電子限定特典付き
むっつりインテリ眼鏡が開発した 夢のような『VR自慰装置!!』…の実態は!?
高校の同級生同士が卒業後に結ばれるお話が二本入っていました。
表題作は、優等生の攻めと、アホっ子の受けのお話。
攻めはゲイで、ずっと受けのことが好きなんですが、親友のままでいたくて自分の気持ちに鍵をかけているキャラ。
受けは、そんなことはつゆ知らず、オナニーが前ほど気持ちよくないからどうにかして、と攻めに泣きついてくるアホっぷり。賢い攻めをなんでもできるスーパーマンだと思っている感じです。
そこで、攻めはバーチャルリアリティシステムを開発した、と受けを丸め込み、3Dカメラで受けにAVのフェラ動画を見せながら、密かに受けのを咥えたり前立腺を開発したり…という展開。
とにかく攻めが健気できゅんきゅんしました。受けのことが好きなのに、受けが女の子と付き合っても何も言えず耐えているキャラ。
受けは、アホだけど、オトコマエというかいさぎよい子です。攻めのほうが賢いし優位に立っているように見えますが、全然受けにはかなわない感じで、そこがおかしくもあり、この先一生振り回され続けるんだろうなと微笑ましくもありました。
こちらの作品以上に、その後に入っていたお話が個人的にとってもツボでした。
前作の受けと同じコンビニでバイトしている桐谷(受け)と、その高校時代の同級生の森永(攻め)というカップリングの再会もの。
コミュ障で愛想のない受けは、高校時代明るくてリア充な攻めにずっとかまわれ続けていました。コミュ障だし、あまり関心のないふりを装っていましたが、惹かれていました。
でも卒業式のあと、攻めに告白され、それがドッキリだったことを知らされて大ショック。そのまま連絡を断っていたのですが、コンビニに攻めの友達が偶然来たことから攻めとも再会することになります。
こちらは受けの視点のお話で、受けの方から見れば攻めの高校時代のドッキリやら、再会した後の攻めのおこないやらがひどすぎてムカつきましたが、謎が解けてみれば超萌えな展開でした。攻めも受けも可愛くて悶絶しました。くっついたあとの話をもっと読みたかったな。
こちらの話が神で、前作の方が萌×2です。絵には少し癖がありますが、キャラクターの表情が生き生きしていて、そちらも好印象でした。
表題作+同時収録「too sweet vanilla」の2作です。表題作もとても面白かったのですが、個人的には同時収録作の方が好みでした。表題作の受けと、同時収録作の受けが、同じコンビニでバイトと少しだけリンクしています。
「マインドインベーダー」
内容は、大好きなオナニーがあまり気持ちよくなくなり困ったヤマト(受け)が、親友で頼りがいのあるてっぺーちゃん(攻め)に相談した所、彼が「バーチャル自慰装置」を開発してくれて…というものです。「製作者として見守る義務がある」と言いくるめられて、てっぺーちゃんの前で下半身裸になり、VRゴーグルを装着すると、すごくリアルな感覚が。オマケにオプションで前立腺マッサージまで!!…。
あらすじで想像がついたオチで、ほぼ間違いないです。
受けがかなり単純でアホの子です。しかし、アホな分、真っ直ぐで純粋。そして男前。
攻めは腹黒執着系。頭はいいけど、ちょっと斜に構えた感じです。高校時代、そんな自分に屈託なく懐いてきた受けに惚れてから、5年も想い続けて来たのです。そんな訳で、千載一遇のチャンスとばかりに「バーチャル自慰装置」を開発して、受けをいいように騙くらかして…といった所。
単純な受けが、執着攻めに騙くらかされていいようにされてしまう…というシチュエーションに非常に萌えるのですね。快感で訳が分からなくなってるうちに、お尻まで開発されちゃうという。ちょっとアホすぎるだろうとはチラッと思いますが。更に、VRゴーグルが外れてしまい、状況に気付いた時の受けの反応が想定外で面白いのです。「終わった…」と絶望的な攻めに対して、こちらは真正直。結局、真っ直ぐで単純な人間が最強なんだろうな-、と。あまりにアホっ子は好きでは無いのですが、ここまでアホだとかえって清々しくて悪意の持ちようが無い…。
その後のデート編では、攻めの意外な不器用さだったり、受けの男前な部分が見られて、かなりキュンキュンしました。
「too sweet vanilla」
リア充大学生×コミュ障フリーターです。高校の卒業式で攻めから告白され、それがドッキリだった事に深く傷付いた受け。コンビニバイト中に高校の同級生と再会し、攻めの家での飲み会に誘われます。断り切れずしぶしぶ参加し、酔い潰れた所、気が付いたら攻めに犯されていて…という展開です。
受け視点で進むので、攻めがかなりゲスい印象を受けます。しかし後半、二人の誤解が解けると事態は一変。攻めの方が振り回されてる…といった所でしょうか。
なんといっても、受けのキャラクターが魅力的なんです。普段はコミュ障で怒っているようにしか見えないのに、酔って素直になった時のデレ振りがもう…! こんなに可愛くすり寄ってこられたら、攻めが辛抱効かなくなっちゃってもしょうが無いでしょう!!といった感じで。これ、攻め視点で描かれていたら、小悪魔受けに振り回される気の毒な攻め…といった感じの話になるのではないでしょうか…。
2作ともエロが濃厚! 更にカバー下のオマケまでとても萌える、満足度の高い作品でした!!
