ボタンを押すと即立ち読みできます!
もう来月はクリスマスですね。一年たつのってほんっと早い!
実際に本作を読んだのは1年ちょい前。
某電子書籍販売サイトの課金ランキングで「BLACK SUN 奴隷王」が50位台だったのを発見したのが小笠原宇紀さんというお名前を知ったきっかけでした。
大好きな大御所作家さんの絵柄をほんのちょっとソフトに(顔パーツを少し小さく)した感じで好きそう、と思い、本作にたどり着きましたが、いいですね、かなり好きです!
「超絶ニブくて天然の日本人ノンケ機長xトナカイの擬人化」。
「トナカイの擬人化」というジャンルのBL作品は私が知る限り、初めてです。
乗り物の作り方もまー斬新!よくこんな設定思いつくなぁ~。
受けがナヨっとしてなくて体型もちゃんと男性なのが良い。
とにかく子どもが可愛いんです。
彼らがコミカル度をプラスしてくれるうえに、かなり重要な役割も担っています。
攻めも美しいけど、現役サンタ(ニコラス)がイケオジで美しい…。
池玲文さんの描くサンタさんたちもサイコーに色っぽいイケオジでしたが、小笠原さんのも素晴らしい。
そして副操縦士が短髪イケメン!当て馬もイケメン。イケメンパラダイスです。
さらに、お仕事BL的に少しパイロットのカッコいいお仕事風景も楽しめます。
ストーリーも良く、特についに恋が成就した瞬間!が激萌え、かつジ~ンときて感動しました。
<注意点>
当て馬にちょっかい出されるシーンがあるので、そういうの無理な人は回れ右です。
(↑彼にもちゃんと相手がいます)
なんと10年がかりで描かれた作品だそうです。
クライマックスで受けが攻めに放った酷い一言だけが残念ですが(なので気持ち的には★4.5)、それ以外は全て満足です。
すごくオススメ。
『奴隷王』以外に読んだことがなかったので、今作の世界観に脱帽!
小笠原さんの硬質で華やか、完成度の高い絵は、ファンタジーや時代物でこそ映えると思っていますが、なんだろう、不思議な世界感で、独特のテンポとズッコケ感と、そのズッコケが既にズレているんじゃあと、天然疑惑をもってしまう感じが、美麗なイラストと相俟って不思議な感じです。ギャグとは言えないけれど、それにかなり近かく、こんな笑いもあるのかと、学ばされました。淡々とした笑い?『奴隷王』のシュールコミカルな色気を期待していたので、違いましたが、これはこれでいいかなと言う感じ。
主役のカップルより、脇キャラのニコラス42世がもの凄く好きで、もっと出て欲しかった!サンタなので白い髭を生やしているのですが、美しい髭!好き!美人!イェスを甘やかしてあげている感じがとてもツボでした。もしあの二人のラブラブな日常を読めるなら何でもする。続きを出して欲しいです!
