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喰われたがりの仔羊くん

kuwaretagari no kohitsujikun

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表題作喰われたがりの仔羊くん

武 士狼,高校調理科3年,生徒会長
黒山 羊,高校進学科1年,老舗旅館の息子

その他の収録作品

  • 甘えたがりのオオカミくん

あらすじ

幼馴染の士狼を追って同じ高校に入学した羊。「1回でいいから抱いて」と告げるけど「青春の過ちはおかさねー」と士狼は冷たくて! ?

作品情報

作品名
喰われたがりの仔羊くん
著者
コウキ。 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344837577
3.4

(51)

(7)

萌々

(22)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
8
得点
167
評価数
51
平均
3.4 / 5
神率
13.7%

レビュー投稿数8

美味しそうな食べ物たち

受けの羊がすごく片思いを長引かせているけど、これって両片思いなんじゃない?と読んでいるこちらは早くから気がつくようなお話でした。

可愛いは可愛いんだけど、なぜ士狼が羊を受け入れないのか疑問でした。
ただ、一生懸命な羊にはとても好感がもてたし、思い詰めて一切の食べ物を受け付けなくなってしまうところは切なかったです。
士狼も羊もお互いが一番で、相手の気持ちを考えて謝ってしまうところは似た者同士だなと思いました。

分かりきっている結末ともいえますが、最後はハッピーエンドです。
両方の親も理解してくれ、実は士狼の父は羊の母のことが好きだったという事実もあり、世代を越えて結ばれた2人といえるでしょう。

0

ただの可愛い誘い受けキャラかと思いきや…

喰われたがりとは言い得て妙だなぁと思います。
幼馴染の士狼(シロ)相手に「一回でいいからおれのこと抱いて」と身を差し出す羊。
その後も食べて〜と迫る羊に対し「お前は性欲と恋愛を混同してる」といって決して抱こうとはしないシロ。

羊の家は代々旅館を経営していて、シロの家は代々羊の旅館の板前をやっているという間柄です。
食の細い羊のために一口でも多く食べられるようにと小さいころから心砕いてきたシロは板前を目指して、羊が後を継ぐ予定の旅館を支えていきたいと思ってる。

恋愛と間違えて羊にひどいことをしませんように…誰よりも特別大事にできますように…と羊のことを思ってる様子に胸キュン。
羊のことが何より大切だから一時の激情に身を任せず、手を出さないように耐えてるなんていい男〜と思いながら読み進めていったのだけど次のセリフに、思わず目が点。

「なんだ 俺 羊のこと 好きなんじゃん」

へ?!
まだその段階だったの?!
どーゆーことよ…。
いくらなんでも自分の気持ちに鈍すぎてガクーッと感が半端ない。

というのが初読時の感想でした。

変なの出た…と夢精にびっくりして泣く羊に男はみんなこうなるんだよ、とオナニーを教えてあげたかつてのシロがその時に抱いちゃったムラムラ感。
羊への「お前は性欲と恋愛を混同してる」という言葉はそっくり自分への戒めだったんだなぁというのはわかるんだけど、その後何度読んでも、ここら辺の感情の描き方は分かりづらいと思う。

「俺のやり方で俺なりに大事にしたい」だの「かわいい ずっと一緒にいたい」という気持ちの根源が何なのか、あれだけ真剣に羊から気持ちをぶつけてもらっておきながら自分で問うてみることもしなかったの??とか、性欲から生まれているという答えで自分自身納得できていたの??とかモヤモヤしちゃうんですよね。

そして俺のこと抱いて!抱いて!と迫る可愛い誘い受けキャラのコミカルなお話かと思いきや、羊ってかなり繊細というか神経が細くて、一切食を受け付けなくなった羊が「ほんものの羊だったらこうやって弱って迷惑かけてもシメて食用の肉になって…」というくだり。
健気を通り過ぎて、病み入ってて厨二思考っぽいのだけど、そんな羊を「そういうふざけたことはもっと旨そうになってから言え」と一括するシロ。
こんなメンドくさいやつを世話できるのは、この世でシロしかいないよと思いました。
途中までの無自覚混同っぷりが酷いとはいえスパダリ気質のシロはやっぱりかっこいい。
そして線が細い子羊ちゃんといった感じだった羊が、後半では成長して男前度が増してるところが良かった。

でも豚の被り物をしてる生徒会メンバー、あれって何なんだろう…。
ところどころで登場するコミカル描写が残念ながら私とはあわないようで、そういう箇所はすっ飛ばして読んでます…。
萌萌と萌の中間くらいです。

1

絡まった糸をほどくような?