バーチャルリアリティ自慰装置というネタに振り切った1冊。
とっても面白かったですヾ(*´∀`*)ノ
受けがツッコミ所満載のワンコ系のお馬鹿ちゃんなので
愛らしくてアホっ子受けスキーのツボをついてくれます♪
親友に072相談しちゃう素直さが良いですね!
んで言われるがまま装置着用して足開いて、
攻めの誘導を全て信じて身を委ねきって、
「てっぺーちゃんスゲー!スゲー!!」
ってしっかり騙されてる姿がとっても可愛い(﹡´◡`﹡ )
そして裏表なくサッパリしてるのが読んでて気持ちいいです。
疲れてる時はこういったキャラクターの本を読むと癒されますねぇ。
攻めのビジュアルが個人的にハマれませんでしたが
片思い拗らせてる姿にはキュンキュン(∩´///`∩)
好きになった過程もストーリーに組み込まれているので
装置を付けてる間だけ好き勝手して興奮してる姿も
終わった後に虚しさが襲って少し見せる切なさも
受けのことが好きで好きでちょっとテンパってる姿も
恋する男の不器用さがよく伝わります。
グルグル悩む攻めの健気さが萌えでした///
◆too sweet vanilla
表題作の受けと一緒に働いてるフリーターくんのお話です。
前後作2話構成で展開スピードは早いですが描き下ろしにて補完あり。
こちらのお話も良かったですヾ(*´∀`*)ノ
両片思いだったのに言葉が上手く伝えられず
互いの誤解に誤解が重なって拗れてしまった関係が切ないです。
ちょっと噛み合わなかっただけなのにネジレが大きくなった攻めと受け。
俺様風な攻めですが、蓋を開けてみれば不器用な恋する男なのが可愛い♪
受けがトラウマになってた誤解がちゃんと溶けて良かった…!!
誤解の原因が攻めの友達ですが
元どおりになるようアシストしたのも友達で。
悪気はなかったとはいえ責任感じて
何とかしようと頑張る良い友達なのですよ〜(;∀;)
このお話は両片思いとすれ違いに萌えつつ、
友情にジンワリ暖かくなりました(﹡´◡`﹡ )
同じ作者さんの前作も好きだったのですが、こちらも面白かった!
またバカな子受けなのですが、攻めは学年主席のインテリです。
デートに分刻みのスケジュール作ってきたり、こんな彼氏、普通は嫌ですよね。
でも受けに嫌われないかいっぱいいっぱいで、賢いのかバカなのか…
受けだけじゃなく、攻めの個性や気持ちがしっかり描かれていて、攻めも可愛い!と思える作品でした。強いて言えば、攻めの気持ちが分かりやすがった分、主人公がいつから攻めの事を親友でなく、恋愛として意識し始めたのか分かりづらかったかも。
タイトルと表紙から、なんとなくえろ重視の作品かと思いましたが、ちゃんと恋愛していますので、ストーリー重視のかたにもオススメです。
同時収録作品は、微妙な空気のまま卒業してしまった2人の再会ものです。
お互い好きなのはなんとなくわかるのに、へんな感じで別れてしまってそれっきり…
このお話、いい人しか出てこなくて読み終わると微笑ましいですが、途中なんともモヤモヤしました…。
終わりよければ、なんですが、すれ違いや勘違いが凄まじく、あんまり攻めに好感が持てなかったなあ^^;
受けの子はクールですが、一旦崩れると可愛くてよかったです。
脇キャラの友達がいい味出してました。