雪の下のクオリア

yuki no shita no qualia

雪の下のクオリア
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神72
  • 萌×229
  • 萌23
  • 中立10
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
18
得点
555
評価数
138
平均
4.1 / 5
神率
52.2%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784813031147

あらすじ

草木が好きで人嫌いな小林明夫。同性と一度きりの関係を繰り返す大橋海。
二人は同じ大学で同じ学生寮だった。
海が明夫に懐き、明夫も少しずつ海に気を許すようになっていく。
だが、ある日、海は明夫に「先輩は寝なくても一緒にいてくれるから優しいです」と言う。
明夫はそんな海のことが理解できなくて……。

好きになった相手に愛されたい。そう思っているのはどちらだったのか?

表題作雪の下のクオリア

小林明夫,草木が好きで人嫌いな大学の先輩 ?
大橋海,同性と一度きりの関係を繰り返す大学2年 ?

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数18

北国の自然と恋と

二人の関係がじっくりと書かれていますね。

北海道が舞台でしょうか。格安下宿のお向かいさんとして出会う後輩の海。一度限りの関係を繰り返す。
先輩の明夫、草木が好きで人間や女には興味ない。

二人の過去から今の二人が形成されたんだろうなあとわかります。
最初は海が明夫に懐き、つきまといますが明夫も嫌ではなさそうで。しかもルームシェアまでする!海は明夫が寝なくても一緒にいてくれるから優しいですと言いますがもうそんな言い訳はいらないくらい好きになってますよね。

お互いに相手のことをよく見て言葉を掛け合い過去のわだかまりを溶かして前を向いて生きていけるようになったみたいで。明夫の心の距離も縮まって。

明夫がゲイビ見たけど俺には無理だと言ったり、自分から海にキスしたり、海と付き合おうとしてるのかな?

二輪草の名前を耳打ちで教えるの意味があるのかな?

明夫が植物の名前を覚えたらお父さんに会えると思って必死に覚えたのかなあと思うと切ないです。
今では殴りたいのに思い出は大切にしてて。
親子の縁も感じます。

エロはないけど映画のようなお話でした。

0

時間をかけて雪は解けていく

 大学の先輩後輩で、恋愛に後ろ向きな考え方の者同士が徐々にお互いの存在を受け入れていく、そんなストーリーでした。先輩の小林は、大好きだった父親が不特定多数の女性と遊んでばかりでほとんど自分を省みてもらえなかった過去があり、今でも一夜限りの付き合いが多かったり誰とでも寝たりするような人間には抵抗感を持っています。後輩の海は、初恋の男性が結局女性の方に向いてしまい、それ以来自分を好きになってもらうことは端から諦めて、寂しさを紛らわすため不特定多数の男性と後腐れない関係を持つようになります。

 相容れない存在の2人ですが、ふとした相手の言動から相手に抱いていた印象が変わったりして、距離感が少しずつ縮まっていくところが素敵でした。ただ小林が、妻と子供を放ったらかしにしていた父親と、相手とも同意の上で誰にも迷惑かけずにいろんな人と寝ている海とを同一視するのは、ちょっと違和感がありましたが。父親は責任ある立場ですから責められて当然ですけど、海は誰も裏切ってないですからね。まあどうしても思い出させるのは仕方ないのかもしれません。でも、そんな小林が分かりやすい言葉は口に出さずとも、ゆっくり時間をかけて海の魅力に気付いていくのが、表情や接し方の変化から見て取れるような描写はとても良かったです。ストーリー展開と雪が解けて花々が満開になる季節感の描写もよく合っていました。

0

人情の機微が丁寧に描かれた作品

エトランゼが好きで、こちらも購入!
正直、エトランゼよりも好きになりました(╥Д╥ )

他の方が言ってるように、BLって感じは少ない…かな?
痛みや傷を抱えた者同士の優しい触れ合いです。

私は明夫の抱える痛さに引っ張られる部分も大きかったから、海に対する感情の揺れとか変化を暖かい気持ちで読めたけど、そういうのがわかりにくい!ってコメントも納得は出来ます。

直木賞よりは芥川賞にノミネートされるような作品…。
エンタメ、というよりは純文学!

途中、涙が出たりもしたけど
痛い・苦しい。じゃなくて、
自分の内にある硬くなってる部分が許されて解けていくような、
浄化の涙?が流れました。


BLの設定にありがちなアダルトチルドレンだけど、だからこそ痛みに覚えがある方には是非に…とオススメしたいです

1

何度も読み返したくなる作品でした!

