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表題作奇縁愛艶宿縁の

広瀬隼人,26歳,紫尾家の元下男でベンチャー企業社長
紫尾良香,20歳,村落を統治する一族の当主

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  • あとがき

あらすじ

※7/10→8/10に変更。

深い山間にある村を代々統治する紫尾家の幼き当主・良香と、前当主の隠し子とも噂されながら下男同然の扱いを受けていた広瀬隼人。話すことも禁じられていた二人だったが、隼人が村を出る前夜、誰にも秘密の接触を持ち、良香に何かがあったら必ず助けると隼人は約束をする。それから9年が過ぎ、東京で会社を興し忙しい日々を送っていた隼人は、紫尾家で火災が起こり、良香の乳母が死んだことを知る。その後良香の行方を捜し新宿のバーにいることを突き止めるが、昔と変わらぬ美貌の彼は、「お前など知らぬ」と冷たい横顔を見せ――。

作品情報

作品名
奇縁愛艶宿縁の
著者
今城けい 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778118402
3

(8)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
8
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

題材は魅力的ですが……

某村落を代々統治する一族、紫尾家。
紫尾家の下男・隼人(攻め・17歳)は、若き当主・良香(受け・11歳)と惹かれ合いつつも上京。
9年後、会社を興し成功した隼人は新宿のゲイバーで働く良香と再会するが、「お前など知らぬ」と拒絶され……

あらすじから、身分差両片想いドラマ、又は平成の八墓村のような閉鎖社会サスペンスを期待しましたが、残念ながらどちらも期待外れでした;

隼人視点で進むのかと思いきや、再会後すぐ良香視点に交代。
早々に隼人に素直な気持ちを打ち明け、物語序盤でラブラブになってしまうのが拍子抜けでした。
良香のため指をも詰めようとする隼人の肝の座りっぷりや、良香の天然誘い受けぶりは楽しめますが、隼人視点に統一して、もう少しすれ違い期間を延ばした方がドラマ的に楽しめた気がします。

この作品の本題は、良香を村から追い出した叔父との対決、そして隼人の出生の秘密にあるのですが、後者はともかく前者はご都合主義な点が目につき、ややリアリティに欠けました。
前時代的な村社会に現代のテクノロジーを駆使して挑む、というアイディア自体は面白いのですが、隼人を襲ったあと携帯を奪わない敵たちは詰めが甘すぎるし、情にコロッとほだされる叔父も悪役としての魅力に欠けるため、さして盛り上がらず……
隼人の出生の秘密についてはドロドロでホラーじみた怖さがあったので、こちらをメインに話を展開した方が面白くなった気がします。

ラストはハッピーエンドですが、そこに至るまでの良香の心情(村への愛着又は自由への憧れ等)が殆ど描かれていないため、カタルシスも然程なく。
好きな人について行くのも一つの決断だとは思いますが、今一主体性に欠け、魅力を感じにくいキャラクターでした。

すみませんが中立評価とさせて頂きます;

6

Krovopizza

ココナッツさま

こんにちは、お久しぶりです(*^^*)

そうなんです。私ももう少し古風でおどろおどろしい話を想像していたのですが、読んでみたら以外と現代的な話でビックリでした☆
ドロッとした部分もあるにはあるんですが、舞台が東京に移ってるせいもあり、思ったほどは…って感じでした。

コメありがとうございます。
私もココナッツさまのレビューいつも楽しみにしておりますよ(ノ´∀`*)


ココナッツ

Krovopizzaさま

こんばんは、Krovopizzaさま。ご無沙汰しております(*^^*)
どなたかレビューして下さらないかなあなんて思っておりましたら、Krovopizzaさまが!ありがとうございます(*^m^*)

今城さん、嫌いではないので気になっていたのですが…そうですかあ。
あらすじを読んでいた時は、横溝の世界のような感じなのか?禁忌?禁忌だよね!なんて思っていましたので、レビューを拝見しましてビックリ!
ベタでも良いので村社会のドロッとした感じならば良かったのになあ。

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