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悪役令息ですが竜公爵の最愛です

akuyaku reisoku desuga ryuukoushaku no saiai desu

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表題作悪役令息ですが竜公爵の最愛です

イノセンシオ・オルヴァル、竜公爵
馬渕ナオ、25歳→28歳、15歳の悪役令息アリステラに転生した

その他の収録作品

  • 電子限定おまけ 侍女たちの尊み会

あらすじ

片想いしていた先輩♂が自分の姉と交際開始、傷心のソロキャンプに出掛けたナオは雷にうたれて絶命。エール王国で死んだはずの悪役令息アリステラに転生してしまう。竜公爵・イノセンシオだけがナオが転生者だと信じてくれるが、このままではナオは悪役令息として処刑されるしかない。選ばれた5人に転生者だと証明する期間は一カ月。禍々しい美少年だったアリステラがぽやぽやしたナオになり、甘いものを頬ばったり猫にまみれたり。後見人となったイノセンシオは可愛すぎるナオへの溺愛が止まらなくて!?

作品情報

作品名
悪役令息ですが竜公爵の最愛です
著者
ナツ之えだまめ 
イラスト
亀井高秀 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344852334
3.4

(36)

(9)

萌々

(12)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
8
得点
117
評価数
36
平均
3.4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数8

ぽやぽや受け

亀井高秀先生のイラストがとても美麗で素敵な表紙ですが、是非とも口絵のイラストを見て欲しいです。一瞬何が描いてあるのか分からなくて混乱するのですが、その意味を知るとクスッとしてホッコリする事間違いなしです。

今作の受けのナオの天然で可愛いことと言ったら、イーノ(イノセンシオ)じゃなくても思わず可愛いを連呼してしまうと思います。

ナオはとても人が良いというか素直で善人な人間なんです。だから大精霊に愛されて異世界転生してしまうのですが、そのナオに一瞬で魅了されてしまうのが竜公爵であるイーノになります。

ナオが入ってしまった肉体がアリステラという絶世の美少年で冷酷非道の極悪人で、囚人として護送されている途中で逃げ出し、騎士団と竜公爵であるイーノと戦っている途中でナオと入れ替わってしまいます。

そしてあらすじの通りに選ばれた5人に転生者だと証明してもらう為に2人は奮闘する事になります。

異世界転生ものが好きで結構読んで来たつもりですが、ナオが酷い目にあったりとか悲しい目にあったりとかは一切ありません。最初はアリステラの生来の才である魅了を恐れて、イーノの屋敷の者達が皆ナオを避けているんですが、彼が善良で可愛らしい人物だと知ると彼が大好きになるんです。この過程が凄く好きでした。

重くなく読後感も凄く良い作品だと思います。破天荒な精霊王の登場シーンとかは、ある種のオタには堪らないと思います。悪人はアリステラ以外登場しませんが、彼が誰かに悪事を働くシーンも無いし、ハッキリ言ってイーノが最強なのでハラハラしたり痛々しいシーンも無いので楽しい作品です。
それが物足りないと思う方がいるかも知れませんが、疲れていて気分転換に読みたい方にはピッタリだと思います。

7

お人好しが幸せを掴む 癒しの御伽噺

魔導士と龍王の戦いに、異世界のナオが
大精霊による魂のすげ替えで巻き込まれるファンタジー。

★挿絵がゴージャス
ナッツ先生の作品は、凄く嫌な人物が登場しない、みんなどこかとぼけていて、憎めない。
疲れたときに読むと癒される御伽噺風。

ナオ:
大精霊のお気に入り。お人好しで平凡。
キャンプ場で、落雷から子供を助けて絶命、
知らない老爺(大精霊)に呼ばれて、気付いたら悪の魔導士アリステラの体に入っていた。

アリステラ:悪役令息=残虐な魔導士 魅了の力を瞳に持つ
15才のまま、老化を魔力で止める
イノセシオに肉体から魂を弾き飛ばされた瞬間、大精霊が魂をナオにすげ替える。

竜公爵・イノセンシオ:竜の先祖返り 
強すぎる竜王の力を制御できず、一時、精霊界に預けられた孤独な王子。
ナオの素朴さに惹かれる




3

目覚めたら悪役魔術師でした

今回は竜王の血をもつ辺境地の公爵と
魅了をもつ悪役令息に転生した日本人のお話です。 

受様が攻様に助けられ査問会で転生者と認められるまで。

受様はブラック企業勤務で瀕死だった時に
今の仕事に誘ってくれた先輩に恋をしますが
彼は受様の姉と恋仲になります。

しかも傷心を癒やしに向かったキャンプで
受様は子供を庇って落雷事故に遭います。

受様が目覚めたのは人が倒れ、動物らしき白骨が転がり
こげ臭い匂いの殺伐とした場所で
クラシックな服を着た美丈夫の腕の中でした。
この美丈夫が今回の攻様です♪

攻様は辺境の公爵で臨時雇われ騎士と名乗り
受様が雷に打たれておじいさんに会ったというと
受様を転生者と呼び、状況を教えてくれます。

受様の身体の主は時を止めた15の美少年で
魅了魔術の才を磨き邪悪魔法や禁忌魔術を使った罪で
捕獲されて査問会議所に送られる途中で脱走、

再び捉えようとした300人の騎士団では立ち向かえず
駆り出された竜公爵の攻様を『隷属の楔』で縛ろうとした
魔導士の魂を攻様が怒りのままに跳ね返した結果、
魔導士の魂がはじかれて受様の魂が入ったらしいのです。

直前まで魔導士の禍々しい魂に触れていた攻様には
受様の清く優しい魂が別物と判りますが
魔導士は査問会で断罪される事は確定事項です。

果たして悪役令息の身体を得た受様の未来とは!?

