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表題作さみだるる

久間龍次、29歳
竹下真知、大学生

あらすじ

前髪で目を隠し、人と接することを避けてきた大学生の竹下真知は、なぜか見知らぬおばあさんの家で住込みアルバイトをすることになった。そこで出会ったのは、男前だが熊みたいにでかくて有無を言わせないような風格のある久間龍次。不器用な真知に何かと世話を焼いてきては、頭をぐりぐりと撫でる。人との距離感がわからない真知は戸惑うばかりだ。ある日、おばあさんの孫だという「日向」が暮らしていた部屋に佇む久間を見かけた真知は、いつもと違う哀しげな姿が気になりはじめ──…!?

作品情報

作品名
さみだるる
著者
高那シキ 
イラスト
町屋はとこ 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
電子発売日
3.1

(7)

(0)

萌々

(4)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
20
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ツルツルうどん小説

とても読みやすくて、コシのあるうどんのようにツルツルっと読めました。
背景描写が多いのですが、上手なのかあるいは相性が良いのか、景色が立ち上がるようで気持ちよく、こういう文章好きです。素直に読めば和歌山なのでしょうが、具体的な地名は出てきません。行った事ないので自分が知っている山間部を思い浮かべながら読みました。

内容としては、主人公の成長物語と言ってもよいかもしれません。日々の経過と共に人間関係や心情が少しずつ少しずつ変化していきます。恋愛というより日日是好日といった様相なので、「じっくり」タイプがお好きな人にお薦めです。登場人物にモヤる部分もありましたが、読むのを妨げるほどではありませんでした。

弱点はHシーンでしょうか。朝チュンに毛が生えたような印象…とは言ってもちゃんと書かれてはいるのですが。にも拘わらず、ですかね。こういうシーンは苦手な作家さんなのかもと感じました。

4

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