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  • OPERA vol.54 告白(アンソロジー著者等複数)

OPERA vol.54 告白(アンソロジー著者等複数)

opera

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その他の収録作品

  • 中村明日美子「[同級生] 前夜」
  • 中村明日美子「[O.B.] ウェディング」
  • ZAKK「CANIS -THE SPEAKER-」
  • イシノアヤ「マリーゴールド」
  • トウテムポール「東京心中」
  • 西田東「やさしいあなた…」
  • yoha「青い春を売る教室」
  • 山田ユギ「麦と米、二匹の猫と暮らす日々」
  • 神戸ゆみや「本日はお日柄もよく…」
  • 新井煮干し子「化学部のメガネ」
  • 日野雄飛「Q3」
  • 春泥「月食奇譚」
  • 美川べるの「踊るお前らと大迷惑」
  • 風呂前有「目を奪うは花の顔」
  • 日乃チハヤ「片道映画一本分」
  • 松山おに「バラエティ」
  • 玉川しぇんな「朝はたまゆらを残して」
  • 語シスコ「ぼんくら日記エボリューション」
  • 春泥「ガンバレ! 中村くん!!」

あらすじ

テーマ『告白』


【アニメ『同級生』劇場上映前特集】

・作品紹介/劇場&チケット情報/アーティスト情報/スチル・設定画公開
・スタッフインタビュー(監督:中村章子/キャラクターデザイン:林 明美)
・キャストインタビュー(佐条利人:野島健児/草壁 光:神谷浩史/原 学:石川英郎)
cover illustration 01 front:中村明日美子
cover illustration 04 back:林 明美

作品情報

作品名
OPERA vol.54 告白(アンソロジー著者等複数)
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
ISBN
9784863495449
3.7

(4)

(0)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
15
評価数
4
平均
3.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

まとめてコミックスに!!

 明日美子先生の描き下ろし目当てに購入しました。そのため他の先生の作品は続き物と言うこともあり読んでいないので、同級生関連だけのレビューになります。すみません。

 『同級生』アニメ化の監督へのインビューが非常に興味深かったです。明日美子先生の絵柄の特徴や間合いなどについてお話しされていて、独特の世界観を表現するために大変努力されている様子がわかり、実はアニメ化にはあまり期待していなかったのですが、俄然興味が湧いてきました。特に相合傘のシーンとキスシーンに注目です!
 キャラクターデザインの方に「掃き溜めの中の鶴」と言わしめた佐条利人のシャンとした姿の浮きっぷりを想像して楽しくなりました。そしてお待ちかねの描き下ろし漫画。
 『同級生』SS『前夜』は、10ページに描かれた初めてキスをしたその夜のお話。キスされた佐条とキスをした草壁。それぞれが「どうして?」「なんで?」「はずみで?」と真っ赤になって考える姿が、なんて愛おしくて可愛いんだろう!そして翌日、合唱で舞台に上がった二人のラストシーン。大勢の中で時が止まったかのような二人が見つめ合うシーンは、甘酸っぱくてシュワシュワでまさに初恋ですね!ああ、とてもいいなぁ~。表情も空白も独特のリズム感(これを間合いって言うのかな?)も、やっぱりこの作品が好きだなぁ。

 『O.B』SS『ウェディング』は16ページに描かれた、有坂先生と響の後日談。有坂の娘が結婚パーティーのウェルカムボードを、お菓子作りを勉強中の響に頼むお話です。有坂はつくづく周りに恵まれている人だと思いましたね。無害で優柔不断そうな雰囲気が苦手で、私の中では『同級生』シリーズでは影の薄い人物なんですが、そういうところが逆に人間くさくて愛されるのかな。

 正直いうとハラセンとソラノ、もしくは利人と光をもっと描いてほしかったです。50号のSSでハラセンとソラノがいたので、今回は有坂と響なのかな?こんな風に少しずつ描かれてきたSSを是非一冊のコミックスにして欲しいです。そして『O.B』2巻の隣にそっと並べたいなぁ。

7

明日美子先生関連が目当てでしたが…

表紙は草壁に「あのね」と耳打ちする佐条。
うーん、やっぱりこの二人好きだ!
なのですが裏表紙の二人がイケてない…。
裏表紙の絵はアニメのポスターや前売り券に使用されているものですが
正直どうしてこれにOKが出たのか私には分からない
魂が抜けた感じの二人(に私は見える)。
キャラクターデザインの方のインタビュー記事の中で
「“手”の表現は指先まで神経を使っています」
とこだわった部分が挙げられていたのですが
“こだわったのはそこだけなの?”と思ってしまいました。
でもまぁ私は見に行くと思います。
今号は「同級生」「O.B.」のスピンオフでしたが
出来れば有坂先生と響のその後じゃなく原先生とソラノのその後が読みたかったかな。
その後原先生が覚悟を決めて受け入れたのかどうなのか…。

明日美子先生関連は他の方が詳しく書かれているのでこの辺で終了して
私が面白いと思った他の作品の感想を。
「編集部イチオシの新人」というあおりが付いた
神戸ゆみや先生の「本日はお日柄もよく…」。
少し線が太くて古い絵柄だな、と思って読み進めたのですが
繰り返し読んだ位好きな作品でした。
内容は単純で、高校時代に付き合っていた恋人の結婚式に参加した男の話し。
恋人の将来を考えて別れたけど今もまだ引きずっていながら友人代表のスピーチを引き受ける。
心の底から祝福しているのにスピーチを披露していると自然と涙が流れ
それを見た新郎(元恋人)も高砂の席で顔を押さえる程の涙を流す。
スピーチの言葉の裏で、面と向かって言えなかった気持ちが溢れ
いろんな余韻を残したまま終わる。
のですが、この後の展開がめっちゃ気になるんですよね(笑)
二人が流した涙の理由を、二人で答え合わせをしようとしたら
修羅場に発展するだろうし…。
このまま終わった方がいいんだろうけど続きが読みたくなった作品でした。

巻末にあった春泥先生の「ガンバレ!中村くん!!」。
腐女子がクラスメートCPで妄想して楽しんでいると
前から(いろんな意味で)気になっていた男子に声を掛けられる。
特技を披露し結果的に喋れる口実が出来たと喜ぶ女子。
それだけ見ると「ラブコメか!」と思いますが
男子が声掛けた理由が「俺とアイツ(男子)を描いてくれ」なので
広い意味ではラブコメなんだろうか?
次回から連載になるみたいなので今から楽しみでなりません。

2

「同級生」劇場上映記念号

「同級生」映画化を記念しスペシャルSSが2つ。
残念ながらハラセンとソラノは出てきませんが、どちらもイイ話でした!

■SS・1「前夜」
佐条と草壁が初めてキスした日の話。
佐条は自宅の部屋で、草壁はお風呂でそれぞれキスの瞬間を思い出しドキドキする姿が初々しくて可愛い!
映画化記念SSに相応しい甘酸っぱい番外編でした。

■SS・2「ウェディング」
有坂と響の話。
有坂の娘の結婚式に使うウェルカムボードを、響がデザインすることに。
娘と二人きりで打ち合わせ中、有坂のことが好きかと聞かれ、照れつつも「…はい」と答える響。
それを聞いて嬉しそうにお礼を言う娘にじ〜んと。
有坂は良い恋人と娘に恵まれ幸せ者だとつくづく思います。

■ZAKK「CANIS -THE SPEAKER-」Chapter.3
調査を断念したハルたちですが、シスターに呼び出されそれぞれ「新しいおうち」へ行くことに。
サムの反論も虚しく、ハルとサムはそれぞれ別の学校へ、ノブはある家庭の養子に迎えられることが決まります。

その夜ノブは何者かに拉致され失踪。
サムとハルも離れ離れになり、それぞれ車内で涙を流し…。
幼くして裏社会の恐ろしさの片鱗を見てしまった彼らは、今後どう成長していくのか。
次号、物語は闇の世界へ舵を切るとのことで楽しみです。

■西田東「やさしいあなた…」第三話
ヤクザの素性を隠し、中学生のようなデートを繰り返す水田と春本。
初々しく告白し合う二人はすごくいい感じだったのに、ついに競売物件を巡る争いで互いの正体を知ってしまい…。
夢が壊れたかのように呆然と見つめ合う二人に切なくなりました。
次回の展開が大変気になります。

その他、
ユギさんのぬこエッセイはおじさんに擬人化した猫が渋カッコよく、
最終回「月蝕奇譚」は思わぬ結末にゾクゾク、
「東京心中」は宮坂に家族になろうと言われ良い笑顔を見せる矢野さんに萌萌でした♪

6

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