電子限定かきおろし漫画付
「ずっとこの腕に触れたかった」性指向に悩むクールイケメン×友達思いのポジティブ男子、寮で芽生える友情を超えた純愛
大事に読み続けてる「愛追うふたり」以来の仁嶋先生作品です
今回はあらすじを読んで拝読したくなりました
読後の今、想う事は、、、
仁嶋中道先生がBLを描いて下さっていて良かったです.゚ .(´∀`*). ゚.
という事に尽きます
あらすじを読んで気になった方ならきっと満足される1冊だと思います‼
高校生としての不安定さも感じさせながらも、しっかり芯のある人間性を根底に信じられる宇佐美と青凪(あおなぎ)
2人それぞれ他人には分からない、もしかしたらまだ自分自身でも処理して全ては受け止めきれない、、、そんな内包してる想いを抱えています
ーー宇佐美は性指向、青凪は腕にある生まれつきの痣ーー
一言で「コンプレックス」と端的に言ってしまえばそうなのかも知れないけれど、何となく2人は「本来は悩む事ではないはず」「普通の事なのに」と自分自身は思っていると思うので、彼ら自身はその事自体は「コンプレックス」とは思っていない、思いたくないのだと思うのです
そう想える彼らの強さ…それは元からそうだった訳ではなく、きっと少しずつ「強くなっていった」んだと思える丁寧な描写で宇佐美と青凪の清らかさが伝わります
だけど「周りの目」は無視し切れない
しかも自分に向けられてる周りの目自体が気になるのではなく、自分の側に居る人が向けられる事で側に居る人を傷付けたくない、、、という他者への慈しみから来る悩み、、、
彼らの芯の強さの元が「優しさ」である事が眩しく、美しく、そして切ないです
そんな2人が自分の気持ちと相手の気持ちを大事にしながら手繰り寄せていく「自分らしく居られる場所探し」の過程がとてもエモーショナルです
煽ってくるような演出過多ではなく、その過程そのものが彼らの感情をしっかり乗せている行動に裏付けられている信憑性があるからこそ、気付いたら心を奪われて見守りそして心を動かされているような誘因力が作品にあります
辿り着いた「同じ好き」のある場所
ずっと2人がこの先も幸せに清く強く歩んでいって欲しいと願っています
丁寧で繊細な…文字で語ろうとするとややこしくなってしまうような、、、そんな機微を「漫画」という手段で表現し切っている素晴らしい作品でした
またひとつ、自分の心が動くのを感じられる素敵なDK BLに出会えました(ღ˘͈︶˘͈ღ)
苦手な方もいるかも知れない展開があります
但しネタバレなのでコメント欄に残しますので、もし必要な方が居たら覗いて下さい
少し小難しく見えるレビューになってしまいましたが、作品のトーンはそんなにシリアスではありません!