表紙のハンバーガーとパンケーキに良い予感しか感じずに購入。
初めて読む作者さんでした。

何というか難解でした。
2ページ目、士狼の初登場シーンの表情が「おそろしい子…!」だったので、「これはコメディだ」と思って読み進めました。
生徒会役員が4人中2人豚という時点で「シュールな方のコメディだ」と思って読みましたが…。

物語の筋は分かるのです。
幼い頃からずっと一緒だった士狼(旅館の花板の息子)と羊(旅館の息子)。
羊は赤ちゃんのときから食が細かったけど、士狼があげると食べた。
士狼はそのうち「羊が食べるものはオレが作る!」と思うようになって、2人はそれぞれ旅館の跡取りと未来の板前としてずっと一緒にいることを誓う。
その後もちゃんと分かっているつもりなのですが、コメディと言ってはいけないすごくヘヴィーな展開があったり、副会長のエピソードがちょこちょこ出てくるけど、特に本筋と関係なかったり。

小出しに出てくる情報の詳細が後から出てくるのは、さながら絡みまくった糸を解くような感じでしたが、解いてみたら途中に結び目がいっぱい出来ていてすっきりしないような読後感でした。
一番絡まったままなのはわたしの頭の中かー。

空腹の人を見るとオカンになる調理科の女子たちは好きでした。

0

「幼なじみ」と「食」

コウキ。さんの作品は
話運びというのか、表現の仕方というのか、セリフ回しというのか
独特のテンポがあってゴチャっとした印象を与えます。
でもリズムに乗れればズバッとくるなぁと再読して思いました。

初読は可もなく不可もなく普通に面白いって感想でしたが、
久々に読み返したら萌えるやないかー!!(人´ω`*)スキ♡
コウキ。さんの世界観に慣れたせいかな?
ちょこっとウルリとくるシーンもありつつ楽しく読了です♪


幼なじみ同士の初恋成就物語といっていいのかな。
2歳違いで生まれ、赤ん坊のころからズッと一緒にいる2人のお話です。

萌えワードを大まかにまとめると、
①攻めによる食管理
②寮生活*.+゚.
③幼なじみで初恋
ここから派生して細々と萌えを堪能しました♪(∩´∀`)∩ヤホーイ

赤ん坊の頃から一緒なので、コウキ。さんお得意のチビ絵もモリモリ。
あ”あ”あ”…めちゃめちゃ可愛いよぅヾ(⌒(ノシ >ω<)ノシ


受けは老舗旅館の跡取り。
攻めはその旅館の板前さんの息子。
密度が濃く、兄弟のように一緒に育っています。

子どもの頃から少食で、精神的に不安があると食に現れてしまう受け。
攻めは受けのために幼い頃のから料理を作り、せっせと与えています。

攻めによる食管理は中々萌える!
「ご飯食べたか?」の確認はもちろん、食べ損ねた時用の作り置きもバッチリ。
受けがモリモリ食べてるのを見て、攻めが小さくホッとするのにキュンキュンします♪

そうなってしまうのも過去が起因していて…。

幼なじみの愛情から恋情へと変化があらわれた時、
受けは告白したけれど思いは報われず。
大きくなったら幼なじみでさえいられなく恐怖に成長を拒んだ時期がありました。

成長=食を拒んでしまい食べられない。
攻めが「頼む、食ってくれ」と涙をこぼすシーンはもらい泣きです。

この一件は双方に深く残ってるんでしょうね。
攻めがせっせと食べ物を与えてるのも、
攻めのためにモリモリ食べようとしてる受けも、
ちょっぴりの切なさと微笑ましさを感じました。

そして「幼なじみ」「食」のキーワードに恋心が絡んできます。
受けは素直でストレートに自覚し、思いを募らせるけれど、問題は攻め。
天然か?自覚するまでが遅い!!!w
長年”お兄ちゃん”してたから鈍くなってたのかなぁ…。
受けの切なき片思いは良かったです♪

そんなこんなで攻めの方が鈍感なせいか、
恋人関係になってからの受けの頼もしさといったらw
どんどん男前になっちゃってまぁ~。

惜しむらくは朝チュンですよ…。
なんでここで焦らすんだ(泣)
コウキ。さんイケズー!!!

2

食べ物bl



羊がいっぱい食べる食べ物BLでした。

エロくて可愛いくていっぱい食べる羊の将来は実家の旅館を継ぐことで、幼なじみのシロの将来はその旅館の板前さんになること。(父の後を継ぐことでもあるけど羊の為でもある)

飛田兄妹はなぜ豚何ですか?
仮面?学園が牧場学園なんだけど、ファンタジー要素も入ってる?
なんか、不思議なところがいっぱいあります。

最初のね、食パンをくわえながら走る羊とぶつかるシロとのシーンなんて、BLでは初めてお目にかかったシーンだったので新鮮だったんですけど……。

シロが羊のことを好きだったって気付くのも、あのあっさり感、さらっと感が好きなんですけど……。

なんか、物足りなくて……。
ハンバーガーとかにかぶりつく羊は可愛いですが、もうちょっと食べるシーンとか押さえてくれた方が良かったです。

「1回でいいから抱いて」とか「青春の過ちはおかさねー」で、もっとTHE高校生みたいな恋愛してほしかったです。

もう、将来は一緒にいる二人って決まっちゃってるんで……シロが自分の気持ちに気付くまでの羊の押しっぷりと二人が恋人同士になってからの甘々な感じがこってり気味に欲しかったです。

冒頭がいつの時代だよって突っ込み入れたくなるようなあのシーンだったので、こってり王道だったらそれはまた新鮮だったなと思います。

あらすじだけだとそんなに食べ物出てくる話だとは思わなかったんですよね。

表紙だって、狼に喰われる為に肉をつけてるのかと思いました。

0

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