クオリアってどんな意味なんだろうと、手に取った時に思ったのですが、日本語だと感覚質と呼ばれ、とても言葉で説明するのが難しい人が感じる感覚の意味らしく、意味を調べた時に困惑したのですが、あとがきにさらっと箱庭という意味と書かれていて、ちょっと拍子抜けしたのが1番の私の感想です(笑)
エッチシーンがないので思ったよりも、受けの海くんが一度きりの関係を繰り返す割には淫乱っぽさがないところや、キャラの個性や、動物たちの可愛さ、ご飯がとても美味しそうで紀伊カンナ先生おなじみのほのぼのだけど、ちょっとしんみり感が出ている作品でした。
どちらも、それまでの人生で心に闇を抱える経験をしており、過去を思い出し、涙する海くんを明夫くんが抱きしめ、優しく言葉をかけてあげるシーンでは思わず、うるっときてしまいました…。そして、一度寝た相手に無理矢理トイレに連れ込まれたシーンで海くんを明夫くんが殴ったりするような荒々しく、心の動きが表れてる描写がすごく好きでした。
この2人は、これからも体の関係を持つことなく、2人で寄り添い生きるんだろうなと思わせるような終わり方で、恋人でも友達でもない2人の関係にひたすら、暖かい気持ちになりました。
これからも2人が仲良く暮らせたらいいな〜と思います…!!

2

気持ちが切り替えられない私が駄目なんです…orz

「雪が溶けたら何になると思う?」

「あ…春になりますね…‼」
「今はどんなに寒くても春はまたやってくる かならず 不思議ですね…」

1999年発行の某コミックの台詞です。
17~18年前とは言え、あまりにも衝撃過ぎて未だ頭から離れないほど本当に大好きな台詞です!…ここに来て被るとは…。
アニメ化して↑の台詞のシーンもあるらしいから、分かる人は分かると思う。

いつ読み返しても泣けてくるくらい良い作品なので、同じような台詞が出てくるのを知っていた雪の下のクオリアはどこでどんな風に出て来るのか、構えて読んでしまいました。
いつかはこういうこともあるとは理解しながらも…うーん…。
しかも、雪の下のクオリアではそれほど深みのある感じもせず、スーっと流れた…。

BL最高!BLしか読まない!BLだらけになーれ☆!な私が言うのもなんだが、丁度映画「君の名は。」がやっている事もあって、絵柄似ているなぁーなんて思いながら、BL設定じゃなかったらストーリーも良いし万人受け最高だったんじゃないか?
キャラの顔も可愛いから煙草も似合わんし、こういう描写も無くせば子どもから大人まで好かれる絵柄だと思う。

同じアパートに住んでいた海と明夫。酔っぱらって帰宅した海を部屋まで運んだ事がきっかけでその日以降なつかれる。
明夫は人と関わりに関心がなく、海がゲイだと知ってもそれ以前に興味が無かったが、「先輩先輩」と寄ってくる海と食事を一緒にしたりするようになる。

「寝る位って相手は誰でもいいのかよ」
「まあ そうですね オレ特定の人とやりたくなくて」

明夫は家族を捨てた父親と海は違うと分かっていながらもこの発言が父親と考えが似ていることで不快に思う。
いくら過去の恋愛がツラくてもこれは聞きたくないわ。

海のちょいちょい出る不謹慎発言に本人は正直素直何だろうが、明夫の立場からしたら「なんだコイツ…。」と思われて当然だぞ。…それにもあんまり気が付いて無さそうだが…。

明夫は最初から最後まで感情に流されないというか、ブレない。
海に好きと言われても顔色ひとつ変えず「飯食え」で終わり。
海の姉(昔明夫の図鑑破いた)に聞かれても付き合っていないときっぱり。

カンナ先生の作品って兄弟が良く出てくるけど、姉ちゃん強ぇのばっか…。
海の姉、明夫の姉共に結構ズカズカと入っていきそうな性格。
明夫姉に至っては「男だよ 今一緒に住んでんの」に対して普通はルームシェアか?くらいで考えるのに青ざめた後、「お前薔薇だったのかー」
お察し良すぎwww
話が早いwww

途中捨て猫2匹を拾い飼うことになりますが、明夫が実家に帰る事になり海が猫とお留守番します。
その出掛ける間際に猫にチュウしながら「あんまり世話かけんなよ」
猫が二人の子どもに見えた!!!!
パパいってらっしゃい\(ФωФ)人(ФωФ)/

一人で双子ちゃん(猫)の世話頑張っている新米ママwww
毛布におしっこされてコインランドリーで洗濯していたところに明夫が帰ってきて、まだ毛布が乾いていなかった。
「半分ずつ使えばいいだろ」
海は過去の恋愛を思い出し、明夫は抱き締めながら父親の事を海に話した。
男前や…何もなかったけどorz

春になって明夫は「ゲイビデオ見てたんだけどさ なんかスゲーな 俺ムリだわ」
あまりにもさらっと言うがどういう意図があるのか分からなかった。
その後明夫の方からキスするし、「タバコ吸いたい」って言った後すぐ「やめる」って言うし、 理由が「お前といると優しくしたくなる」

…?

