• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作桃色砂漠

アーディル,マスウード国の王子
東海林琴音,ビデオショップのオーナー

その他の収録作品

  • 喜久ちゃんと、カジノと、濡れた夜
  • あとがき

あらすじ

苦労人でしっかり者の東海林琴音は、マスウード国の王子アーディルに見そめられ一夜をともにする。だがアーディルは男らしい美貌や極上の体とは裏腹に、おそろしくセックスが下手だった!正直にそれを告げた琴音に、アーディルは性技のレッスンを乞う。琴音が引き受けた理由は、多額の報酬とアーディルへの同情心だけ―それは恋愛感情など絡まない、ただのビジネスのはずだったが…。

作品情報

作品名
桃色砂漠
著者
あすか 
イラスト
三尾じゅん太 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778117481
3.6

(3)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

アラブのアレは荒ぶらない

一夜の関係など決して持たない主人公琴音が、一国の王子であるアーディルとは今後会うこともないだろうという考えから関係をもつ。
完璧な地位、完璧な容姿、完璧なエスコート、さらには前戯だって完璧。こうなれば最高の快楽が味わえるだろうと期待した琴音だったが、
「あんたセックスが下手だ」
と、言いたくなくても伝えなければならないほど、王子は早漏だった。
その王子の早漏具合、ピストンの回数を主人公が何度も言うものだから読者としては、やめてあげて! と半笑いで読み進めること間違いなし。
さてその事実を知らされたアーディル王子は、琴音に教えを請うのだった。
経験から覚えていくものなのに、いきなりそんなことを言われても…と躊躇していた琴音だったが、条件をのむことで合意したことから始まります。
話とは関係ないのだが、日本が午前7時ならアラブ諸国は夜中の2時で太陽はでていないはずなのだが…そこはおいといて物語を楽しもう。

主人公の琴音は遊びで関係を持たないし、自分の仕事にプライドがある。相手にも同じ条件を求めている為恋は長続きしない人物。
性格も男らしくてズバッと言うし、話し言葉も「~だぜ」と綺麗めな受けにあまりない言葉遣いなのでは? 私は強気受けが好きなので、琴音の性格も言葉遣いも好きですよ。
対する一国の王子アーディルは強引ながらも紳士的。しかし天然なところがあり、上記のようにセックスが下手で指摘されても何が悪いのかわかっておらず、恋人ができても二度目がない。
ポルノ映画も見たことがなく、琴音と共に勉強として視聴するのだが、全く関係ないところを気にする始末。しかもミニシアターでポップコーンを食べながら。
ちなみに琴音おすすめのポルノ映画『痴漢電車で快楽地獄』が気になるんですが、どういう内容なんでしょう。

言いたい事はたくさんあるんですがネタバレしすぎてしまう為、おすすめなので是非読んでください!
私はこの二人の性格も見た目も好みすぎて次に好みドンピシャの物が見つかるか不安なほどです。
登場人物も嫌な奴がいないと思います。琴音の元カレもアーディルの兄もなんだこいつはと最初は思いますが読み進めていくと印象が変わります。
書きおろしと電子書籍限定SSはその後のお話しで、書きおろしのほうはギャグ要素満載です。
電子限定SSのほうはこれ! これが見たかったの!!
結ばれたあとの甘いセリフがききたかったのよ!!! ってめっちゃ興奮しました。
購入するならイラスト付きの電子書籍がおすすめです。

1

おバカなアラブコメディ

アラブの王子様と、日本のビデオショップ店長が、空港で出会い意気投合、そのままベッドインするが……

攻のアーディルは、超早漏でフラれてばかりの残念なイケメン。
なりゆきで、受の琴音(ゲイ)をセックスインストラクターとして雇い、自国に招待する…という、
おバカなノリが楽しいコメディです。

アーディルの持ちがよくなるよう実践指導したり、
日本から持ち込んだポルノビデオを皆で鑑賞したり、
アーディルの兄でマッドサイエンティストのシャラフが、弟のため猫型ロボを開発したり…と
かなりギャグ色の強いお話ですw


しかし、メインテーマはアーディルの下的な成長ではなく、むしろインストラクターの琴音の話です。

借金持ちで、両親のいない苦労人で、
人に甘えるのが苦手。
そんな琴音が、H以外は完璧なイケメン・アーディルに愛され、元カレにも背中を押され、最後には自分の意志でアーディルを選ぶ……

このへんの展開は、結構オーソドックスな
アラブBLだったと思います。


アーディルが徐々に床上手になるのではなく
いつの間にか進化してしまうのがちょっと残念。
セックスインストラクターという面白い設定を
もっと生かしてほしかったです。

ただ、アーディルが天然イケメンな分、
琴音の空回りっぷりは際立っています。
何を血迷ったか、HGのようなコスプレ姿で
アーディルの前に現れ
「これがSMの女王様だっ!
 彼女に会ったら、跪くんだぞっ!」
とか、男前なのに行動がアホすぎw

アーディルが成長するにつれ、
琴音が受け受けしくなってしまったのが
残念ですが、アラブ物とはそういうもの??
大爆笑はないですが、自由すぎるノリを
終始楽しめる作品でした☆

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP