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関西弁の会話が穏やかでほわほわ気分。
八つ当たり気味に振ってしまった唯一の親友と再び友情を育み、気持ちに気づいて…地味地味純粋培養ピュアで芯がある音也、音也を好きで好きで紳士に、でも時々腹黒いとこ見えちゃう麦人の繊細さときゅんが盛りだくさん。残念攻め良いじゃないか!
麦人は何でも卒無くこなす好青年、だけど音也にめろめろで下手な嘘ついたり、ガツガツ責めすぎたり…ってのをあとがきで残念攻めとされてたんだけど、受けの前で仮面はがれちゃうの良い~むっつり全開になるのも~片思い募らせすぎて買っちゃった女装衣装、大事に取って置いたら見つかるでしょ!
これが微妙なラインで、真面目な事務服なのにスカート短いってドキドキするよね!必死に伸ばそうとするのも、捲れあがっちゃうのも!ゆっくり静かに紡ぐような物語からのコスプレ濃厚えっち!やばばばー地味な子の豹変する姿、やばーーー!(おじさんの感想です)
主人公音也。子供の頃から人見知りで話すのも苦手で友達もおらず、大人になった今でもポケットに地図をしのばせて、不安な時は握りしめる。
ずっと地図が大好きで何時間でも眺めていられて、将来の夢は国土地理院で働くこと。
母と弟を守ること。
大学で初めてできた親友の麦人。麦人は駅メロマニアで話も合い、とても親切で優しくて居心地がよくて。
色んなタイミングが合わなくて最悪の結果になって。
みんな苦しんで。
泣けました。音也の弟心也の言い分にも。
三角関係?ものはあまり読んだことなかったかな?かなり切なかったです。
麦人の音也を想う気持ちの強さにもグッときます。
本編は片想いと三角関係の切なさに、初恋が実るところに、心を動かされました。
「腹黒と天然」
麦人視点です。内容の強烈さに読後の余韻を持っていかれました。
麦人はとにかく音也が何しても可愛くて愛しくて。
大学時代の麦人の気持ち。反省。
そして見つかってしまった女性用の事務服にとっさについた嘘。
麦人のつく嘘はみんな音也のためなんですけどね。
音也は悩んで悩んで。
まあ結果はとっても大盛りあがりで良かったです。
地味っ子メガネっ子人見知りっ子なド天然な主人公が、イケメン親友に心を開き懐いて。
あ〜、何回も書き直してるのですがさっぱり作品の良さがうまく書けません。
少女マンガかな?な感じもしますが、とても感情を揺さぶられたお話でした。
やっぱり久我先生の現代もの、いいなあ…
そして関西弁萌え。物語に花を添えてくれてる。。
そしてイラストが木下けい子先生と、大好き×大好きな先生方のタッグで嬉しかったヾ(*´∀`*)ノ
攻めの溺愛 × 再会愛 × オタク同士の恋(鉄道駅メロオタク×地図オタク)と、萌えの広がる設定です。
今作の受け様は、地図制作会社の社員、音也。
彼は大学生の時、弟から突然「心は女だ」と告白され動揺し、話を聞いてもらおうと訪れた先、親友の麦人(むぎひと:攻)のうちで告白され、ひどい言葉で拒絶し縁を切ってしまった、という過去があります。
その4年後、転勤で東京暮らしとなり、飲み屋で飲んだ後、偶然麦人に再会しー
と続くお話。
中盤まで受けの音也視点、その後攻めの麦人視点のお話もあり、それがとってもいい!
大学時代から音也にハマり溺愛しつつ、友人付き合いに慣れていない音也を懐柔していく麦人…うーーん、策士です( ̄∀ ̄)
口の端に付いた食事の汚れを指で拭う、小柄で細い体を正面から抱き締める、挙げ句の果てには一つのベッドでくっついて寝る!!やりたい放題じゃないか〜!
