情欲に溺れる淫らな掟

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表題作民族-つがいの運命と掟-

その他の収録作品

  • 渦井『お前は俺の嫁っ!!』
  • 羽純ハナ『甘く滴る、魔神の褥』
  • 佐々川かのこ『恩寵の契り』
  • イクヤス『ガダオと俺の約束事』
  • 斑まだ『恋のバカンスと夏男』
  • 赤星ジェイク『熱焚べる男たち』
  • yoha『よい子の心臓』
  • 吉田ゆうこ『脇役』
  • 松基羊『触れるのは、最期』
  • ジャガー芋子『鬼が来たりて恋が舞う』
  • ちしゃの実『南風が男たちを熱く兄弟にして契らせる』

あらすじ

民族に伝わるつがいの掟、村の風習——。
古より続く運命に身も心も囚われる物語。
シリアスからコメディ、褐色男子やボディペイント等、民族ならではの多彩なエロスを貴方に。

【表紙】
yoha

【ラインナップ】
赤星ジェイク/ちしゃの実/ジャガー芋子/渦井/吉田ゆうこ/羽純ハナ/松基 羊/佐々川かのこ

【スペシャルショート】
イクヤス/斑まだ

作品情報

作品名
民族-つがいの運命と掟-
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックスアンソロジー
発売日
ISBN
9784861349195
3.9

(20)

(4)

萌々

(10)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
78
評価数
20
平均
3.9 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

民族アンソロ萌えた♡

あの、これ、絶対おススメです!!

私いちおうアンソロジーもほとんど買うんですけど、正直一冊まるまる
良かったと思えるのは少ないんです・・・
でもこれは良かったですね~

まずはこの豪華執筆陣をご覧ください!!
凄すぎます~(>▽<)

さすが大先生がた・・・もうね、ショートストーリなのに設定もしっかりしていて
おもしろいし引き込まれるお話ばかりなんです!
これもっと話し拡げてコミックスにしてほしいっ!というお話しばかりなんですよ。

私はyohaさんの描く独特の世界観が大好きなんですが、こちらも期待の
さらに上を行く、素晴らしい世界でした♡

Dariaさん、大変おいしゅうございました~(#^.^#)

4

ちしゃの実先生の作品が最高!!

民族の風習だったり掟だったりをテーマにしたアンソロジー。ちしゃの実先生目当てで購入しました。(*^^*)

それぞれの作品が20ページ前後で描かれていて、スペシャルショートになっているイクヤス先生や斑まだ先生が10ページ程度です。お目当ての、ちしゃの実先生は20ページでした。(*´ω`*)
内容はコメディからシリアス、ちょっと不思議系まで様々。「民族ならではの多彩なエロスを貴方に」という謳い文句通り、エロ方面をどの作家さんも頑張っておられます!! 全体的に好きなテーマが描かれているので面白いのですが、やはりアンソロジーなので、非常に萌えた作品もあればちょっと趣味じゃない作品も…。個人的に全然駄目だった作品は1作だけで、後は萌え度は違えど楽しく読めました! 以下、個人的に好きな作品のレビューです。


「南風が男たちを熱く兄弟にして契らせる」 *ちしゃの実先生*
中国近世……男風(男同士の性愛)が一大流行した時代を舞台にした作品。「契兄弟」という男同士が兄弟の契りを結び愛し合う習俗が実際にあったそうです。初めて知った…。
その習俗に染まらない、海の豪商李家の跡取り李龍維が攻め。イケメンで金持ちの為、外を歩けば美童達に追いかけ回され、それを避ける為に外に出る時はモブ小間使いを連れ出しています。そんなある日、小間使いをただのモブかと思っていたら、何かふてぶてしいぞ…という事で、そのモブをよく見てみたら超美少年だった!!…という展開。

男前ですがちょっと単純そうな攻めが、最初は「男風なんてどうかしてる」と言っていたのに、その小間使いの可愛さに気付いてからは「男風最高…っ」とコロッと考えを変えるのに笑えます。更に心の中で、「めっちゃ可愛いやん…」を連呼。最初は「聞け、モブよ」と実際にモブ呼ばわりだったのに…。
そしてこのモブ(受け)は、美少年なのに相当口が悪い。攻めにはふてぶてしい態度なのに、契兄として狙っている優良物件相手には猫をかぶり…とかなりしたたか。しかしですね、本音の部分ではかなり健気で侠気があります。ベッドの上で攻めに向かって啖呵を切るシーンには、格好良すぎて背筋がゾクゾクしました!(//∇//)
更に絡みでは、蓮っ葉な口を聞いてるのに実は純情…という萌え所が! 攻めが「たまらんーッ」と(心の中で)叫んじゃう気持ちが良く分かる…!
ちしゃの実先生の持ち味が存分に生かされた、とても素敵な作品でした。この二人で続きが読みたい…。

