やさしくされたら、好きになっちゃいます

ひとつ屋根の下、きみと幸せビストロごはん

hitotsu yane no shita kimi to shiawase bistro gohan

ひとつ屋根の下、きみと幸せビストロごはん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×211
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

197

レビュー数
6
得点
60
評価数
17
平均
3.7 / 5
神率
11.8%
著者
淡路水 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815532383

あらすじ

てくれた。

銀座木挽町の路地裏――知る人ぞ知る本格フレンチの名店、HANA。

謎めいた過去をもつ、無愛想だが根はやさしい一虎と人情味あふれる常連さんたちに支えられ、茅は見習いギャルソンとして生まれ変わっていき…。

表題作ひとつ屋根の下、きみと幸せビストロごはん

円城一虎、ビストロHANAの雇われシェフ
御子柴芽、恋人を追って上京した元百貨店員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

美味しい料理と素敵なストーリーが最高!

とってもとっても素敵なお話でした。好きだわ〜

1.豆柴とあつあつオニオングラタンスープ
2.謎を解く牛肉の赤ワイン煮込み
3.ブイヤベースはかく語りき
4.愛と情熱のカスレ

この目次を見て、あらすじも読まずにレジに向かいました。
だって、心惹かれる美味しそうな料理の数々……
これだけでワクワクしちゃいます♪

料理を題材にした作品って、お腹も心も満たして幸せいっぱい!という、ほのぼののんびりイメージ先行でした。
本作もまさにその通りなのですが、それだけじゃなく、ストーリーの中にちょっとずつ混ぜ込んだスパイスが作品をより面白くしてくれています。
各話で謎を変え問題を変え、飽きさせない内容と人情あふれる登場人物たち……
何度もホワっとしてホロっとさせてくれます。


主人公は、北海道から往信不通になった恋人の隼人を探しに来た御子柴芽という、優しく気の弱い青年です。
ピュアで真面目で一生懸命で、誰からも好かれるいい子。
隼人にお金を貸した後から連絡が取れなくなってしまった芽は、手持ちのお金も住む場所もなく銀座にやってきます。

職も住居もなく途方に暮れる芽を救ってくれたのは、ビストロHANAの雇われシェフ・一虎。
一見無愛想だけど、イケメンで実はとても優しい一虎と、
一虎が作る料理に癒されていく芽。
同居しながらHANAを手伝い、徐々に一虎に惹かれていきます。

突然乱暴になったお弁当屋さんの謎、芽を騙した隼人との対峙、体に大きな傷をもつ一虎の秘密……
二人で解決していく問題の数々。

特に、芽を騙した隼人との対峙は必見!
町内の人々も交えて隼人を追い詰めていくのですが、
まぁー隼人がくっそムカつく‼︎
もっとやっちゃえーー!と思いながら一気に読みました。
ザマァとまではいかなかったけど、かなりスッキリさせてくれます(゚∀゚)

町内の人々がとても魅力的であったかく、芽も〝豆柴〟と呼ばれて可愛がられてます^^
オーナーの花岡がまた、超イケおじでした!最高‼︎

少しずつ問題を解決しながら、ゆっくりじっくり育む愛。
作中通して想いを通じ合わせていく過程がとても自然で、
幸せを願わずにはいられない二人でした。

花岡のオニオングラタンスープに救われた一虎と、一虎のオニオングラタンスープに救われた芽。
愛情ある料理が人を、店を、育てていくんだなぁ〜

一虎と芽の絡みは少ないのですが、初Hでドキドキが止まらない芽が可愛かった。
そして、芽に「可愛い」と言いながら優しく抱く一虎は、
ちょっとエロオヤジっぽかったけど、それもまた良き♡

ほのぼのテイストでありながら、ラストまで飽きさせずにグイグイ読ませてくれました。
いやー、本当に面白かったし、料理が全て美味しそう!
多分、また読み直したくなる気がするなぁ。

6

痛みを知る人間は、人に優しく出来るんですよね

銀座界隈の路地裏に存在する、小さなビストロ。
そこを舞台に繰り広げられる、オーナーシェフと見習いギャルソンの恋物語になります。

こう、切なさに悶えたり泣けたりと、激しく心を動かされる系のお話では無いんですよね。
ただ、ジンワリ心が温かくなる、優しいお話と言いますか。
読み終えたあと、幸せな気持ちになれるお話と言いますか。

