• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作きみの手をたずさえて

成川喜雨,29歳,研修医
安藤千明,31歳,薬剤師

あらすじ

過去のせいで恋愛に対して臆病になっている安藤千明は、
入院先で出会った研修医の成川からの好意に気づかぬふりをしている。
そんなとき、自分を利用するだけ利用して捨てた、元恋人の澤井が現れる。
医師という立場を利用し都合の良い関係を続けようとする澤井。
それに気づいた成川は、澤井の手から千明を守りたいと、偽りの恋人関係を提案してくるが…。

作品情報

作品名
きみの手をたずさえて
著者
淡路水 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861347924
2.4

(26)

(4)

萌々

(1)

(6)

中立

(7)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
6
得点
49
評価数
26
平均
2.4 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数6

研修医×薬剤師の組み合わせは面白い。。。

作者買いです。

淡路先生の作品は、取材をしっかりされているのか職場や仕事(今回は病院内や医師、薬剤師)にリアリティーがあります。

ただこういった内容が書きすぎていると読み手もつまらなくなり興味が薄れますし、色恋だけだと薄っぺらい印象になるのですが、淡路先生の作品はその加減が絶妙でいつも感心させられます。

研修医×薬剤師、なんて魅力的で面白い組み合わせと思いました。
 
ただDV被害者である受け(薬剤師)はネガティブで、攻め(研修医)のことを終盤まで拒むので、話が辛くて暗い感じで甘さがあまりなく終わってしまいます。

2人の幸せな時間をもう少し読みたかった気も。。。
 
甘いのやいちゃいちゃは、特典ペーパーを読んで補う感じなのでペーパーも読まれた方がいいと思います。
 
そしてイラスト、私攻めと受けが似ていてどっちがどっちか困惑しました。。。
 
元カレ綺麗すぎて、DV男だなんてそんな感じ一切しなかったし。。。

6

面白い組み合わせ

医者と医者、医者と看護師は世の中溢れかえっていますが、医者と薬剤師ってなかなか見ない組み合わせだな、と思って購入しました。
初読み作家さんです。
他の方のレビューをみて、とても焦れったいお話なのかなと思っていたからかもしれませんが、逆にそこまで焦れいとは感じませんでした。
ただ、実際に千明みたいな性格の、相手をたてて自己否定ばかりする人がいたら正直辟易しますが(笑)、このお話ではあまり嫌な印象は受けませんでした。稔さんがとってもいいキャラクターをしていて会話に織り込まれるくすっと笑える台詞が随所に散りばめられていたからでしょうか。

最後の、稔の部屋に避難している千明のもとに成川がやってくるシーンは素敵なクライマックスだったなと思います。千明の受け方も色っぽくて可愛い。
なんでDV男の澤井はこんなに千明に執着するのかな、と少々腑に落ちないところもありますが、最後のシーンにもっていくためにも必要だったのかなと。
ただ申し訳ないですが、あまり成川に魅力を感じませんでした・・・笑
カッコイイ!というより病室で何やってるんだwという思いが先行してしまいました。笑

医療用語が沢山でてきましたがわかりやすいように説明もきちんと書かれていて読みやすかったです。

1

踏み込み加減

ほぼ挿絵が無く本文のみの状態であれば
評者は星をもう一つ増やしたかも知れません。
挿絵は挿絵でこの作品の世界観に忠実な
ものであるとは感じるのですが、
少々美麗に過ぎる感もあるかと。
挿絵と本文のバランスは、本当に大事ですね。

本文の中にも些かバランスで躓く箇所がありまして…
これならいっそ絵空事と割り切って突き抜けて
しまった方が良かったかも知れないと思えます。
この割り切りは同時に読者側も持っておいた方が
良い感覚ですが、生憎と本作は浮世の空気と
馴染み易い要素が多目に混ぜ込まれているので
割り切ろうにも割り切れない部分があったのかも
知れません。

