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表題作勇者IN魔王んち

魔王ウィスペド・ストリング
勇者トゥルー・テアレハ

あらすじ

最強魔王×最弱勇者!
デビュー作「りんご、木から落ちる」(リブレ出版刊)で注目を浴びた犬時&笑平の最新作!!

不老不死で最強の魔王・ウィスペドの元には、
毎日のように勇者が戦いを挑みにくる。
しかし、戦いたくもないのに魔王として生まれ、
死ぬこともできないウィスペドの心中はいつでも孤独だった。
そこに、ある日現れた勇者・トゥルー。
ヘラヘラと笑い、武器も持たずに丸腰でやってきたトゥルーをウィスペドが成敗しようとすると、
「王様のお城に住ませて」と勇者としてあるまじきお願いをしてきて……!?

作品情報

作品名
勇者IN魔王んち
作画
笑平 
原作
犬時 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685761
4.2

(84)

(48)

萌々

(21)

(8)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
353
評価数
84
平均
4.2 / 5
神率
57.1%

レビュー投稿数14

笑った、泣いた、和んだ〜

ちるちるのインタビュー記事を読み、面白そうだと思い購入しました。
結果、どストライク!
買ってよかった〜、ちるちるさんインタビューしてくれてありがとう‼︎


一冊まるまる勇者トゥルーと魔王ウィスペドくん(トゥルーだけがくん付けで呼んでいる)のお話です。
トゥルーは一言でいうと純真無垢なアホの子です。
そうなってしまったのにもしっかりと理由はあるのですが、それは是非読んでいただければ。
そして、トゥルーの魔王さまの呼び方の「王さま」→「ストリングさん」→「ウィスペドくん」という距離が縮まってるなぁと実感できる変遷がよかったです。
逆にトゥルーはあまり名前で呼ばれることはなく、魔王さまからは貴様とか魔王さまの側近のステイからはガキとか呼ばれていて少し可哀想だった…
が、こういう状況だったから魔王さまが初めてトゥルーを名前で呼ぶシーンがとってもグッとくるものがあり、泣きましたね。

魔王さまのキャラは一言で表すのは難しいのですが、トゥルーに対しては大体いつも怒ったり呆れたりしているけど最後はなんだかんだ優しく接してくれるとってもいい人(?)です。
そういう性格のキャラクターは割と色々なお話ででてきますが、この魔王さまは違っていいなぁと思ったところは、辛い過去と千年を生きてきた孤独さ故のどこかアンニュイな雰囲気があるところです。
そしてなによりこの絵柄がそのアンニュイさをよく引き出しているなあと強く感じました。
ほんとーにこの絵がいいんですわ。
太い線でしっかり描かれた絵がこの世界観にすごくマッチしています。
多分線のほそーい絵だったらここまで面白く感じなかったと思います。

他にもたくさんよかったところを書きたいのですが、いちいち全部書くのは野暮というか書く技量がないので、ぜひぜひ読んで頂きたい‼︎
インタビュー記事をみて少しでも興味を持ったら、ぜひ、その直感を信じて下さい!
ただ、エロを求める方には残念ながら合わないお話です。
エロはインタビュー記事に載っている手を貸してあげるシーンくらいです。
その後はベロチュー止まり。
けど、このお話はエロなしでもというよりむしろエロなしで、2人のハートフルな関係を楽しむ物語だと思います。
一冊で綺麗にまとまっていて、この2人はこの先そりゃもう長〜い年月をこの調子で仲良くやっていくんだろうなと思えるラストでした。

原作の犬時さんはこれが最後の作品ということでとても残念です…
またお二方の作品読みたいと切に願います。
とりあえず私はお二方の前作を買いにいこうと思いました。


###追記###
作画担当の笑平さんのpixivを見たらコミック発売告知のところに勇者と魔王さまのコバナシがいくつかありました!
今までどこかにあげていたものなのかは分からないのですが、またこの2人が見られてよかった〜
漫画を読み終えたら見るべしです‼︎


10

純粋に原作と作画に分かれているとすると

こちらの作品読んで驚き、
どうやらお二方に分かれて作られているようなんですが
いやはや、すばらしいです。
なんというか、原作と作画どちらも本当に素晴らしいと感じました。

ストーリーは、笑いあり、オチあり、軽快でかつ良いお話で
作画はその世界観をくずさず、見ていて楽しく、面白くキャラクターが描かれているのです。
読んでいただければ、この意味がわかると思うのですが、
シンプルにBL、ひいてはマンガを楽しめる作品だと思います。

絵重視の方や、グロ表現(多少ですが)が苦手な方にはオススメできませんが、BL初心者にもオススメできます。


7

買って読んで良かった!