痛みや挫折を知る人間は人に優しく出来るんだよなぁと、しみじみ思いましたよ。

地味だけど深みがある素敵な作品だと思います。
あと、地味は誉め言葉です。


恋人に騙され、更に濡れ衣で職を失った芽(めぐむ)。
途方に暮れていた所を、本格フレンチを提供する小さなビストロ「HANA」のシェフ・一虎に拾われ、住み込みのバイトとして働きだします。
愛想は無くぶっきらぼうながら、実は優しい一虎。
芽は彼に惹かれてゆきますがー・・・と言うお話です。

まずこちら、序盤の主人公ですが、結構悲惨な状況でして。
初めて出来た恋人(男)にお金を騙し取られ、その上無職。
そこで、恋人の行方を探すべく北海道から上京してきたものの、仕事も住む場所も見つからず、ホームレス一歩手前と言いますか。
えーと、元々気が弱く人見知りのせいで仕事も要領良く出来ず、周囲から疎んじられてたんですよね。
まぁそんなワケで、すっかり萎縮して自信を無くしちゃってる状態なのです。

で、そんな主人公に救いの手を差し出すのが、攻めであるイケメンシェフ・一虎。
芽の事情を知り、住み込みバイトとして雇ってくれます。
こう、無愛想だけど、温かくて優しい人物でしょうか。

これ、構成に捻りがあって面白いんですよ。
四章から成ってるんですけど、それぞれテーマとなる料理があり、それを通して物語が進んで行くのです。
「豆柴とあつあつオニオングラタンスープ」「謎を解く牛肉の赤ワイン煮込み」ってな感じで。
攻めとの出逢いによって主人公が傷付いた心を癒す「オニオングラタンスープ」、ちょっとした事件を解決して二人の距離が縮まる「牛肉の赤ワイン煮込み」、元恋人との再会と対決を経て、一つ強くなる「ブイヤベース」、攻めの意外な過去が明かされる「カスレ」。

また、お料理一つ一つにちゃんと物語があり、非常に効果的に使われている所も巧みで。
えーと、主人公が嗚咽をこらえながら温かいスープを飲むシーンなんか、思わずグッときちゃうんですよ。
切ないのに優しいなぁと。

実は序盤の主人公ですが、印象としては良くなかったんですよね。
だって、初めて出来た恋人に浮かれ、ホイホイお金を貸す。
で、アッサリ騙される。
また、同僚から濡れ衣を着せられれば、ろくに反撃も出来ずに泣き寝入り。
鋭い姐さんはピンと来てるでしょうが、この恋人って詐欺師なんですよ。
明らかに怪しいのに、何故気付かない・・。
ただのアホじゃん。

あと、攻めもですね、初対面のろくに知りもしない人間を雇って自宅に住まわせるって、ちょっと人が良すぎてリアリティが無いと言うか。

ただこれ、ここから二人の内面なんかが丁寧に語られて行くのが上手い。
芽ですが、とても頑張り屋で真面目ないい子だったんですよ。
要領は悪くとも、一生懸命自分に出来る事をこなす。
新しい環境で生まれ変わったかのように生き生きしてる彼を見ると、良かったねぇと。
手痛い失敗を糧に、成長するのも爽快ですし。

そして、人が良すぎて逆にリアリティが無いと思えた一虎。
彼の意外な過去の姿が語られると、なるほどなぁと一気に納得が行きます。
痛みや挫折を知る人間って、人に優しく出来るし寛容なんですよね。
まぁ、単純に、痛い過去を持つ男ってだけで萌えちゃうんだけど。

ちなみに、個人的に一番キュンキュンしたシーンですけど。
芽が周囲の人達の優しさに触れ、ずっとこのままここに居たくなってしまうと語るんですよね。
すると、笑いながら「気のすむまで居ていいぞ」と一虎。
で、「本気にしますよ?」と芽が言えば、「本気にしとけ」と一虎!
頭をクシャッと撫でるオマケ付き!!
くうううっ。
何故か小っ恥ずかしくて「きゃああああ」と転がっちゃうんだけど。

最後になっちゃいましたが、HANAがあるのが昔ながらの人情味ある商店街です。
常連客である商店街の面々も、とても好い人達ばかりで温かい気持ちになりましたよ。

7

くぅぅ〜、いいお話!!

派手さはないけど、期待していた以上に良かった。
銀座のビストロが舞台なので、料理がとにかく美味しそうで困る〜!!
そしてワインが飲みたくなって困る〜!!!