「よい子の心臓」 *yoha先生*
成人の儀式として、深い森で試練を受ける攻め。森に置き去りにされますが、そこで受けに出会います。言葉も通じない受けに首飾りを見せていたら、後ろから怪物にバクっと…!
死んだ攻めのモノローグで進むので、かなりシュール。「誰かが僕の骨を洗ってる」という感じで。更に魔力を持った受けに生き返らせてもらうという、これまたシュールな展開。更にこの先もまだまだシュールな展開が続きますよ!
受けが神秘的なのにエロいです。そもそも衣装がエロい。ポンチョっぽい上着だけで、下は何も着ていないんですね。この作品は、最後までシュールさ満載でした。

「鬼が来たりて恋が舞う」 *ジャガー芋子先生*
コメディです。現代日本で山神の生贄として神域っぽい洞穴に置いて行かれた攻め。そこに現れたのが、美少女と見紛うばかりのかわいい鬼(受け)。受けが、人間の女はゴツいな…と勘違いしているのが笑えます。
初めてで何も分からないという受けに、「まぐわう手順を教えてやるよ」という事でやっちゃうのですね。いいようにされちゃう鬼が可愛すぎました!

この他にも子作りの儀だったり、夜伽の風習、獣姦ならぬ怪物姦と多彩です。あと、秘境の民族と現代日本人との誤解による結婚だったりと、笑ったりキュンキュンしたりと楽しく読めました。
ちしゃの実先生の作品は「神」という感じですが、読んでいてほんと駄目だぁ~な作品もあったりするので、全体の評価として『萌』です。

4

ならわし、生贄、儀式など

11作品収録のアンソロジー。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)

渦井「お前は俺の嫁っ‼︎」
中央アジアにロケに来たピン芸人と、その土地の幻の遊牧民。言葉も通じずいきなり求愛と誤解されて…
まあ…こういう展開ですよね、という通りのスタート。

羽純ハナ「甘く滴る、魔神の褥」
神のつがいとして貢物になった青年。「神」は青年が気に入り…
本当の姿はイケメンだけど、またガイコツ姿になる神様がシュール。

佐々川かのこ「恩寵の契り」
年に一度神の前で舞を披露するしきたり。だが、ここ数年舞った青年が神隠しに遭っていて…。今年選ばれたアミナを護りたいカラフは、神隠しの真実を知ってしまう!
2人で逃げ切って!

イクヤス「ガダオと俺の約束事」
交換留学生との友情から愛情へ。
設定や絵は良いけど端折りすぎだと思いますよ〜。

斑まだ「恋のバカンスと夏男」
海外旅行中に遭難したが現地男性に救助されたイナバ。その男性にずっと求婚されて…
大事にしてくれそうだけど、日本にはもう帰れないのかなぁ。

赤星ジェイク「熱焚べる男たち」
TVの撮影クルーが、ノア族の儀式に乗じての3P⁈
というかキューピッド役という事でしょうか?

yoha「よい子の心臓」
北米の桑族の儀式中に出会ってしまった呪術師の少年。生き返りや、体の外に出した心臓や陰茎への魔術。
可愛さと不気味さの融合あり。

吉田ゆうこ「脇役」
当主は婚姻まで兄弟/親族で夜伽の練習をする風習。義兄弟とカラダを重ねる当主の本当の想いは…

松基 羊「触れるのは、最期」
双子と、水の精の像。
御子になったのは弟だけど、精であるアディーレの姿が見えるのは兄の方で…
想いは通じたのに雨は降り、川はまた氾濫する。メリーバッドエンドといえるのかも。

ジャガー芋子「鬼が来たりて恋が舞う」
村一番の猛者になったが、その景品は山神の生贄!ぶちのめすつもりで山に入ったが、やってきたのは美少女のような少年で…
生贄というより伴侶になって、これはこれでいいのかも。

ちしゃの実「南風が男たちを熱く兄弟にして契らせる」
中国福建では男色が流行っていた。李龍維は全く興味がなかったのだが使用人が意外と可愛いことに気付き…
この使用人、思いの外芯の強い子で、龍維にとっても良い相手なのでは?


やはり部族のならわしとか生贄、儀式がセックス、みたいな系統になりますね。
BLとして読みやすかったのは羽純ハナ先生、ジャガー芋子先生。
個性的だったのはyoha先生。

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