初めて読んだ時はなんだかごちゃごちゃしたお話だなぁと思い、2回目でやっとお話の全体の流れが理解でき、3回目で面白さと素晴らしい萌えを感じることができました。初読でレビューしなくて良かった…。
これ擬人化…人外?ケモミミ?ジャンルのBLになるんですね。まずそれを飲み込むのに時間がかかりました(アホ)。ファンタジーですが、小笠原宇紀さんの美麗な絵は画としての説得力があるので何度も読んで隅々まで堪能できるところが良いなと思います。
表紙の美人さんはアクセルという名のトナカイ(人間にしか見えないけどトナカイ)で、冒頭から発情期のためにハァハァしている誘い受キャラ。…て、よく見たら表紙ですでに何か致そうとしている!笑 そんなアクセル先生に乗っかられちゃってるのがどこか抜けてるイケメン機長さんの長池。彼はドノーマルなだけでなく常識人なので、自分に一目惚れしたアクセルの秋波にまったく気づきません。
さて、物語は、雨の日に二人が出会った日本と、日本から遠く離れた「アカデミー」(北欧のどこか)を舞台に進んで行きます。アクセルはアカデミーの先生で、何かとセクハラ紛いの歪んだ愛情をアクセルにぶつけてくる同僚・イェスの手で一度は北欧に連れ戻されてしまいますが、長池への想いを断ち切れずに日本へと舞い戻ります。オスなのに角がないことでイェスに苛められることの多いアクセルですが行動力は人一倍あり、そこが何とも可愛らしいかったです。また、アカデミーに居る当代のサンタクロースことニコラス42世や年齢不詳の飄々とした校長先生も素敵なキャラクターでした。
エロスもありつつ、なかなかロマンティックで壮大でよく出来たファンタジー作品でした。クリスマスにまた読みたいと思います。
クリスマスというか、サンタクロースの世界(?)のお話です。
人間のパイロットとトナカイ(擬人化)という見たこと無い組み合わせなのですが、設定もかなりぶっ飛んだ感じがしました。
トナカイのアクセルに一目ぼれされて、次期サンタクロース候補としてサンタの国に連れて来られる長池。
このトナカイやサンタの学校の設定はちょっとふわふわっとしているというか、脇キャラも個性的で、他にもサンタ候補として連れてこられた人たち、その国の人々などキャラが多いので、長池とアクセルの恋を描くにはちょっと色々つめこみすぎだなぁと感じる部分もあります。
アクセルにちょかいを出してきたイェス君も、私は個人的には意地悪でもこういうキャラは嫌いではないかも・・・最初は作者さんはイェス君とアクセルのお話にするつもりだったらしいですが・・。
何だか上手くいかない不器用なキャラ達が見ていてせつなかったです。
アクセルは健気・大人しい系に見えるのにかなり淫乱で惚れっぽくておまけに考えがちょっと甘い!この子が元凶(?)で厄介に巻き込まれるのですが、この子がわたわたするたびにそれが可愛く、シリアスになりきらず面白く読めました。この子が泣けば泣くほど可愛い。
他のサンタ・トナカイカップルも可愛かったです。
あと、何だか笑える下ネタ会話が多いのも楽しいです。
絵は綺麗で色っぽいのでそのギャップがいい。
長池の上に跨りたい(挿れたい)のを「ファーストクラスに乗りたい」とか、それに対し「エコノミーなら乗れますが・・」という長池とか、笑えます。
ファンタジーはあんまり読まないのですが小笠原さんは作家買いでした。
この独特のたるっとした可愛さと絵の綺麗さから、手に取ってしまう作家さんですが、いつもハズレがないので今後も期待しています。
トナカイ養成学校の教師であるトナカイ、アクセル(受け)は、生徒のピーターとトーマスとともにプチ遭難したところをパイロットである長池(攻め)に助けられる。発情期だということもあり、長池を好きになってしまったアクセルは、助けてもらったお礼に身体を差し出そうとするが、鈍い長池は粉をかけられていることすら気づかない。
想いは伝わらないまま、それでも仲良く過ごしていたが、やがてアクセルは、代替わりするサンタクロースの時期候補として長池をスカウトしようと考え…。
小笠原宇紀さんは昔から絵が好きな作家さんです。長年活動されているのも嬉しいし、あまり画風が変わっていないのも嬉しいところです。
耽美で古風な絵柄なのに、ちょいちょいギャグ調なのも好きです。
今回も、パイロット×トナカイというカップリングで、コメディの気配しかしませんでした。でも読んでみたらギャグ調ながらも切なさあり、三角関係ありで楽しめました。
受けは天然でエロくて可愛いです。攻めが受けを意識するようになったきっかけはちょっとわからなかったけど。(エロい場面を想像したのはわかるんですが、それ以前のきっかけが…) あと全体的に説明不足ではありました。
受けに横恋慕しながらもいじめていたイェスくんが、ビジュアルいいし悪役ながらも割と好きなキャラだったので、彼にもいい人が現れるといいなぁと思います。でももうトナカイ姿に戻っちゃって、人型には戻らないのかな?