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雪だるまのベビーシッター「 雪だるまは一途に恋をする」番外編

yukidaruma wa ichizu ni koi wo suru

商品説明

文庫発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典かき下ろし小冊子
美香の親戚に不幸があり、農園長と共に急遽お悔やみに向かう事になる。そこで生後7ケ月の里香をユキが預かりたいと言い出して…

作品情報

作品名
雪だるまのベビーシッター「 雪だるまは一途に恋をする」番外編
著者
伊勢原ささら 
イラスト
コウキ。 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
雪だるまは一途に恋をする(但コミコミスタジオ購入のみ)
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

一番可愛い存在は

本品は『雪だるまは一途に恋をする』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

本編後、琉視点で
ユキが赤ん坊を預かるお話です。

琉は殺し屋を廃業してから
「花の農園」で働いています。

ある冬の日、
園長の親戚筋で不幸があり
園長と娘・美香が出むく事になりますが
生後7ケ月の孫・里香の預け先を
どうするかで困っていました。

帰宅した琉から話を聞いたユキは
自分が預かれないかと言いだします。

里香ちゃんは
まだとても小さくてあんなに可愛らしいのに
トラックに載って揺られたりしたら
きっと気持ちが悪くなってしまいます

普段はあまり自分の意見を
主張しないユキが握りこぶしで力説して
琉は唖然としてしまいます。

琉はユキが買ってやった赤ん坊の育児書を
熱心に読んでいた事を知っています。

ユキは車で遠くに行くよりも
ここにいた方が安全と言いだしますが
取り返しのつかない事になったら大変です。

それでも寒い外で風邪をひくかもだし
雪道をガタゴト走るのは危険だと
ユキは譲りません。

もう預け先が決まったかもと
里香の母親の判断を仰ぎに行くと
琉の願もむなしく美香には
ユキなら懐いてるし、琉の家なら
安心だとよろしく頼まれしまうのです(笑)

翌朝、美香と園長は琉とユキに
里香を託して出かけていきます。

こうして2人と愛犬のツバサ、
プラス赤ちゃんの長い1日が始まり…

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁の長めな番外編は
2人が知合いの赤ん坊を世話するお話です。

早朝に里香を預かってから3時間、
ユキは里香が眠っていれば寝顔を眺め
起きて泣きそうになるとすぐ抱っこして
にこにことあやしています。

当然ながら琉とツバサは放っておかれ
大人げないとは思いつつも琉は面白くなく
遊んでもらえないツバサも寂しそうです。

最愛のユキを独占しているライバルは
たっぷり遊んでもらって大満足♪

赤ん坊をあやすユキの笑顔が
母性愛(?!)に満ちていて
たまらなく可愛いらしいので
琉の理性はなんとか踏ん張る始末。

里香の世話をしてみて
児所の手伝い(バイト)をしたいと
言いだしたユキを

琉が自分とツバサをないがしろにしない
という条件で快諾する終幕まで
とても楽しく読めました。

ユキにとって赤ん坊は
理想の家族の象徴なので
里香のためにいろいろ頑張るユキの様子は
ほのぼのムード満点でとっても可愛いです。

そんなユキを可愛いと思いつつも
自分やツバサの事も気にしてくれ!!
思う自分が大人げないと思いつつも
ヤキモキする琉が楽しいです。

本編の2人よりもさらに
人間ぽくなってるのが感じられる
幸せな後日談でした (^-^)v

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ベビーシッター、頑張る。

コミコミスタジオさんで購入するといただけるおなじみの小冊子。A5サイズで、本誌と同じ絵柄のカラーの表紙+モノクロの表紙+小説部分7P+裏表紙の合計12Pの小冊子です。
タイトルは『雪だるまのベビーシッター』。

内容は、というと。すみません、本編のネタバレも含んでいます。ご注意を。








時系列は本編終了後。
本編はユキ視点だったのに対し、こちらの小冊子は琉視点で描かれています。

本編でも出てきた琉の同僚・美香さん。
彼女は夫と死別し、7か月の娘の里香ちゃんを女手一つで育てているシンママさん。
その美香さんですが、親戚に不幸があり、尋ね先が遠いため里香ちゃんを連れていくのが可哀想。なのでその間里香ちゃんのお世話を誰かにお願いしたいのだけれどあいにく急なこともあって都合がつかない。
という事で、短時間のベビーシッターとして立候補したユキが里香ちゃんを預かることになって…。

というお話。

本編でも赤ちゃんを可愛がるユキの姿がたびたび描かれていましたが、この小冊子でも預かった里香ちゃんを大切に守ろうと奮闘するユキの姿が、琉の目を通して健気に、そして可愛らしく描かれています。

いつもは自分だけを見て細々としたお世話をしてくれるユキが、今日は里香ちゃんにその情熱のすべてが向いてしまっていることに若干の寂しさやほのかな嫉妬心を感じつつ、それでも赤ちゃんを可愛がる「可愛いユキ」を堪能できることにも幸せを噛みしめる琉。

「殺し屋」だった頃の殺伐とした彼とのギャップも感じることができて、それはそれで萌えも感じるのですが。

ただ、設定に無理があったような気も。
7か月の娘を置いて出かけられるお母さんって、あんまりいないような気がします。
ましてや預け先は子どももいない、男所帯。
それを言っちゃうとこのストーリーは成り立たないのですが、せめて美香さんがちょっとしたけがをしちゃって、病院に行く数時間だけ預かる、とかそれくらいだったほうが自然な設定だった気がしました。

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