多分数回読んで馴染ませる事が出来れば
消えるかも知れないバランスの差異ですが、
惜しまれるところです。

0

不幸な受けを助ける優しいヒーロー攻め

研修医 成川と入院中の薬剤師 千秋

ベッドから起き上がってはいけない状態での入院で寝てばかりだから舞台は病室。
登場人物は担当医と看護師のほかは、見舞いに訪れる従兄と元カレの医師でDV男の澤井。
病気療養日記としてはいいけれどBLとしては、やや退屈でした。
初めから最後までベタベタイチャイチャされてても胸焼けしますが、Love以外の部分でどれだけ楽しめるかが萌えるポイントだと思いました。
仕事がらみだとか学園モノだとか舞台や背景は色々ありますが、Loveを引き立たせるストーリーやテンポがあわないと萌え度が低くなりますね。

運悪く救急搬送されたのが逃げ出した元カレの勤務する総合病院。
この男がまた卑怯で自己中なしょうもない男です。
高い上昇志向とプライドだけで愛しているのは自分。
安静状態の患者に悪戯したり追い詰めるような医師としても論外な行動をします。
千秋も自己分析して相当後悔と反省をしているのですが手遅れでした。
明神さんの描く澤井が理知的でとても素敵な医師なのも余計憎らしいです。
それに暴力と強姦シーンはあっても愛あるエッチはなくて痛いばかりで癒しがなかったです。

それに千秋の、好きな人のためならどんなことをされても耐えるという自己満足な犠牲的精神も行き過ぎていただけないですね。
あんなに優しくて何もかもわかった上で手を差し伸べてくれる成川を拒否する理由がわかりません。いくらデメリットしかないと遠慮したとしてもです。
それも学生だとか若すぎる子じゃないんです、30にもなろうかという社会人なんですよ、自分のことは自分で考えて行動できる人なのだと思ったら、健気、切ない、ガンバレという気持ちにはなれませんでした。

3

ノンケがそこまで好きになる程なのか?

前作がコメディタッチでとても面白かったので、作家さん買いをしていたのですが、買った後にちるちるのレビュー見たら、DVの文字が…
あらすじにはDVの文字が無かったから買ったのに
先にレビュー見とけばよかったと少々後悔してしまいました。

痛い話あんまり得意じゃあないんですよね。なのでこの本は寝させて積んであったんですが、ようやく読みました(笑)

思っていたよりはDVの場面が多くなかったので良かったのですが、千秋(受)のネガティヴで自己犠牲の精神が大多数を占めていてとにかく面倒くさい性格の為、面倒くさい展開に。

千秋の顔は美人さんなのかもしれませんが、ノンケの男前研修医の成川(攻)がいきなり救急の患者を好きになってDV男、しかも上司に当たる様な先輩医師から守りたいなんていきなり告白しても唐突過ぎて違和感を感じました。

千秋もなんだかんだ言ってすぐに澤井と自分の過去を話すなんて、身を引くつもりなら初めから何も言わなきゃ良いのに。
でもそんな最悪な過去を聞いてもノンケの成川に好きになられる程、魅力があるのかが疑問で、
まだ成川が生粋のゲイでっていうならまだわからなくもないような、納得できなくもないような(苦笑)

それに、千秋が自分は汚れているからと言うのに対して、成川が自分も童貞でも無いし、風俗に行った事もあると言うのがまたまた違和感で、成川みたいな男前設定が風俗⁉︎
ありえませんってか、無いでしょう?と突っ込んでしまいました。
だって、イラスト見ても滅茶苦茶イケメンだし(笑)

他の方のレビューで、ペーパーに甘々の後日談があるので一緒に読まれた方が良いですと書かれていましたが、
その後日談と言うかペーパーの部分はできたら本編に入れるて欲しかったです。
入手できていない私としては、澤井があっさり逃げ出して終わりでは、澤井の事もモヤモヤ、千秋と成川のこれからもモヤモヤで、ちょっと物足りない終わり方だったのです。
解決後の甘々な二人もやっぱり読みたいですよね。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP