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上司で旦那様の命令は絶対!?
「秀香穂里さんの花嫁もの!?」
と、あらすじも見ずに即買い。
私のイメージの秀香穂里さんといえば、お仕事もの、調教もの、SMもの、禁断の恋、精神的にくる話…てなイメージ。その秀さんが花嫁もの!
さて、結婚式前に双子の妹が逃亡。双子の兄が花嫁の代役を押し付けられるという、よくある冒頭の展開です。
しかし、結婚式の誓いのキスで、何故か、周りの列席者も赤面するほどのディープキスをかます花婿。
ここら辺から普通じゃない感が徐々に…。
なにより普通じゃないのは、花嫁のご職業。玩具メーカーの裏部門で、大人の玩具の開発部勤務。しかも、童貞の妄想力を駆使して次々ヒット商品を世に送り出しているという。
攻(社長)と受(社員)が、仕事とはいえ大真面目に、ア◯ルプラグだのニッ◯ルキャップだのバイ◯レーターだのを話題にする光景。
新居のリビングで、花嫁が試作品のでデ◯ル◯ー片手に「あーでもない、こーでもない」と思索にふける姿、普通じゃありません。もちろん、その後に、花婿にお道具プレイを強要されるのは、お約束。
確かに、花嫁ものらしく、全体的にあまあまラブラブなんですが!
やっぱり、秀香穂里さんは秀香穂里さんだった。ってことでございます。
ついでに、この本の出版記念ペーパーについて。本書に「作りたい」というような記述はあったのですが…。ええっ?!作っちゃったの!! というお話でした。サービス満点です。
私は実は花嫁ものにあまり慣れ親しんでいません。
花嫁になる過程によっては萌えたりもするのですが(私も無理矢理、とか家の為に嫌々・・・とか、何かこう受け様が抵抗したり、攻め様に強引さのある展開だと凄く好きです)、割とただただ甘いだけ・・・とか、受け様が可愛すぎてちょっと・・・とかという作品も多くて、勝手な苦手意識みたいのがありまして・・・、つい「花嫁」というタイトルが付いていると食指が動かなかったりします。
今作も長らくスルーしていたのですが、たまたま秀香穂里さんの作品であるという事、そしてあらすじが気になって読んでみることにしたんです。
強引な初夜!!!を期待して・・・(笑)
強引は強引でした。
でも、実は受け様が攻め様に片想いをしていた・・・という設定が・・・
だからこそ、嬉しくて夢みたいなのだけど、でもそれを悟られてはいけない・・・みたいな葛藤があって、そのあたり結構萌えました。
しかも、受け様が童貞・処女ということで、そこも私の中では高ポイントでした。
あと、受け様が会社の後輩から拉致監禁されて、凌辱されそうになるけれども攻め様に助けられる・・・というエピソードも、私は結構好きな部分です。
2人の疑似結婚生活も、エロくて・・・
何よりも、結末が小説ならではの夢のある結末で良かったです。
タイトルと表紙から花嫁物とは分かっていたのですが、結構とんでも設定のコメディでした。
受け様視点と攻め様視点両方でお話が進んでいきます。
要になる要素はラスト近くまではっきりと明かされないので、期待しつつ読み進めることが出来ると思います(でも予想は結構序盤からつくかも…)。
個人的には和紗は『じゃじゃ馬』という程やんちゃには感じられませんでした。
結城に対して大して抵抗もしていないので、そこを期待していただけに少し物足りなかったです。
でもかなり甘い雰囲気、いきなりの同居で花嫁設定、Hの頻度も高いので、とんでも設定が受け入れられるなら気軽に楽しめる作品だと思います。
タイトル通り妹の身代わり花嫁もの。
最後のショート(その後)は面白かったです。
逆にこちらの2人の雰囲気で本文書いていただけたら
萌×2になってましたね。
エロ部分だけでなく、
お互い対等の関係になってからの方がそれぞれのキャラが良い!!
内容は攻めと結婚するはずだった自分の妹が式当日に失踪。
その妹の身代わりとして兄の受けが花嫁に…
という、ある意味お決まりパターンでした。
なので正直この手の内容を沢山読んでると
もう少し何か欲しいかなぁと。
逆に彼らの職場が面白いのです。
ですがそれらを身代わり花嫁ってものが邪魔してるというか…
オフィスラブ1本でいった方が良かったかもです。
表題作と、甘い後日談の2作品が収録されています。
和紗は妹が逃亡したため、その身代わりに結城の花嫁となります。これが本当に「花嫁」でして、こういう花嫁ネタでは必須の初夜はともかく、結婚式にも出席します(ベールのけてキスもします)し、仲人夫婦と食事会をするという化けっぷりです。
二十歳なり立ての弟ならともかく、二十代後半の兄としては、はっきり言って無理ある展開なのですが、そこを突き詰めて考えず、全体的に漂うコミカルな雰囲気に流されることができたら楽しめる作品です。
和紗のじゃじゃ馬ぶりはそうでもなく、かなり序盤から甘い二人です。そして結城が甘い分、サブキャラの橋本夫人がカッコイイです!水名瀬先生の不敵な笑みのイラストとも相まって、和紗を守る王子様その2といった感じです。
花嫁ものがお好きな方にはお勧めの作品です。