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  • 麗人 Bravo!2014年秋号(雑誌著者等複数)

麗人 Bravo!2014年秋号(雑誌著者等複数)

reijin bravo

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表題作麗人 Bravo!2014年秋号(雑誌著者等複数)

その他の収録作品

  • 神田 猫「・・・ずっと」
  • 蔓沢つた子「いままでみたく、いままで以上に。」
  • 西原ケイタ「恋じゃないなら愛かもね。」
  • 鬼嶋兵伍「スチール・グレイ・ダウン」
  • 相音きう「春川くんとユキ先生の腐男子事情。」
  • おわる「思い違いが恋の種」
  • 歩田川和果「ひつじ雲」
  • 右野マコ「家政婦の森藤くん」
  • 木下ネリ「その扉をあけるのは」
  • 吉池マスコ「天使の告白」
  • 葛原 桂「朴念仁と魔法使い」
  • フジマコ「君の待ってるコンビニへ」試し読み
  • 暁あまま「淫らな愛をちょうだい」試し読み

あらすじ

◆巻頭カラー
 …ずっと/神田猫
◆カラー
 スチール・グレイ・ダウン/鬼嶋兵伍
 君の待ってるコンビニへ/フジマコ<コミックス試し読み>
 淫らな愛をちょうだい/暁あまま<コミックス試し読み>
 思い違いが恋の種/おわる

  *いままでみたく、いままで以上に。/蔓沢つた子
  *恋じゃないなら愛かもね。/西原ケイタ
  *春川くんとユキ先生の腐男子事情/相音きう
  *ひつじ雲/歩田川和果
  *家政婦の森藤くん/右野マコ
  *その扉をあけるのは/木下ネリ
  *天使の告白/吉池マスコ
  *朴念仁と魔法使い/葛原桂<投稿作品pick up>

 …ほか

作品情報

作品名
麗人 Bravo!2014年秋号(雑誌著者等複数)
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

続きが読みたくなりました。

 いくつかの隠しテーマが設定され、作家ごとに振り分けてるのかと思うくらい、2~3本単位で主題や登場人物の設定に共通点が見られます。全て1話完結型の作品です。

★神田 猫「・・・ずっと」(32頁、巻頭カラー)
 彼女が出来ても意味不明な理由で振られてしまう主人公の海(うみ)には、小学生の頃からの幼馴染みがいます。大学進学を機に地元を離れた海の前に、ある日突然、その幼馴染みが現れて・・・。

 幼馴染みの秋生(あきお)は不気味な背後霊みたいな様相で、周囲の人をゾッとさせる能力に長けてます。しかし、一歳差で小・中・高と一緒だった主人公には耐性があるらしく、全く気がつきません。

 読了後の秋生への印象は「ヤンデレじゃなかった。一途な人見知り根暗美人だった」です。主人公の海が、秋生が僅かに装備してる病み要素に対して全く意に介さない様子で、逆に無いと寂しがったりとヤンデレ不成立。
 秋生の囲みメイクみたいな睫毛増量の目もとも、不気味さではなく美人度を上げてました。

★蔓沢つた子「いままでみたく、いままで以上に。」(32頁)
 年齢がひとまわりは離れてる甥っ子を溺愛する天然親バカ気質の30代が主人公の、ヤンデレ気味なコメディでした。
 相手に物理的な危害を加えたりはしませんが、時間をかけて手懐けて、外堀を埋めていきます。よく途中でウザくなったり反発心が芽生えなかったなと、変に感心してしまいました。
 エロもしっかり描きつつ、最後まで不気味さとコミカルさを上手に両立させたストーリーでした。おすすめ。

★歩田川和果「ひつじ雲」(32頁)
 [近すぎる距離が息苦しくて逃げ出した・・・、過去からの追跡者・・・]
 静かに物語が進むサスペンス系。上記は扉絵の煽り文。
 高校進学を機に幼馴染み集団と縁を切った主人公が、一番避けたかった相手と大学で再会し、不安と疑問と緊張が入り混じる話です。
会話を重視した構成は相変わらず。簡略と変形を強調した絵柄も相変わらず。二人の会話劇に見とれてる間に、場面が次々と転換していきました。
(最新コミックス「ねくたいや」(9月30日発売)と比べると、やや“言葉”の扱いが引き算気味だったと思います。)

