雪だるまは一途に恋をする

yukidaruma wa ichizu ni koi wo suru

雪だるまは一途に恋をする
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
39
評価数
15
平均
2.9 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥686(税抜)  
ISBN
9784576170060

あらすじ

好きだ――雪だるまだったおまえをな
雪だるまのユキが転生したのは、ユキを作ってくれた翼の体。無口だけど優しい琉の傍にいたくて頑張るけれど、ユキは翼にはなれなくて…。

淡いブルーのマフラーにバケツの帽子、両手は棒つきキャンディ―。ユキは翼が作った雪だるま。寒い冬の日、小さな家の庭の端っこで生まれた。
翼の隣には無口だけど優しい琉。隠れるように暮らす二人を、ユキは愛おしく見守っていたが…。
翼の思いと引き換えに彼の体に転生したユキは琉を支えたくて頑張るけれど、中身は生まれたばかりの雪だるま。
翼にはなれないし、琉の心にも近づけない。しかし――。こころほっこりリリカルファンタジー

表題作雪だるまは一途に恋をする

琉 元殺し屋
ユキ(翼)元雪だるまで、翼の体に入った

その他の収録作品

  • Freezing Heart
  • 雪だるまのしあわせ

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レビュー投稿数3

殺し屋×雪だるま

仇討ちが合法化された近未来の、元殺し屋・琉と元雪だるま・ユキのお話です。

琉は暗殺組織で兄弟のように育った翼とともに追っ手から逃げています。
その潜伏先で、翼が庭に作った雪だるまに魂が宿ります。翼にユキと名付けられたその雪だるまは、自分の作り手である翼や、翼とともにいる琉のことが大好きで、いつまでも2人と一緒にいられたらいいなと思っていました。
ところがある日、追っ手によって翼が撃たれ、近くにあったユキの魂がその身体に入り込みます。今際の際の翼の遺言を守るべく、ユキは翼として琉とともに過ごすことになります。


全体としてはとても切なくとてもファンタジックな、ホロリとする場面もあったりする、いいお話だったと思います。でも、設定の無理やり感やツッコミどころが多く、かなりもったいない印象でした。
たとえば、雪だるまのユキには性的な知識が皆無だという設定なのに、エッチシーンで急に「琉さんと一つになったら赤ちゃんをもらえますか?」ってセリフが出てくるのが明らかに不自然。なんでエッチしたら子供ができると知ってるのか。
そもそもユキが赤ちゃんにこだわりすぎるのもおかしいのです。続き雪だるまだった頃は、琉と翼が兄弟のように仲良くしていたのを羨ましく思っていたはずなのに、なんで「琉と母親と赤ちゃんが一緒にいるのが自然」と思い込んじゃうのか。翼と琉が一緒にいるのは不自然なことだったの?

思い込みが激しい受けに振り回されっぱなしの攻め、という図式に見えてしまったのが、健気受けの良さを半減させてしまっていた気がします。
あと、いくらなんでも受けの中身が別人だと気付かなさすぎやろ、という気もしました。

本編と、攻めの過去編、その後の攻めと受けが穏やかな日々を送るようになってから、の3編の話が収録されていましたが、個人的にはこのすべてのページ数を本編に費やしてほしかったな、と思います。
過去は不要だったと思うし、その後の話は受けが卑屈すぎて受けに対する好感度が下がってしまいました。

4

MOTTAINAI!!

人外ファンタジーとか大好きなので手に取りました。しかも、[雪だるま]というもはや生命体ですらない受けが気になりました。ストーリーとかキャラクターとかすごく私好みだったわけですが、他の方もおっしゃっている通り設定を詰め込みすぎかな。

