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表題作青空へ飛べ

網野瞬也 21歳 プロ野球選手
桐生貴宏 21歳 大学生

その他の収録作品

  • 君がいたから
  • あとがき

あらすじ

トライアウト待ちのプロ野球選手・網野と、かつて甲子園で網野に負けて野球をやめた大学生・貴宏。夢を追う者と見守る者の、書き下ろし爽やかラブ!
(出版社より)

作品情報

作品名
青空へ飛べ
著者
久我有加 
イラスト
高城たくみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522338
3.9

(23)

(9)

萌々

(7)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
87
評価数
23
平均
3.9 / 5
神率
39.1%

レビュー投稿数10

もっと、読んで~!

新書館さんのデータを見ててビックリ!
何でこんなにこの作品の評価が低いのか!!??

本作は私が1年に2回は読み返して、そのたびに感動する一冊!
BLにはありがちな不自然な出会いやくっつき方がなくて、高校野球からプロ野球に題材を借りてますが、もうドキドキキュンキュンする過程を楽しめるし、スポーツものとしても十分楽しめるんです!
しかも、結ばれてからその数年後に至るまでを、一転して攻め様の視点で書いてあり、そうかそうか、そんなに君の恋人は色っぽいのか、とまたドキドキキュンキュンします。
2倍美味しいこの1冊。
さあ、本屋さんにダッシュです!

8

地味だけど、読み返したくなるのは鶏飯化した所以か

プロ野球選手(関西弁)✕大学生(標準語)

あらすじは他の方々が書いてくださっているので、省略します。

何故か何故か、好きなんですよね。気づいたら読み返しています。
それはさながらスルメのように。

一緒に鍋を食べるシーンからの、玄関先でのキス、そしてそのままベッドへ……。
BLあるあるな、初めてでいきなり本番! にはならず、あくまでいじり合いで終わるのもいいですな。
たいそう萌えました。

住む世界が違うからと身を引く展開もBLあるあるだけれど、それも乗り越えるのは様式美。

真面目な網野は真面目さゆえに、男同士のやり方もしっかりと勉強しているし、その姿を想像してもそこにはシュールさを感じず、微笑ましいとさえ思えてしまうのは、網野というキャラ設定だからかな。

貴宏の作る鶏飯は美味しそうでレシピが知りたい。
醤油、みりん、酒で鶏肉を煮てから冷ましてお米を炊く時に煮汁と共に入れ、濃くなりすぎないように水を足したのかなーとか、色々と想像してしまった。

この二人はもう、一生涯のバッテリーでしょう。

*****
挿絵:髙城たくみさん。作品によって描かれ方が違って、今作では骨太の挿絵が良いです。

3

野球選手!!派手なお話かと思いきや地味なお話でした。

とても良かったです。素敵なお話♪
久我さんがあとがきにもすこし触れられていますが、野球選手のお話なのに、地味でした(笑)
私は野球に詳しくなくて、あらすじの『トライアウト』という意味を全然知らなくて、プロ野球選手と書いてあったのでかなり購入に躊躇したんですけど、久我さんだから・・・、と購入したのですが、この本を読んで初めて知りました♪
でも、購入して良かったです!受けの内面が良く書かれていて、いつもの何年後の二人♪は攻め視点で、とても満足しました♪

知らない人の為に、参考まで・・・。

『トライアウト』
一般にスポーツ競技のチームに入団を希望する選手が、チーム関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のことをいう。スカウトとの違いは、チームが相手に“来て欲しい”と礼を尽くして頼むのに対し、こちらは希望者がチームに志願する点。
by:Wikipedia


桐野は高校時代甲子園第一回戦に出場した事があったのですが、今はプロ野球選手の桐野のいた学校とあたり負けて、それ以来野球から離れた人生を送っていました。
足が速いという事が有名だった桐野はランニングホーマ?するつもりで、もちろん自分の速さなら行けると思っていた桐野だったが、後ろからものすごい勢いの白い球が迫ってきてアウトになってしまった。

すごく悔しかった・・・。でもその球を投げた桐野がプロ野球に入った事で、自分に納得させ野球から離れました。

街で偶然、網野を見かけた桐野・・・。友人に聞くと二軍選手になっていると言われて気になった桐野は網野のいる球団の練習場に行きます。そこに網野がいたのですが、網野は戦力外通告を受けたと言う・・・。そんな網野にトライアウトがあるだろう!と何故か必死に言い募っている桐野。
機嫌が一層悪くなった網野はそのまま車にのって行ってしまいます。

かなり一方的だったと反省している桐野の大学に網野がトライアウトの誘いが来たと、だから受けると報告に来てくれます。
その時に練習に付き合う!と約束して何度か一緒に練習をすることになります。

ずっと悔しくて、野球から離れていたのに、野球に携わるきっかけを作ってくれたのが、網野っていうのが良かったですね。全身で野球が出来て嬉しい♪と体現している桐野をみて惹かれていく網野。

桐野も一緒に居るのが楽しい・・・、と考えていたけど網野に触られて自分は網野が好きなんだ!と気付きます。

大阪弁の攻めなので、ちょっと会話はコミカル?ですが、地味なお話でした。その分内面が深く上手く表現されているんでしょうね、所々ホロリとしたりと、ジーンとさせられる本でした。

書き下ろしは前半では結構寡黙で、何を考えているのか判らなかった網野視点のお話で、9年後のお話♪9年経っても寄り添っている二人が読めるのがとても良かった。

久我さんのお話はそういうのがあるのが好きなんです♪読了感が爽やか♪というか温かい気持ちになれる終わり方ですよね♪

4

野球物

高校野球、夏の地方大会がそろそろ始まる時期になりました。

これは、高校野球児達の、挫折と再生のお話。

高校生が卒業後、プロの選手になって、脚光を浴びてスターになって、そこから落ちて戦力外通告されて、その間3年。

高校生が卒業後、普通に現役で大学に行って、特に何かに打ち込むこともなくなんとなく大学生生活を送って、まわりに流されるように就職活動を始めて、それも3年。

もう、この設定だけでイイです。

なんとなく全体がサラッとして印象が薄い感じがするのは、多分、受けの子が大阪の子じゃない設定だからかな。
私自身は関西人じゃないから、勝手な先入観かも知れないけど、大阪の子同士だったら、そこでもう1段階踏み込んで、オチが付くところまで会話を持って行くはずが、ツッコミ役の受けの子にそういうスキルがないから、もう一歩が足りなくて肩透かし、みたいな。
とはいえ、爽やかで、前向きな作品なので、夏の高校野球大会観戦のお供に、是非!(でも、冬の話だけどね)

2

野球少年たちのその後

スポーツBLということでトピでご紹介いただいて読みました。甲子園に懸けた野球少年たちのその後――野球は青春時代の思い出として胸に仕舞い込んだ桐生と、プロに進んで野球と共に生きる網野の物語です。

爽やかで読みやすい作品でした。諦めた夢、見果てぬ夢…そういう男の子らしい感情の描写はありますが、過度に内省的な展開ではないので楽しく読めました。

網野が桐生に恋をした理由がイマイチ分からなかったのですが、朴訥な雰囲気の攻が大好きなので萌えは十分でした。お互いの動揺が分かってしまう二人の緊張感あふれるシーンにドキドキしました。

数年後を描いた後日談の淡々とした描写が非常に良かったので★1つプラスです。

2

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