そこで「いいぞ、もっとやれ!」と思ってしまう私。不埒な妄想をする腹黒攻め、いいですよね…
戸惑いながらも「友達やったらこれくらい普通やで」と言う麦人の言葉を信じちゃう純粋培養音也に、も、萌え。。
自分の気持ちにもなかなか気付けなかった音也が自ら告白しよう!と決意し、麦人の元に告白に向かうシーンは、序盤の音也とのあまりの変わり様にびっくりしてしまうほど。
正直ちょっと性急な感じもしたけれど、再会し心也を一緒に探すことで心の距離がグッと近づき、自分の心の奥底にあった恋心が湧き出たんだなあ、と納得しました。
そして受けだけではなく、攻めの麦人も内省し、今度こそ!とやり直そうとする姿が書かれているのが良かった。。
大学時代の麦人は、音也には自分以外の親しい友人がいないから、自分から離れられないだろう。よもや告白を断られるなんてことはあるまいと、傲慢に考えていたんですね。
攻め受け両者の成長を見ることができる、素敵な再会愛のお話でした✨
あと、私はコスプレとか女装プレイはピンとこないのですけれど、麦人のために事務員の服を着てくれた音也にめちゃめちゃ興奮する麦人が笑えた!
音也岳には変態っぽくなる攻め、最高。
二篇で受け視点、攻め視点と両方あります。
ふたりとも関西弁で話しますが、東京にいます。
あまあまで一見地味だけど、むっつりエロエロでした。せつない心理描写中心ですが、その想いが互いに貫通したときに、エロが決壊するラブラブです。攻めが受けを愛するあまりに抱きたい、という心理描写がストレートに表されています。
麦人(攻)は容姿端麗だが目立ちすぎない設定で、日常感があります。
音也(受)は地味で人見知り、だが頑固なところがあります。
久我さんがあとがきで書かれてるとおり、一見普通の恋愛なのですが、音也の過去がなにげに凄まじいものがありました。弟のトランスジェンダーと、親友だった麦人に恋心を告白されたのが一気にやってきたものだから自分の中で大混乱。
音也が親友からの告白にどうすればいいのかわからず、しかも唐突なので「変態!」と罵りふってしまったことがしこりになっています。
いっぽう麦人は、両想いになってからも音也にふられたときに言われた「変態!」の一言がなにかとブレーキになり、下手な嘘をついて余計に面倒なことを引き起こしてしまいます。
音也の弟と、その弟の仲間が男前でした。
過去に麦人が遊んでいた設定はありますが、安定したラブラブをホッとした気持ちで楽しめる明るい作品でした。
駅メロ作成会社社員×地図製作会社社員。
大学時代に親友だった攻めと、4年ぶりに再会した社会人の受け。大学生の頃に告白されたものの、そのときちょうど精神的に参っていたタイミングだったせいで必要以上にきつい言葉で罵り、そのまま疎遠になっていた。再会した攻めは、もう自分には彼氏がいるから仲直りしようと言ってきて、受けもそれを了承し再び友達付き合いが始まる。しかし、行方不明だった受けの弟が見つかったのを機に、その関係が揺らぎ始め…。
地味な設定に地味な主人公、という話ですが、何よりエッチシーンが萌えました。友人関係が長く、くっつくまでが長い小説に怒涛のエッチシーンがあるとめっちゃ萌えます。攻めに余裕がないとなお萌えます。
通常パートは正直萌えなかったというか、受けくんの弟は別にどうでもいいんじゃい、みたいな感じで読んでました。ちょうどいいところで受けと攻めとのあいだを邪魔する役割のキャラで、そのくせ最後にはあっさり引くので、好感を抱けない上に都合のいいキャラってイメージでした。
でもそのイライラも、怒涛のエッチで帳消しです。攻めの、遊び人だった過去が想像もつかないくらいの余裕のなさが、そんなに受けを好きだったんだねと思えてキュンキュンしました。いいエッチシーンでした。
イラストは…ファンのかたには大変申し訳ないのですが、私木下さんの挿絵が個人的に苦手でして…。
私の目には、可愛いキャラが可愛く見えず、かっこいいキャラがかっこよく見えないのです。絵師さんが好みの方だったら神だったかなぁ…。