ちなみに銀座とはいえ、木挽町というかつて職人街だった地域なので、下町風情が漂うところなんですね。
ビストロの常連客さんである町内会の人々があたたかくて人情溢れる人ばかり。
かといってお節介すぎず、人の事情に無断で踏み入ることを良しとしない素敵な大人ばかりで、粋だと思いました。
泥臭くないなんとも小粋な大人の集まりは、さすが銀座の住人って感じで。

消えた恋人を追って、北海道から上京した青年・芽が主人公。
恋人に騙されていたことを知り、おまけに無一文となって途方に暮れていたところを、雇われシェフの一虎に拾われて住み込みで働くことに。

自分に自信がなく接客も不慣れだった芽が、町内の常連さんたちに「豆柴ちゃん」「豆柴ちゃん」とかわいがられて、少しずつ成長していく姿がいいんです。

そして訳ありっぽい一虎の意外な過去。
今の寡黙でだけど優しい姿からは想像もできない過去の一虎は、本人が「黒歴史」と自嘲するだけあって確かにイキってるとしか……。
だけど、そんな自分を恥じ真摯に反省したからこそ、今の一虎がいるのも事実。

私が一番好きなシーンは、店の元シェフでもありオーナーでもある花岡が、一虎の作ったオニオングラタンスープを食べて「ここでたくさんの人に僕の料理を愛してもらって‥‥」と語るあのシーン。
なんか泣きそうになりました。

それにしてもオニオングラタンスープ、大好きなのでめーーちゃくちゃ食べたくなる……。
煮込み料理や、赤ワインが飲みたくなる秋に最適なお話だと思います。

2

美味しそうな料理にお腹がすきました

淡路水先生の作品では「星屑コンフィズリー」が大好きです。
あちらも読んでてお腹が空いてしまいましたが、こちらの作品は夜中に読んでて空腹に悩まされました。


町の素敵なビストロのイケメンシェフの一虎が、無口なのにとても頼りになって芽が好きになってしまうのに「うんうん、分かる」と共感しながら読んでいました。

また構成と章ごとのタイトルが捻られていて上手いんです。
章の中で起きる事件や出来事と料理が上手く絡み合っていて、さらに料理の描写がとても美味しそうなんです。

登場人物も確かに多いけど、一虎や芽を見守る町の皆さんは魅力的で暖かい人が多くて読んでてホッコリしました。

その中で芽を騙した詐欺師と店のオーナーである花岡の息子だけが最低でしたけど、ギャフンとまでは行きませんでしたがそれなりの結果に落ち着いたので一応納得しました。


一虎が芽と恋人同士になってから遠慮が無くなったようで、別人になったかのように甘やかして可愛いって連呼していました。

ただ最終章でくっ付いたので、2人のラブラブなシーンは少ないです。途中の章でも一虎が芽を大事にしているのは分かりましたが、従業員としてなのか気持ちが傾いて来ているのかはハッキリと書かれてはいません。


初就職時に酷い目にあったトラウマなのか生来の性分なのかは分かりませんが、芽がやたらと遠慮して物分かりが良すぎるのに読んでてイライラしてしまったので神にはなりませんでした。

あれだけ一虎に言われても人間って変われないのね…

1

幸せは美味しいごはんから

今回はフレンチビストロの雇われシェフと
北海道から上京してきた元百貨店販売員のお話です。

仕事を辞めて上京した受様が攻様と出会い新たな幸せを見出すまで。

受様は昨年大学を卒業し、地元北海道では大手の百貨店に入社します。
新人研修から徹底的に接客を叩きこまれ、紳士服売り場のオーダースー
ツの部署に配属されます。

その部署は社内でも力を入れている花形部署で、採寸から顧客管理まで
覚える事が多い上に、顧客とのコミュニケーション力が必須なのですが、
受様は元々も人見知りで気弱な性格で努力だけでは上手く対応できず、
上司からも同僚からも疎ましがられるようになります。

そんな中で取引で東京から北海道にやって来たという小さな商社を営む
男性客に初めて採寸したスーツを販売します。男性客は出来上がったス
ーツの引取時にはフルオーダースーツを仕立ててさえくれ、親しく接す
るようになり、出会ってから1ケ月後には口説かれて付き合うようにな
ります。

ところがそれから3ケ月、受様が頼み込んで招待状を用意した百貨店の
特別販売会の後から連絡が取れなくなります。その上販売会で損失を出
した同僚が己のミスを受様に擦り付け、受様は反論もむなしく退職に追
い込まれてしまいます。