試し読みで気になって購入しました。

とても良かったです。久々にヒット作に出会えたと思えるお話でした。
純粋無垢な勇者と不死身な魔王様とのやりとりがギャグ調で展開するのでサラサラっと読めました。
勇者の真っ直ぐな言葉や行動に魔王様が翻弄されていく姿は見ていてほっこりしました。悪人顔なのに可愛すぎる、と。
魔王様が勇者の下のお手伝いをするシーンはソフトな行為なのになんだか艶めかしくてドキドキしました。
このままほんわかした展開で終わるのかと思いきやのまさかの展開には思わず涙が・・・

魔界の執事や中ボスなどなどメイン以外のキャラクターも魅力的でした!
絵が独特なので好き嫌いが分かれるかと思いますが、個人的には大好きな絵とストーリのマッチングで満足な1冊でした。
もっと2人がラブラブになった続編が出てくれれば嬉しいです。

4

ひとよりやさしいまおうさま


やぁ…っと読めた & 読めてよかった〜〜!!;//;
近くの本屋さんでは売り切れてしまいまして
前作から大好きで今作もハマること間違いなしだなぁと思っておりました。魔王×勇者だなんて…!最高でした。笑って、泣いて。胸が痛くて。本当買ってよかった…
何度も読もう…

当たり前ってなんだろうって、考えさせられます。
それが当たり前じゃない、抜け出そうとしている新しい何かや誰かを傷付けて、誰の為でもなく、誰を助けるわけでもなく在るんじゃないかって。当たり前はどこか言い訳っぽくて、生きているのが当たり前、だから死んでも当たり前、なんて悲しくて。大切なひとが死んでしまってそれを受け入れる為に当然のことなんだと自分に言い聞かせるような言葉だと感じました。なければ、生きていることに強く強く感謝して、もっと沢山のことを大切に思えるはずなのに。

魔王と勇者感じ方は違えど読んでいてつらい過去を経ていました。ひよこの件が(あるのですが)…結構キツかった…!
BLとしても素晴らしかったですが、いい意味で?魔王、すごくすごく受けっぽく笑 だからこそハマったのだともいえます。勇者が自由奔放だからかな…なんだかんだずっと(周囲の微笑ましい反応もありつつ笑)手を焼いてあげていた魔王が愛しくて愛しくてですね。良い奥さんのような笑 そんな攻めも素敵です…‼︎
まさかの手コキもじっ…と見守りました。(きゅんきゅんしました)()


BL抜きの道徳的にも絵本にして小さな子たちに読ませてあげたいくらいでした。逆にいえばだからそこに恋愛要素が加わったことでこんなにももえるのか…と。うん…素晴らし…笑

犬時さんと笑平さんのお話を、もっとずっと読みたいと改めて感じた作品です。

ありがとうございました。

4

深い+明るい=最高!

一言で言うと『アホ犬系勇者と厭世的思考の魔王の交流コメディ』です。
RPGな世界が舞台なのでファンタジー好きの方や、楽しく気楽に読みたい方にオススメです。

魔王受けで検索してたどり着いた本でした・・・実際はカップリングの受け攻めははっきりしていません。
作者さんのツイッターでは魔王受けだと思われてるのが申し訳無かったというコメントがあって、読み手の想像次第といった感じです。

しかしエロい訳でもないのに、こんなに何回も読み返してるBL本久しぶりでした。
RPGやってて思った事ありませんか?ド○クエのスライムはなんで襲い掛かってくるのか、敵幹部のちょっといい奴風な奴を倒したら泣く奴がいるんだろうか、勇者程の力を持った奴がもし闇墜ちして村を出たらどんなストーリーになってしまうのだろうとか・・・とか。これは例えですが・・・物語を色んな深読みで楽しめるタイプの方が楽しめます。

2巻が出て欲しい・・・登場人物が皆魅力的なので後日談を永遠に見たい感じの漫画です。

妹にオススメしたら絵柄が趣味じゃないってキッパリ言われてしまいました・・・私は絵柄も好きですが、食わず嫌いで読まないのは勿体無いと思う面白い漫画でした。

4

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