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表題作婚姻届と恋の行方

松山和彰, 大手商社の御曹司常務 27歳
竹沢征実, 会計事務所勤務 27歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • 思い出話と情欲の行方

あらすじ

会計事務所に勤務する征実は、淡い憧れを抱いていた和彰に一目会いたくて高校の同窓会に出席する。クラスの中心人物だった和彰は案の定ひっぱりだこで、おとなしく目立たない征実はそれを遠くから眺めるのがやっと。ところが九年ぶりに再会した和彰は、学生のころでさえほとんど接触のなかった征実に笑顔で話しかけてきた。『授業で婚姻届を作らされたよな。俺が捨てた婚姻届の妻の欄に、自分の名前を書き加えた覚えがあるか?』と和彰に尋ねられ、征実はつい『知らないよ』と否定するが……!?

作品情報

作品名
婚姻届と恋の行方
著者
響高綱 
イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592877394
3.7

(24)

(5)

萌々

(12)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
89
評価数
24
平均
3.7 / 5
神率
20.8%

レビュー投稿数4

溺愛新婚生活なり。

 高校の時の同級生の再会もの。

 攻め様の和彰は高校時代、クラスの中心にいるようなタイプで、受け様の征実は真面目でひっそりタイプ。
相手から苦手だと思われてるだろうな、と深く関わる事がなかったけど、実はお互いに相手に好意を抱いている2人。
 パソコンの授業で婚姻届を作った時に、和彰が自分の名前だけを書いて捨てていた婚姻届を見つけた征実は、妻の欄に自分の名前を書いて密かにトキめいていたのに、紛失してしまった事があって。
誰にもその件について言われることなく、2人の仲も進展のないまま卒業。

 そんな高校時代だったのに、同窓会で再開し嫌われていた訳ではないと知ってからの、和彰の猛攻がすごい。
押せ押せでぐいぐい、即日同居まで持ち込んできてます。
同居という名の同棲、いや新婚家庭です。
そんな和彰の猛攻を嬉しいなぁ、と素直に受け入れてる征実。
いやそれただのバカップルがしてることやんって、読んでる私はテレるやらあきれるやら。

 このまま征実は和彰の好意を友人としてのもの、と受け止めて、結局和彰から「好きだ」って告白するまでこのままかな、と思っていたら、和彰の誕生日にプレゼントを贈ると供に高校時代の婚姻届の事も告白して大好きだと伝えてて。
おおっ、やったね。
受け入れるだけでなく、ちゃんと自分から気持ちを伝えることができた征実に拍手ものでした。
 和彰の将来を慮って征実が身を引こうとする、事件もありましたが、雨降って時地固まる的なもので、結果的に婚姻届に署名捺印に落ち着いてます。

 恋人同士になるまえも、なってからも、和彰の溺愛振りがすばらしいです。
婚姻届と恋の行方はらぶらぶ新婚生活ってとこで。

4

最後の挿絵で超癒されるー

花小蒔先生の挿絵狙いでget。初読み先生でした。
文章的にどうこうということはなく、するするっと読めました。
ただ、出てきたキャラでどうしても納得がいかないやろーがいて、そこは しゅみじゃない。
花小蒔先生のあとがき(1Pあるんですー)を含む挿絵全般が、萌2。
それで総合評価はうーん、中立よりの萌。

同級生カプで、同窓会で9年ぶりに再会。
攻めさんは、ああやっぱこいつだった と天啓?を受け、
でも臆病者な受けさんをびびらせてはならん とさりげなく、
でも押しはつよく アプローチ。
かたや受けさん。高校時代から攻めさんが好きだったというのがあっても
再会して翌日にルームシェア決めるって 
あり????って思うんだわ。

まあそれはおいといて、納得いかんのが攻めさんの高校時代からの連れ。
攻めさんと楽しく過ごしたいと家飲みに押しかける気持ちはわかるが、
そこにすでに同居していた受けさんがいたら、同級生なんやから、ふつー
一緒に楽しく飲もうぜ とならんか????
受けさんを はみご(関西弁らしい・・・仲間外れにすること です) 
にするってどゆこと?
ええ歳の大人なんやし。

それもおいといたとしても!
そのあとの展開で、仲たがいしかかってる攻めさん受けさんの
くっつけ役として、振舞う???????????
最初に出てきたときの鬼畜役は あんたやったんちゃうん?
とひどく戸惑い。

各種設定に腑に落ちない点が多々あったお話でした。

でーも。
最後のページの花小蒔先生のあとがきで それがぶっ飛んじゃうんだなー
当て馬で出てきた 受けさんの先輩がでかでかと描かれてます。
花小蒔先生も、このキャラがお好きだったようで。
かっこいいんだよー、この挿絵が。眼鏡男子さん、会計士さんなんだけどさ。
リーマン図なんだけどさ。かっこいいの。
萌2だわ(笑)
挿絵1Pで評価が大変身するなんて、なんて私って単純なんだろう・・・

2

あまあま

約一年ぶりの響高綱さんの新作なので楽しみにしていましたが、ちょっと物足りない印象でした。まさに「甘々」「ほのぼの」で、紆余曲折らしいものはなく、色んな事がすんなり可愛く(?)片付くお話です。

二人とも一途で相手に対する想いがブレないところは良かったです。特に、和彰の男前なセリフや行動にいちいちキュンとしました。

響高綱作品の特徴なのかもしれませんが、主人公は「男の自分が彼を好きになっていいのかな」と悩みはすれど、自分と相手のセクシュアリティについては深く考えないんですよね。そういうテイストも好きですし、そのことばかりウジウジ悩まれるよりは楽しく読めますが、このお話は色んな事があっさりしすぎて、主人公が女性のほうが自然なのでは?と感じてしまいました。

3

予想外の甘さ!

過去一冊しか読んだことのない、個人的に馴染みの薄い作家さんでしたが、甘さを予感させそうなあらすじと、表紙の花小蒔先生のイラストとピンクな感じ(笑)に惹かれ、購入してみました。

征実(受け)は高校時代にほのかな恋心を抱いていた和彰(攻め)と9年振りに同窓会で再会します。
和彰に頼まれてお試しルームシェアをすることになり、新婚生活のような甘い日々が始まります。

序盤から展開はある程度判ります。
鈍すぎ、天然のとても27歳とは思えない可愛い征実が、愛情だだ漏れなのに気づいてもらえない和彰をどれだけやきもきさせるのでしょう!とても面白かったです。
そして、婚姻届がとても優秀な仕事をしてくれます。

当て馬は2人現れます。1人はまったくの脈なしで、かわいそうなほど(笑)。でも良い人なので安心して読めます。もう1人の当て馬…ではなく当て猫(?)は和彰にとってかなりの強敵ですね!

エッチもとろとろ、あまあま。和彰は溺愛し過ぎて野獣化しちゃってます。それを許しちゃうんだから、征実も和彰を好き過ぎ!

可愛い受けと、その受けをとことん溺愛尽くす攻めが読みたい方はぜひ!!

13

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