それでも退職で時間ができた受様は勇気を振り絞って恋人を探すために
上京したのですが、教えられた自宅の住所に住まいはなく、名刺を頼り
に会社を探しますが会社も彼も見つかりません。

いっそ就職してじっくり探す事も考えますが、土地勘もなく住所もない
受様に就職先を探す事は難しく、求人雑誌ですぐ金を得られそうなもの
は胡散臭い求人ばかりです。

上京して1週間、そろそろ飛行機代を除いた残金が心許なくなり、食事
もままならないまま、地図アプリを頼りに歩き回りますが、徒労に終わ
ってしまいそうです。

そんな時に受様の鼻がふといい匂いを捕えます。それは小さなビストロ
から漂っていて受様は吸い寄せられるように入り口に向かいます。店の
窓の「アルバイト募集」の張り紙を見ているうちに受様は無意識にドア
を開けていたらしく、若いシェフの呼び声で店内に入ることになります。
このシェフこそが今回の攻様になります♪

その店は攻様が1人で切り盛りしているらしく、常連との会話も淡々と
こなしつつ、料理を手掛けていました。受様の隣の女性客は骨付きの鶏
もも肉を食べていますが、とても美味しそうです。

受様の饗されたハンバーグはシンプルに見えつつ付け合わせとのバラン
スも良く、見ているだけでも涎が貯まりましたが、あまりにも美味しく
て最後の一口を食べ終わった受様が残念がってついた溜息を攻様が
「おいしくなかったのか」と勘違いしたほどでした。

「美味しすぎてもったいなくて」と慌てて言い訳する受様に攻様は光栄
だと笑って言い、その気さくな笑顔に励まされて受様は恋人の名刺を差
し出してその会社を知らないかと訊ねますが、攻様はじっと名刺を見る
のみです。

すると隣に座っていた女性客がその名刺を摘まんで覗き込みます。そし
て受様に「あんた騙されてるわよ」と衝撃的な事を言われてしまいます。
受様のような尋ね人を聞かれたのはもう5人目くらいで、もし金を貸し
ていたならたぶん詐欺だと言われてしまうのです!!

果たして受様にとって初めての恋人は詐欺師だったのか!?

仕事を失い恋人を追って上京した受様が、昔ながらの人情が残る下町で
名店の味を引継ぐ攻様と出会い、大切な人を得て再生する物語です♪

受様は攻様達の話に貸した金は勉強代だったと忘れると言いますが、
電車の中で飛行機代も掏られていて、人出の足りない攻様の店で住込バ
イトに雇ってもらう事になります。

そして常連客の悩みを解決したり、受様を騙した詐欺師や攻様に店の明
け渡しを迫るオーナーの息子と対決したりします。そんな様々な出来事
を通じて受様は攻様の優しさに慰められ、励まされて立ち直っていきま
す。

一方の攻様にも理不尽な噂話に傷付いて働いていた店を辞めた過去があ
り、失敗しても傷つけられても一生懸命に前を向こうとする受様の健気
さを守ってあげたいと思うようになるのですよ。

そんな2人を攻様の料理を愛する常連客達もまた温かく見守り、2人が
恋人同士になるまでとっても楽しく読めました (^O^)/

淡路先生は物語の世界感を丁寧に作り上げられる上に、描写描写にリア
リティ臨場感があり過ぎて、 受様や攻様の置かれた状況や心理への共鳴
感がとても高い作家さんだと思います。

前作「星屑コンフィズリー」でも美味しそうなお菓子にお腹が刺激され
続ける目にあいましたが、本作も本格ビストロが舞台とあって饗される
メニューが実に美味しそうで私も客になりたい!! と思ってしまいました♪

1

ほっこりするご飯が食べたくなる

恋人だと思っていた男に騙され捨てられた元百貨店員の芽と
訳ありシェフの一虎の出会いと恋の物語

ボロボロになって傷ついた芽がたどり着いたフレンチの名店で優しい味に癒され立ち直っていく様子に読んでいて励まされます。

サブタイトルの料理名が魅力的で、お話の中でシェフが作って芽が食べたり試食したりしてそのおいしさを語る場面ではとても食べたくなりました。

一生懸命でまじめな芽がご近所さんや常連さんに愛されながら成長していく姿に思わず応援したくなります。

1

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