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表題作Wコン★パニック!

原俊輔 高二・シスコン
百瀬譲 高二・ブラコン

あらすじ

ブラコンで何もできない譲と、シスコンだがワイルド系の俊輔。譲の兄と俊輔の姉が結婚するのを機に、17歳同士の2人だけで生活することに。譲に手厳しい俊輔だが、そのイジメの裏にある本当の気持ちとは?!

作品情報

作品名
Wコン★パニック!
著者
鹿住槇 
イラスト
藤たまき 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784094210378
2.6

(3)

(0)

萌々

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(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

かわゆいお話でした

ふだんあんまり挿し絵というものを重視していない私なんですが、この作品は、藤たまきさんの絵が、このめちゃくちゃ可愛いストーリーに合ってるなァと思って、嬉しかったです。

Wコン=ブラコンとシスコン、って意味です。
攻めはシスコン、受けはブラコン。
それぞれの兄と姉が結婚することになり、義理の兄弟になってしまった二人。
いろんな事情が重なって、二人暮らしすることになります。
甘やかされてそだった受けは、毎日毎日泣いてばかり。そんな受けに苛立つ攻め。
共同生活で喧嘩を繰り返しながら少しずつ仲良くなっていく二人に、ときめきました。

フレンチトーストのエピソードがすごく良かった。
受けのワガママが炸裂する場面なんだけど、なぜかこの受けのことを憎めず、後悔しまくる受けの姿にキューンと切なくなりました。

『Wコン ハピネス!』へと続きます。

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学生同士の同居物

藤たまきさんの表紙が可愛いし、価格がお手頃だったので、珍しく小説を読んでみました。

しっかり者の攻が甘ったれの受を愛の鞭でビシバシしごいたら、受が反旗を翻すという素敵な展開。少年二人の絆が深まっていく様子が丁寧に描かれているところが好きでした。

ひ弱に見えてしたたかな受に対して、攻はガサツに見えて繊細。ほんのりギャップ萌があります。受視点に意外なユーモアがあるところも魅力です。受から見ると、攻ってかなり強引で変な男。攻は初めから受に好意を持っているけど、受は攻を怖がっているから、二人の温度差が笑いを誘います。

一人称だけど、文体は読み易いし登場人物もストーリーも良質だったので、評価は、萌で!

学生同士の同居物は好きだから、続き読むかも。

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シスコン×ブラコン

シスコンとブラコンの男子高校生二人が自立のために同居する、というお話です。お話もキャラの性格もシンプルでわかりやすい。
読みやすくて可愛いお話です。

互いの姉と兄が結婚することになった譲と俊輔。
シスコンであからさまに結婚に反対な俊輔は、嫌だけど兄の幸せのためなら・・・と応援する譲を巻き込んで、同居予定だった兄と姉のもとを離れて強引に二人での同居を決めます。
何事も強引で俺様な性格の俊輔と、甘やかされて育ち一人では何もできない譲。正反対な二人の同居物語です。

最初は俊輔がとても意地悪なので振り回される譲が気の毒に思えました。
強引・俺様な攻めタイプならまだワイルドでカッコイイかなあと思えますが、そうでなくて俊輔は単なるデリカシーがない子供、という感じです。対する譲もごはんをこぼしても兄がふいてくれたり…と本当に高校生なのかと思うくらい子供っぽくて、最初はどちらに対してもうーん、この二人は…という感じでした。

でも二人とも根はとてもいい子。最初は仲がわるくギスギスした同居生活ですが、元気のない譲のために俊輔が好物を作ってくれたり、次第に譲歩していく様子が可愛いです。
お話はとても暖かくてよかったのですが、しかしBLとしてはどうか、といわれると、途中で突然BLになった?というような強引な印象を受けました。

新婚夫婦に気を使って家を出た男子高校生二人が、ケンカもしつつ何とか少しずつ歩み始め…で、なんでここでいきなり恋愛に?と思いました。
あんなに仲が悪かったのに一足飛びです。友達にやっとなったと思ったらきなり恋愛モードというのはゲイでもないしまだ高校生の二人にあまりに不自然で急な展開に思えました。
これを言ったらみもふたも無いですが、お話そのものは友情ものにした方が全く無理なく面白く読み終えれたのに急に恋愛モードになったことでぶれてしまった感じがしました。

それと、俊輔のシスコンぶりは譲のブラコンより度を越していてそれも気になりました。妊娠したお姉さんにショックを受け、部屋に篭って泣く俊輔。
もういっそ「愛してる」ような近親相姦くらいのレベルのシスコンならわかるのですが、そうでもないシスコンで「姉が孕まされてショックだ」と泣くのはかなりいきすぎている気がしてしまい・・・こういうキャラがいてもいいのですが、何と言いますか、BLの攻めとしてはあんまりカッコイイと最後まで思えず・・・^^;

ネタバレになりますが、その上、一番最初に会った時から譲が好きだったそう。
わかりにくい!別に最後にくっつけば途中の意地悪などはある程度許せますが、あまりにも何も予兆もなく最後の方で恋愛ものになったので、「最初から好きだった」といわれても不思議な違和感しか感じられなくて困惑しました。

続きがあるそうですが、そちらはどうしようか…という感じです。
あんなに小馬鹿にしていた譲を、結局最後は俊輔のほうが譲の兄以上に甘やかしているのは面白かったです。

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