★おわる「思い違いが恋の種」第2話(32頁、カラー)
 MR・黒野と営業先の医者・北條が、互いに空気を間違って読み合った挙句、最後まで致しちゃったお話のつづきです。
ちゃんとお付き合いがしたい黒野は、北條に猛アピールするも、ツンと冷たくあしらわれてヤキモキします。
 にこやかに医者の機嫌を取っていた前回の主人公とは違い「キチクエンカウント」に引っ張られた?と思うような強引なシーンもありました。エロ多め。(ちなみに「キチクエンカウント」(10/17発売)の主役は、丸い目の童顔ですが、本作の二人は同じ体格で、大人顔です。医者は+美人。)

―― ヒゲオヤジのマッチョ系作品が2つありました。
はちきれんばかりの筋肉は、私にはまだ試練ですが。ポイントだけ紹介。
★鬼嶋兵伍「スチール・グレイ・ダウン」(42頁、カラー)
 主役は炭坑夫でオヤジマッチョのオーソン。鉱山の持ち主の息子・セオが、成人のしきたりで視察に来るところから始まるお話です。
扉絵に「格差が半端ない時代」との煽り文がありますが、この二人の体格差はもっと半端なかったです。

★相音きう「春川くんとユキ先生の腐男子事情。」(20頁)
 BL作家とアシスタントの話。こちらは二人とも体格がガッシリした筋肉質。アシスタント(26歳)のモノローグから察すると、BL作家がオヤジ系で+ヒゲやスネ毛もあります。マッチョは好きだけどスネ毛はちょっと…な方は注意。

――「天使」がテーマ?
★西原ケイタ「恋じゃないなら愛かもね。」(32頁)
 作者曰く初の人外もの。正確には、天使と悪魔。
主役の天使が、この作家さんにしては珍しいほどのタレ目でした。
タレ目は描き慣れてないのか顔の輪郭とのバランスが悪く、気になって話に集中できませんでした。
 雑誌で読んだ「逆転ヒエラルキー」(コミックスは10/10発売)の顔つきが可愛いかったので、元に戻りますよーにと願掛けしながら読みました。

★吉池マスコ「天使の告白」(32頁、扉絵なし)
 麗人uno!(Vol.20、25)で配信された蔦谷家のお話。第三弾は、大人しいヘタレ次男が主人公。仕事先で出会ったエリカに「天使が舞い降りた!」と一目惚れ。告白したくてもヘタレで悶々、自分より高スペックのタカヤもエリカを狙ってて悶々。しかし、追い詰められると石橋を猛ダッシュするタイプらしく、終盤はアッサリ決断したな~と感じました。

―― 正反対のキャラクター。主人公はコンプレックス持ち?
★右野マコ「家政婦の森藤くん」(28頁)
 怪我をした母の代理で家政夫をすることになった主人公(藤森、フリーター)が、仕事先の邸宅の息子(宗一郎、大学生)に好意を持たれる話。
何とか自分の仕事を宗一郎に押し付けようと画策するも、毎度余計に体力を消耗することになってしまうというコメディでした。

★木下ネリ「その扉をあけるのは」(32頁)
 目つきの悪い強面で生徒に避けられる主人公の高校教師と、唯一懐いてくる生徒の話。大人なんだし今さら気にしないと強がる一方で、子どもみたいな行動をしてしまう主人公。これを可愛いと見れるかどうかで、作品への評価が分かれそうです。

 このほか、審査員奨励賞を受賞した投稿作品の葛原桂「朴念仁と魔法使い」(16頁)と、コミックスの試し読みでフジマコ「君の待ってるコンビニへ」、暁あまま「淫らな愛をちょうだい」が32頁ずつ掲載されてました。

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