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正直、1巻では微妙だった串田に対する印象が、格段に良くなりましたw
神凪とのやりとりも一段と面白くなって最初から最後まで楽しく、一気に読みました!
うざいだけだった串田が時に大人しかったり(理由がちゃんとある)、推理も比較的無理のない範囲でしたし、それもあって絶妙に先が読めないドキドキ感がありました。
最後の最後で、解決したかのように思えた事件の全容が明らかになるのですが、その時の串田はカッコ良かったです!
強いて気になったことと言えば、犯人を幇助したあの人が、神凪に命の危険まである危害を加える動機が少し弱いかなという気がしなくもないです。
あの人の職業柄、後で2人にいくらでも嫌がらせはできそうですが…(2人の関係が業界内にバレるように仕向けるとか)
別れた相手に未練があるわけじゃないのに、相手が自分になびかないと分かった途端に命の危険があるような危害を加えるのは理解し難いです。
火事を起こすのも計画のうちだとすると、関係ないツアー参加者も被害に遭う可能性がありますし、サイコパスっぽい人なのでそういう思考回路なんでしょうか…
あと、エピローグで串田が電話で話してた相手、多分知り合いの警察なんでしょうけど、親しげな感じが気になり、もしかして今後この警察官が登場する続編があるのかなと一瞬考えたのですが、今のところ続編は無いみたいですね。残念。
電子書籍で読みましたが、最後の喫茶店での串田と小松崎の会話、ストーブが爆発する仕掛けはガソリンを入れたからなのに、会話の中では石油になってて誤植かな?
ともかく、個人的には前作よりも、ストーリーも恋愛部分もパワーアップしててかなり楽しめましたので、評価は神寄りの萌×2ですが、少し甘めに評価させていただきました。
できることなら続きが読みたい2人です♪
この作品が3年間も日の目を見なかったと知り嘘でしょ!って思いました。
BL要素もちゃんとありつつ、ミステリーとしても優れた作品で流石は夜光花先生だと思いました。
前作で恋人同士になったものの、串田が曲者なので生真面目な守と上手く行くのか心配だったんですが、思った通り微妙に2人の関係がズレているところから始まってました。
更に守の元カレ小松崎が登場して、彼が串田と正反対のような好人物なのですよ。思い遣りがあって優しくて串田と女子大生達との仲を嫉妬してる守が、小松崎の優しさに絆されたりしないかと心配でした。
でも、誘惑を跳ね除ける蓼食う虫も好き好きな守の郷は深いなと安心したのでした。
今作でも串田の推理が見事だったのと、事件の裏に隠された真実にゾッとしました。
1番の恐怖は何気ない顔をして日常に紛れ込んでしまってるんですね。
既に多くの人気シリーズを抱えていらっしゃる作家さまなので難しいとは思いますが、「ミステリー作家串田寥生」シリーズの新作を出してくれないかなぁと思います。
とりあえず「眠る劣情」読んで来ます!
ミステリー作家串田寥生シリーズ、第2巻。
新刊ですが、原稿自体は3年前のもので、諸事情によりお蔵入りになりかけていたそうです。
変人攻め×強気受けという組み合わせは夜光さん作品の鉄板。
攻めの串田のマイペースすぎる言動に、受けの神凪が容赦なくツッコミまくるという関係性が面白く、二人のやり取りに終止笑わせてもらいました。
あらすじ:
「からくり人形館」で働く内野(『眠る劣情』の受け)から、彼を許可なく小説のモデルにしたとして、苦情を受けた串田(攻め)。
内野に招待状が届いたミステリツアーに、神凪(受け)と二人で参加することに。
ツアーの主催者は神凪の元恋人で…。
冒頭から串田の傍若無人ぶりが炸裂。
内野に対して全く悪びれないばかりか、自分で話しながら自分で笑い始める等、どこでもマイペースです。
山奥の村にやって来てからも、神凪の元カレに嫉妬しグチグチ文句を言い続けたり、ムカデにビクついたり、とにかく賑やかw
神凪は、そんな串田に時にイラッとして手が出ることもある強気な人物ですが、何だかんだ彼にベタ惚れ。
串田の愛情に不安を抱くこともあれど、危ない場面で彼に守られるたび惚れ直しており、基本的にラブラブで仲の良い二人でした。
こんな二人の痴話喧嘩やイチャイチャを楽しみながら、殺人事件の謎も追っていく…そんなユーモアミステリです。
あっと驚くようなトリックや謎解きを期待するとやや物足りないかもしれませんが、一応伏線やミスリードも用意されており、綺麗にまとまっていると思います。
キャラ立ちは抜群だし、このようなミステリ仕立てのBL作品は貴重なので、またいつか続編が読めたら嬉しいです♪
前作で恋人同士となった、主人公・守と彼が担当する作家の一人・串田。相変わらずマイペースな串田に公私ともに振り回されつつ、多忙ながら穏やかな日々を送る二人が謎のミステリーツアーに巻き込まれることになって……というお話。
作中では前作から半年後のお話で、二人の関係自体に大きな変化はなく、今作もメインは”孤島”ミステリーになっています。前作は島の因習や過去の血縁などのキーワードが出てきて少々オカルトな雰囲気でしたが、今作はもう少しカラっとした推理小説という感じになっていました。最後の最後まで目が離せない展開で、面白かったです。
串田先生は、久しぶりに再会したせいか前半では「こんなダメ男だったっけ?」と呆れてしまいましたが、後半になるにつれてどんどんカッコ良くなって、読み終わった時には本当に素敵な人だなーなどと思っちゃいました。…はっ。前作と同じパターンだコレ。
エロは少なめですが、隠れ肉食系で襲い受の守に萌えました。
興味のあるものには抜群に行動力のある困ったちゃん作家、串田センセーが再登場。
前巻では守の実家で起こった事件がきっかけで成立したカップルではあったが、冒頭では串田と守がすったもんだしながら日々を送っている様子をすんなり受け入れて読めた。
今回もミステリーツアーから本物の殺人事件に発展してしまって…って流れで謎解きが主流になってはいるが、難解なものではない。
予想外のトラブルが起こって、村人やツアー参加者が本音を垣間見せる人間模様が読めるってのも、ミステリーならではの面白味だと思う。
当人は絶対に意識していないだろうが、
・旅行先で偶然に事件に遭遇する。
・普段は協調性がない故に、その土地の因習や閉鎖的な人間関係お構いなしに振る舞える。
…って探偵あるあるの法則?にも当てはまるんだよね~。
(他にも何かあったっけ(^_^;)?)
串田も降ってわいた事件に混乱するどころか的確に行動している。
ちなみにワタクシ、『恋愛要素が薄いわ~』って前巻に低評価を付けたのをちょっと後悔しております…。
今回二人の個性にグイグイ引き込まれて読めたのは、話の土台がしっかりした一冊目があってこそだもんなぁ…。
今回の串田は気ままに行動している中でも、前彼の存在に拗ねたり、いざ頼もしかったり、想いを直球で伝えたりと、守に対しての恋愛感情を存分に見せてくれたので満足だ。