適度に場を和ませてくれる同級生や動物の存在が温かいです
すごく真摯なBL作品で、丁寧な作品を読みたい方にピッタリだと思います
修正|最後までは致しませんが兜合わせまであります 白短冊修正で何気に可な修正でびっくりでした
うああ……仁嶋中道先生の新刊、切なくて、優しくて甘くて最高でした…
ちょっと気持ちが昂っているので、レビューが長くて読みづらくなってしまうかもです;ご容赦ください。。
ルームメイトの同級生を好きになった攻め視点の、切ない片想いと独占欲。
あっあと、+モフモフ柴犬×2匹!! 可愛い…サンマとシシャモ、名前も可愛い。。
一途な攻め大好き、切ないお話大好き!な自分にはたまらなくグッとくるお話でした。
作品の雰囲気を聞かれたら”エモい”がしっくりくるかなあ、と思ったのですが
それだとなんだかちょっと軽すぎるような、、
とてもとても雰囲気のある物語です。
主人公はゲイの高校生・宇佐美(攻め)。
彼は寮のルームメイト・青凪(受け)に密かに片想い中です。
自分がゲイであり、失恋したことを打ち明けた時に励ましてもらってから、
宇佐美にとって青凪は特別な存在に。
しかしそんな青凪はノンケで彼女持ち…
日々インスタを覗いては嫉妬したり、自分の気持ちに気づいて欲しくて
思い悩む宇佐美ですが、ある時、青凪の腕にある先天性の大きな青痣のことを
彼女が気にしていると知り、ある行動に出てしまいー
と続きます。
最初、青凪自身が痣のことを気にしているのかな?と思っていたのですが
そうではないところが「おっ」と思ったポイントでした。
この青凪くん、友達思いで優しくてポジティブで、本当に本当にいい子。。
自分が宇佐美でも好きになっちゃうよ!!と思う。
自分では気にしていなくても、付き合っている彼女が痣を(無意識に)
写真に映らないよう隠したりする行動、仕草を見ていてだんだんと自分も
隠さなければいけない気持ちになっていく青凪くんの心情が、切ない( ; ; )
…痣ではないのですが、自分も昔ひどいアトピーに悩んでおり、
人から見られることにとても神経質になって悩んでいた時があって。。
その時の「恥ずかしい」とか、「隠したい」、「消えたい」という気持ちを
さあっと鮮明に思い出して、胸が痛みました。
宇佐美に呼び出され話をしたことで、自分の中の”無意識の差別”に気付いて
恥ずかしくなった、と告白した明石さん(青凪の彼女)。
それを言葉にして謝ることができる勇気、素敵です。
なんにも意識せず、自然に、痣が目に入る青凪の右側に座る宇佐美の姿がまたこう、
グッと胸に刺さる…
宇佐美の言動全てに「大好き」という思いが溢れているのだけど、
それが決して綺麗なだけの感情じゃなく
嫉妬や独占欲も混ざった中での葛藤、青春の恋…なんだかひたすら眩しかった。
お互いの「好き」を擦り合わせるように、宇佐美の宣言した
”毎日少しずつスキンシップ”で距離を縮めていく二人の様子も、
見ていてくすぐったくて幸せすぎて…!!
えち描写はなし、キスしてハグして兜合わせまでのお話ですが、
何一つ文句などなく、幸福感で満たされました。
ちょこちょこ登場してくる柴犬ズが可愛くてもう!!と思っていたら、
青凪の持ってるクッションも柴犬じゃないか!♥•ᴥ•♥
犬好きとしてもきゅんが止まらぬお話でしたよ〜✨
二人が寮に帰ってしまう時の、2匹の寂しそうな顔が刺さりすぎて、
しばらくじーーーーーーっと見つめてしまいました。
そして最後に、タイトルが秀逸だなと!
「鳴かぬ蛍」=宇佐美、「青」=青凪、ってことですよね。
蛍=光、ということで二人の名前の”晃”、”灯矢”にもそれぞれ
晃=太陽&光り輝く、灯=ともしび、光と「光」にちなんだ漢字が使われているのも、最高に最高にグッとくる。
恋の甘さも苦さも酸っぱさも胸いっぱいに吸い込んで
たまらない気持ちになる、最高に素敵な一冊でしたーーー…!!伝われ…!
★修正:白短冊(電子シーモア)
「愛追うふたり」から入り「俺のポラリス」を拝読し、過去作遡りを開始した大好きな作家様です!
今回は先生の初コミックス「キミドリ」以来の高校生同士作品との事、楽しみにしていました!!
とても嬉しい・・・♡
更にDKというだけでなく寮生活をしていて+ルームメイトの2人です
学校の中と部屋の中の2人
彼らの距離感の変化がすごく丁度いいです
じっくり行くところはじっくり、飛ばして行くところは適度に時間を経過させて・・・と創作物だからこそ出来る構成の妙を冴え渡らせながら伝えるべき事を伝え切ってくれます
宇佐美の部活や青凪の恋愛事情、同級生の存在や見知らぬ街中の他人
四六時中一緒に居る彼らの日常の中で生まれるエピソードを重ねていく事で、物語に幾重もの層が積み上げられて1冊の彼らの恋の物語が完成しています
本当に読み易い
いつも実は感じるのですが、先生の作品は「読んでる」という感覚よりも「流れて来る」「沁み込んで来る」という印象が強い
なので気負わないで手に取れるのにすごく心に残るんです
毎回満足度が高いのですが、だからこその願いがあって・・・
それは是非続きものでも先生の作品を読んでみたいという事
特に今回の宇佐美と青凪は高校生!!
