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久我先生、いくつか読んでおります。
メガネのぽやっとしたのが受けてるのはあんまりお好みでないので、うーんと思いながら手に取ってみました。
久我先生の読みやすい文体に加えて、攻め様・麦人の溺愛盲目攻め感が良くてガーッと読んでしまいましたね、いやー楽しかった。
受け様・音也、メガネのひ弱かと思いきや、意外と相手のことちゃんと考えてる感じがしてよかったです(メガネひ弱受けはあんまりとか言いながら毎回読んでみたらおもしろくてこうやって言ってる気がする……)
麦人がねー、私ああいう嘘で逃げる感じの好きじゃないんですけど、心情がわかりやすいからかな、普通に楽しめてしまった……
音也が好きすぎるのが至る所からにじみ出ていてよかった笑
後半、麦人の目線でいろいろ語られてるところでは大学時代の後悔の話とかあってそれもまたよかったです。
おかげでか、いつもは好みじゃない女装コスプレエッも普通に読めてしまった...
いろいろびっくりですが、溺愛の変態心酔攻め×気弱真面目受けが楽しめました!!
(にしてもいつもはいまいちな系統なのに楽しめたのなんでだ……コミックと小説では好みも変わってくるタイプなのか?私……)
主人公音也。子供の頃から人見知りで話すのも苦手で友達もおらず、大人になった今でもポケットに地図をしのばせて、不安な時は握りしめる。
ずっと地図が大好きで何時間でも眺めていられて、将来の夢は国土地理院で働くこと。
母と弟を守ること。
大学で初めてできた親友の麦人。麦人は駅メロマニアで話も合い、とても親切で優しくて居心地がよくて。
色んなタイミングが合わなくて最悪の結果になって。
みんな苦しんで。
泣けました。音也の弟心也の言い分にも。
三角関係?ものはあまり読んだことなかったかな?かなり切なかったです。
麦人の音也を想う気持ちの強さにもグッときます。
本編は片想いと三角関係の切なさに、初恋が実るところに、心を動かされました。
「腹黒と天然」
麦人視点です。内容の強烈さに読後の余韻を持っていかれました。
麦人はとにかく音也が何しても可愛くて愛しくて。
大学時代の麦人の気持ち。反省。
そして見つかってしまった女性用の事務服にとっさについた嘘。
麦人のつく嘘はみんな音也のためなんですけどね。
音也は悩んで悩んで。
まあ結果はとっても大盛りあがりで良かったです。
地味っ子メガネっ子人見知りっ子なド天然な主人公が、イケメン親友に心を開き懐いて。
あ〜、何回も書き直してるのですがさっぱり作品の良さがうまく書けません。
少女マンガかな?な感じもしますが、とても感情を揺さぶられたお話でした。
関西弁の会話が穏やかでほわほわ気分。
八つ当たり気味に振ってしまった唯一の親友と再び友情を育み、気持ちに気づいて…地味地味純粋培養ピュアで芯がある音也、音也を好きで好きで紳士に、でも時々腹黒いとこ見えちゃう麦人の繊細さときゅんが盛りだくさん。残念攻め良いじゃないか!
麦人は何でも卒無くこなす好青年、だけど音也にめろめろで下手な嘘ついたり、ガツガツ責めすぎたり…ってのをあとがきで残念攻めとされてたんだけど、受けの前で仮面はがれちゃうの良い~むっつり全開になるのも~片思い募らせすぎて買っちゃった女装衣装、大事に取って置いたら見つかるでしょ!
これが微妙なラインで、真面目な事務服なのにスカート短いってドキドキするよね!必死に伸ばそうとするのも、捲れあがっちゃうのも!ゆっくり静かに紡ぐような物語からのコスプレ濃厚えっち!やばばばー地味な子の豹変する姿、やばーーー!(おじさんの感想です)
受けが真面目&地味でコミュ障気味で、想定外のことが起きると現実から逃避して心を落ち着かせるために地図を眺める……という地図オタク。(常にポケットに忍ばせている)
何かと現実逃避しがちな受けにあまり共感できず、今ひとつ魅力を感じなかった…….
