくる。
それが結果オーライだったし、自分はこちらの名前のほうが好きだな。

ところで、橘の友人で動物病院に日頃出入りしているMSの藤田は梔子の正体に気が付いているのかな?
飄々としているようで上手く梔子をサポートしているし、彼ならば月の世界の事を知っていても信用できそうだ。

0

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