その上すごく将来が楽しみな2人です
彼らがどんな大人になって行くのか?を見守らせて欲しい!
そして彼らの成長を養分として私も日々を重ねていく為の活力を貰いたい・・・!という希望をお伝えしたいです♡
そう言えば!
冒頭で触れた「キミドリ」の後日譚が配信されている模様♪
いつか来るかも知れない?!続刊の前哨戦として是非楽しませて貰おうと思います♡
仁嶋先生を浴びまくれる喜び!
最高です(*´ω`*)
自分に合いそうな作家様としてお薦めしてもらった作家様です
新刊から拝読させて頂きました
教えてもらって本当に良かったです!
そして先生の他作も順に遡って必ず読もうと、新年早々今年の目標がひとつ決まりました!!
キャラの内に生まれる感情をとても丁寧に時に正面から、時に少し距離を取って掬い上げて描かれる作家様だと思います
台詞やモノローグ、そしてキャラの表情や指先や体に走る緊張などを絵で魅せる上手さがとても素晴らしかったです
キャラの見せる気遣いや少しの臆病さが”卑屈に見えない描かれ方”がすごく好きな描写でした
前向きさを感じさせてくれるキャラの言葉や行動は、彼らを通して気付きや元気を貰えます
とても素敵な1冊から新年を始められました(*´▽`*)!!!
ゲイである自分に密かにコンプレックスを抱いている宇佐美と、生まれつき腕に青アザがある事で、直接的な偏見だけでなく、間接的な偏見にも遭ってきた青凪。
密かに青凪に想いを寄せている宇佐美ですが、ゲイでは無い青凪に仲良く過ごす以上の関係にはならないでいます。
そして青凪には付き合っている彼女が居るんですが、この子の存在が2人の心を凄く揺さぶるんですよね、、
女の子が出てくると、どうしても女の子が敵みたいな感情が出てきてしまって、読んでいる私も気持ちがザワザワしたのですが、、
結局、青凪と彼女は別れてしまうんですが、それに至った過程の気持ちの表現がとても繊細で、そして最終的にはその彼女は青凪のアザに対しての偏見を感じていた事への後悔の気持ちなど、キチンと表現してくれていて、女の子に対しての不快感は無くなっていました。
青凪にとって、気楽に話せる貴重な相手が宇佐美だという気持ちに気づいてからはとても丁寧に2人の間を縮めて行くのが高校生らしく尊い関係に思えました。
作中で、2人の気持ちをリセットして心が晴れ晴れした様な場面があったのですが、洗剤を手に持った2人がその洗剤の容器で乾杯!ってやるシーンは可愛すぎて痺れました。
挿入はないものの、2人のイチャイチャする場面もとても不慣れだけど、大切にしたいという気持ちが溢れていて繊細な作品の質をより高めてくれたと思いました。
仁嶋中道先生の作品の中でもとても青春を感じる1冊になっていると思います。
チル76
作中にストーリーそのものに関わる女性キャラの存在があります
ここから以下ネタバレです↓
受けの青凪の彼女としての存在なので苦手な方はご注意を
彼女自体の作中での扱いは故意に分かり易く「悪」「邪魔な存在」として描かれては居ないと思いますし、キャラもある意味凄く年相応のJKだと思います
主観ですが、「女性」という事に拘らなければ作中の大事な感情を刺激してくれる存在として必要だと思う扱われ方として、自然と受け入れられるような役割を担ってる、と感じられるかと思います