シンケとあーたんと望未と……「シンケとあーたん」アニメイト限定ペーパー

望未の友達は誰?

本品は『シンケとあーたん』の
アニメイト限定特典ペーパーです。

本編後、
葛城家出のある夜の出来事になります。

ある土曜日の夜、
新は階下にあたる晋之介の部屋で
晋之介と望未とテレビを観ていました。

本来なら望未は布団に入る時間ですが
望未がたまたま流れたCFをみて大騒ぎし

晋之介が特別OKしたという番組は
子供も大人も楽しめるヒット作の
アニメ映画です。

いつもは湿気に厳しい晋之介が
珍しいなと思った新ですが
どうやら晋之介も観たかった
というのが真相の様です。

CFの入ったところで
面白いなと感想をもらした晋之介に
隣に座っていた望未も相槌を打ちます。

そんな望未の知ったような口ぶりに
新は吹き出してしまいそうになります。

望未は日々、成長していて
自分達の何気ない言動をよく見ていて
突然真似するので気が抜けません。

その望未が
ふっと視線をテレビ画面からずらし
何もない壁を黙って凝視しました。

このところ望未はときどき
そこにないものをみているらしく
今もCFを観て笑ったのではない
くふふっという笑いをもらします。

晋之介がさりげなく
望未に友達かと問いかけると

望未はうなづいて
おもしろいと言っていると言い…

A4サイズ片面ペーパーです。

新たにしか見えない存在
イマジナリー・フレンド(空想の友達)を
話題としたSSです。

日本よりも
その分野で研究が進む海外では
その存在は当たり前とされているそうで

アメリカ生まれで
子供用の雑誌編集をしている新に
相談するって展開です。

実は新にもロバートという
イマジナリー・フレンドがいたという
びっくりな過去が判りますが

晋之介は存在を不思議がるだけで
特にどうこうするというのでありません。

望未の友達に会ってみたいなと
単純に感心して不思議がる晋之介を
新がますます好ましいと思うという
ほのぼのとしたお話でした。

タイトルの「･･････」は
望未にしか見えない友達の存在を
示したもののようです。

子供がいなければ体験できない
不思議な世界というか
不思議体験を描きたかったのかな?

読む人によっては
ちょっとホラーかもですが
子持ち家族らしいお話だなと思いました。