生来の才で人と関わらずに生きる攻様と
異世界の魔導士に転生した受様の
異世界転生ファンタジーになります♪

タイトルから物語世界で成長後に覚醒して
軌道修正を目指す系かなと思ったのですが
本作は魂だけが魔術師の身体に入るため
別人として認められるように奔走するお話です。

受様は査問会で極刑の斬首刑を言い渡されますが
攻様は転生特別法の適用を申請し
保護を申し出ます。

転生者は自己申請で眉唾者も多く
後見人を立てて5人の代表者に成否が問われ
偽りの場合は後見人も同罪となりますが

攻様は受様の後見人となり
課題に挑む事を即諾してしまうのですよ。

物語は受視点と攻視点で進むので
受様は当初から素直でまっすぐな性格と読めますが

攻様は大らかな楽天家かと思っていたら
受様の前だからこそという事らしく
攻様の過去や立場を知るとまた違った面が見え、

それぞれの想いにムフッとしたり、
すれ違いっぷりにワクワクさせられたりしながら
課題に挑む2人の行方を追っていきます。

5人は国の要職者なのでそれぞれに癖のある人々ながら
攻様の助力でわりとサクサクと進んでいくのですが
魔術師の魂が滅していなかったという最大のピンチが!!

受様が攻様の隣を居場所と言えるまでドキドキ&ワクワク、
とても楽しく読ませて頂きました (^o^)/

亀井先生のイラストも
剣と魔法のファンタジックな世界にマッチしていて
優美で素敵でした。

4

面白いけどユルい

何冊か読んだことがある作者さんなのですが、あれ?こんな感じの文体だったかな?

異世界転生で絶世の悪役美少年になって…と盛りだくさんなんです。
お話も冒険譚というかドラゴン○ール?みたいで楽しくワクワクして。

なんですが文体がどうにもひっかかり。
モノローグの視点主がいつの間にか二人の間で変わっていたり、何もかもがユルかったり。
そう、ユルいのです。
悪役令息に転生して斬首の刑!?になるところなのに、美形な攻めとなんかお互い一目惚れ?いや、特別な感覚ですっかり仲良くなっちゃって。
事態は深刻だよ?なんですが次から次へと上手く行って。
シリアス感がないというか、二人の口調も軽いし。う〜ん、せっかくのお話なのに勿体ないような(だから何様のつもり?)

お前といればいつでもごきげんさ〜、な攻めでした。

3

精霊に愛される

亀井先生挿絵なのでマストバイ。どうなるどうなると面白かったですけど、恋心の萌えあがりは今一つだったので萌にしました。天然入っている感じの美麗受けがお好きな方でしたら良いのでは。本編350P弱+あとがき。

失礼して傷心ソロキャンしていたナオ。落雷で絶命したかと思いきや、優しいおじいちゃんの声で「お前にぴったりの体があるから」と言われたと思ったら、殺伐とし死体もころがっているところで誰かにしがみついていて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ミゲル(騎士団長)、ヴィエナ(精霊王)、国王、王太子、モカ、ユキ(攻めと受けの翼猫、しゃべらない)、攻め宅の使用人少々、前騎士団長。あれこれいますがエピソード重ねているのそのエピソード毎の人って感じがあります。ヴィエナとミゲルは楽しそうだったんだけどな。

++攻め受けについて

攻めは、いにしえの竜の一族の先祖返りで、強い力を持つが故に王都から離れたところに居を構えている強ーい方。忍耐強い善人ですねえ。色っぽいところは最後の最後に少々という展開なので、絶倫かどうかは不明。どちらかというと色っぽいあれこれというより、攻め受けの一途な想いと展開を楽しむ本という印象です。

受けは一回死にかけたんだけど大精霊に気に入られちゃったみたいで、超美麗男子(15歳)の体にほりこまれちゃった方。超美麗男子が悪魔の所業をしていた最中だったので、捕まるやいなや斬首刑を言い渡されたものですから、ヤダヤダと抗議し一時保留扱いになって・・・とお話が続きます。善人頑張り屋さんというところでしょうか。

お話は超ドシリアスには振れずちょいちょい面白いところがあるし、攻めさんは受けさんのことを健気に待ってるし、ダークファンタジー要素も少々あるし、何か楽しめる要素を見つけることができるんじゃないかなあ?と思った一冊でした。

3

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