◯無垢で一途な元雪だるまの受け
◯殺伐とした世界を生きてきた元暗殺者の攻め
◯仇討ちが合法となった近未来
◯殺された後天使となった親友
◯信頼していた者の裏切り
これだけ魅力的な設定をたった一冊で完結させちゃうのは勿体無い、と感じました。というか、一冊どころか本編は半分しかありません。後半はユキと出会う前の琉と翼と新のエピソードと、もうひとつは琉とユキのその後の話です。
本編で黒幕との決着が意外とあっさりだったし、琉はもう暗殺者としてのお仕事を辞めてしまったあとだったので、私としては彼のハードボイルドな面がもっと見たかったです。
むしろ、できたら全10巻くらいの長編で読みたかった!
一冊で完結させるなら雪だるま設定だけを残して、暗殺者だの近未来だのの設定はなくても良かったかなーと思ったり。すみません、素人がえらそうに…。

2

ほっこりな話かと思いきや

初読みの作家さん。可愛らしい表紙と、「雪だるまが転生した」というあらすじに惹かれて購入してみました。

ネタバレを含んでいます。苦手な方はご注意を。







タイトル通り、「雪だるま」が主人公。
翼という少年につくられた雪だるまですが、つくられてすぐに自我を持ち言葉も理解します。翼に「ユキ」と名付けられた、雪だるまくん視点のお話。

ユキは雪だるまなのでもちろん動きもしませんし話もしませんが、彼の目を通して、彼を作った翼と、翼と一緒に住む琉の生活が垣間見えてきます。

翼と琉が請け負ってきた仕事。
何者かに追われ、逃亡中であること。
彼らが、二人寄り添い、共に生きてきたこと。

可愛らしい表紙とタイトルなので、ほっこりとしたファンタジーモノかと思って読み始めたのですが、イメージを覆すシリアスなお話でした。

翼と琉の「仕事」のために命を狙われる彼ら。ゆえに、早々に翼は命を落とします。自我を持っていたユキはとある力によって翼の身体の中に意識が入り込み、翼として生きるようになるのですが…。

というお話。

雪だるまゆえに人の生活とい続きうものを知らず、色々な意味でまっさらさんな雪が健気で可愛いし、身体は翼で中身はユキであるという展開、そしてユキの本体である雪だるまが溶けてしまったらユキの意識(=存在)も失われてしまう、という期間限定の存在という事もあって切ないストーリーではあるのですが。

ただいかんせん、設定を盛りすぎた感が。

琉と翼のダークすぎる過去。
翼の死後、ユキの意識が翼の身体に入るというファンタジー設定。
そしてユキが、雪だるまから人間へと転生したご都合主義的な展開。
黒幕であるとある人物と、琉と翼の複雑な関係。

一つ一つはツボに入る設定ではあるのに、盛り込みすぎているために駆け足感が半端ない。
個人的には琉が何の罪にも問われないところが納得がいかなかった。それにはとある理由があるのですが、それでも何の贖罪もないのが納得がいかない、というか。それと、ずっと寄り添ってともに生きてきた翼を失ったと知った琉が、さほど悲しんでいなかったのも残念でした。恋人という感情ではなく、あくまで「弟」としての愛情だったとしても、そこはもっと悲しいものなんじゃなかろうか。新しいユキの存在になじみ過ぎというか、なんというか…。
もう少し設定を少なくして、一つの設定をじっくり展開してほしかったな、というのが正直な感想。

恋愛という点でも、琉がユキに惚れるようになったその過程もあっさりしすぎていて。二人寄り添って生きていく中で、翼だと思っていたのに実は中身はユキで、彼の健気さに惚れちゃった、という展開が駆け足で書かれているので感情移入しづらい。

後半は人間になったユキの恋愛感情がメインなのでほっこりムード。
人間になって間もない彼のぶっとんだ行動があったりしますが、それでも彼のベースにあるのは琉への果てない愛情からなので、仕方がないのかな、と。

個人的には翼がとってもツボな子だったので、もう少し彼の話があってほしかったな。天使になった彼が、空の上で幸せであり続けますように。

「ほっこり」と「シリアス」が混在している作品でそれがキモなのだと思うし、色々な意味で斬新なストーリーではありましたが、個人的にはシリアス度が強すぎちゃったせいか、萌えきれなかったのが残念でした。

6

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