弟から「女になりたい」宣言された日に、人生初の親友だと思ってた攻めから告白されるというダブルパンチでパニクったとは言え、「最低や!この変態!」と罵るなんて酷いなぁって思ったし、その後の攻めからの謝罪連絡も一切無視して絶交というのも酷いなぁ…って思ってしまった。
4年ぶりに再会した攻めの「好きな人がいる」というのが自分だという事にも気づけず、嫉妬したりしてるうちに、攻めへの恋心をようやく自覚したと思ったら、また攻めから逃げようとするし……。
そして振られること前提の告白といえども、攻めの事が好きだという弟(トランスジェンダーなので妹かな)もそこに立ち会わせようとするので、おいおい……となった。
弟とはライバル同士だからこそ陰でコソコソ告白したくないというのもわかるんだけど、両思いに気づいていないのは当人達だけで弟はとっくの昔に二人の気持ちに気づいているんです。
弟からしたら、目の前でカプ成立&失恋決定なんてやってらんねー!と思うのは当然だし、長年の鬱憤を爆発させた「兄ちゃんも母さんもズルい」ってのが、ほんとそうだなとしか思えませんでした。
鈍感も過ぎると罪というか無神経と同じだなって。
後半から攻め視点の【腹黒と天然】で、受けの良い点が色々挙げられるけどやっぱりピンとこず。
思ったより攻めの腹黒さは感じなかったです。
そんなことだろうよと思ったし、コスプレ以外は予想範囲内でした。
そしてその制服コスプレを発見して以来、またもや攻めと距離を置こうとするので、ま〜た受けの逃避グセが出たよ……と冷ややか視線送ってたんですが、四年前に自分が「変態!」罵ったせいで、男同士=変態ならば、攻めが女になろうとして買ったのだろうという斜め上のまさかの発想には、驚きました。
なんかここで少し受けのことを受け入れる気持ちになれました。
そして攻めを喜ばせたいから着るよというところで、ようやく初めて、この子かわいいなって思えたんだけど、時、既に遅し……もうほぼ終わりかけていました……。遅すぎた。
それと地味な受けに女装させてのエッチって、全く萌えないシチュなので読み飛ばしてしまいました……。これも悲しい。
攻めが自分のことを「僕」呼びで、受けが「俺」というところが、意外で気づいた時にはちょっと萌えました。
攻めが、受けのことを好きになる前から男女問わずそこそこ遊んでいて、振られて以降はヤケになって初物狙いの男としてゲイ界隈で名を知られるほど遊んでて、そして男にも何回か抱かれたことがあるという結構お盛んな人で、そこがイヤ…と思う人もいるかもしれない。
(私は特に気にならなかったけど、抱かれたんかい……性的好奇心がかなり旺盛だなとは思った。)
電子書籍で読了。挿絵有り。
学生当時の告白に、その時の理由があったにせよ「気持ち悪い」発言をしてしまい、友人づきあいすら消滅してしまった後の再会ものです。
自分の気持ちに気づいた後の小暮くんは、若干グルグルしますが、きちんと筋を通そうとする所など潔く、気持ちがよい。好感が持てました。
特筆すべきはその後の色っぽさ!
小暮くんが『地図マニア』という、オタクと言っても枯れている分野(偏見かしら?)の所為でしょうか?それとも、人付き合いが上手ではなく性的な匂いが全くしない所為でしょうか?一旦乱れはじめると、とんでもない色気です。
住宅地図作成や駅メロ作曲というのは、どちらかと言えば珍しい仕事ですが、その仕事自体が詳しく描かれているわけではないので、彼らの日常は普通の『勤め人』。そういった日常の中での濡れ場(古くさい言い方だな)は、鮮やかな色を塗ったよう。
こういうの、矢野さんはお上手だなぁ、と思います。匂い立つような色気です。