あぁ、これ、好きになった瞬間とか心理描写とか一切ないんだわ。
漫画特有の鼓動(ドキドキ)とか指摘されて顔真っ赤にしたり、挙動不審になったり。
そんなんだから全て話の流れと空気と雰囲気で読む側が納得していかないとモヤる。

昔花の図鑑を 「好きな人が出来たら教えてあげると良い」と言われて父親に貰った。
海に聞かれて花の名を耳元で囁く。
不思議な顔をする海…聞こえたのは花の名前だけだったのか?////

雪や春風、草木など小道具(?)を上手く使ってとても綺麗な話でした。

初めに戻りますが自分は入りから斜めにして構えて読んでいたので受け入れられず、それぞれの見せ場が薄まってしまいました。
ガツンとした場面もなく、心に染みるようなシーンも…。
本当に綺麗な柔らかいものが通りすぎるって感じでした。






4

心の浄化作用。

本当に美しいです。絵がとても美しいです。
紀伊カンナさんはもとから大好きでしたし、もう、読んだ後、あれ…これってBⅬだっけ?と思うほどストーリが素晴らしく繊細で心が浄化されます。

あと、登場人物の表情の変化の描写は素晴らしいです。

1

紙上上映

デビュー作のシリーズが余りに鮮やかなので
余り推されていない様な印象のある一冊です。
あちらの構成要素を少し捻くれた形で配置し直した上で
ある意図を持って再構築された様な印象を受けました。

物語は完結していると言えば完結していますし、
まだ続いていると解釈するならその余地は多分あります。
ですが、それはあくまでも作中の要素だけを用いた
場合であって、他の解釈や要素を罌粟の種一粒分でも
混じたら見事に空中分解するのでしょう。

この一冊は、映像化の風潮に対する静かな問いなのやも
知れません。

3

BL初心者にオススメ

カンナ先生好きなので、期待して買いました。
絵はいつもの如くすごくキレイなのですが、お話が割とあっさりというか、私はあまり引き込まれませんでした。
ずっとグダグダしてた印象があります。
またページ数が多いので、グダグダ感がさらに感じられました。
まぁそれでも匂いや風を感じられそうな程の画力にはうっとりしました。

3

癒されるw

がつがつしてないところがいい。
しっかりBL!主張する作品ではないのですが
それが逆に心をほっこりさせてくれました。

トラウマを抱えつつ険悪するのにそれを捨てられない。
好きな人を作るのを恐れているが一人ではいられない。
そんな二人がじわじわ近づいている距離感がすごくいい。
春夏秋冬季節が流れて、いつの間にか。
自然と笑顔がこぼれ、自然と唇を重ねる。
驚いた表情がすごくかわいくて、その先に見える未来を想うと
ほおが緩んでしかたがない。
もう少し先の未来、ずっと先の未来。
もうすこし見ていたいと思うお話しでした。

4

あまあまだけどどこかせつない

きれいな表紙にひかれて購入しました。
あっさりした絵柄ですが、線がとても綺麗で、読みやすかったです。
本サイトのインタビューや、あらすじなどを見て、ちょっとエロイのかなあなんて期待したのですが、いい意味で期待を裏切られました。Hはしてないのに、ひとつひとつの仕草がなんかエロくて、バタバタしながら読んでいました。とても楽しかったです。
異性も同性も興味ない主人公の小林君が、ゲイでいろんな男と一夜限りの関係を築く大橋君になつかれ、最初はそっけない態度をとるも、どんどん大橋君にひかれていき、最後は…という話です。
最初から最後まであまあまなのに、なんかせつない、一回読んだだけじゃよさが、あまりわからない。そんな感じで、誰にでも進められる感じではないです。
癒されたい、という方にはあまりお勧めはできません。
でも、私はめちゃくちゃドストライクでした。久々に当たりの本に出会えてうれしいです。

4

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