君はしあわせの黄色い花

kimi wa shiawase no kiiroi hana

君はしあわせの黄色い花
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×26
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

136

レビュー数
7
得点
102
評価数
25
平均
4.2 / 5
神率
52%
著者
伊勢原ささら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344847798

あらすじ

空き地にぽつりと咲くたんぽぽの唯一の友人・ミツバチ。たんぽぽが綿毛になるより先にミツバチは命を終え、そしてまた季節が廻り――。

治療法のない病で長い入院生活を送る志信(しのぶ)。見舞いに訪れた従兄弟から太陽のような明るい雰囲気を纏う礼央(れお)という青年を紹介された瞬間、奇妙な感覚に襲われた。自分が『誰か』の病気を肩代わりしたために短命なのだと信じている志信は、回復を望まず静かに命を終えることを願っていた。だが礼央にまっすぐな好意を向けられ抗えず惹かれるうちに少しずつ健康を取り戻してゆく。やがて礼央が姿を見せなくなり……?

表題作君はしあわせの黄色い花

矢上礼央,26歳,従兄の後輩
立花志信,22歳,難病を患う青年

その他の収録作品

  • 君は愛しい運命の人
  • あとがき

レビュー投稿数7

スズメがたまらなく好き

たんぽぽ・蜂→犬・スズメの転生ものです。
twitterのフォロワーさんに薦められて読んだら、目汗が止まらなかった……
冒頭から人外キャラクターのやりとりから始まるんですが、その段階で切なくて涙脆い私はダメでした。
何度か転生を繰り返し主要なキャラが人間になるのですが、そこでもずっと泣きっぱなし。とにかくたんぽぽが健気。犬も健気。片方が健気なのはよく見かけますが、両方すごくいい子で健気なのです。
そしてスズメ!この子が本当に献身的というか……どうにか受け攻めを幸せにしようとする姿に涙。まさかスズメに泣かされる日が来るなんて思いもしなかった。
しばらく外にいるスズメを見ると、思い出し泣きしてしまいそうになりました。

この作品は優しさしかないです。(作者様が猫の保護活動をされてらっしゃるので心根の優しいところが作品に溢れていると感じました)ちょっとした脇役すら嫌いなキャラが一人も出てこないです。優しい世界に癒されたい人に是非おすすめします。

0

残酷で優しいお伽話

こちらの作品はあらすじを読んで姐さん方のレビューを拝見して、涙もろい私は読む覚悟をするまでとても時間が掛かりました。

結果的にはハッピーエンドで大円満なんです。
でもね冒頭のたんぽぽの話から泣かされました。号泣じゃなくポロリなんです。必ずまた会えると分かってても泣いてしまうんです。そこが先生の狙いなんでしょうね。


そして人間になってからは志信視点なんですが、矢上の言動で志信が何者なのかがバレバレです。もうあれだけ志信を呼ぶときに匂わせるので、申し訳ないですが笑ってしまいました。

志信と矢上、そして志信の従兄弟の陽彦を軸にお話が進むんですが、志信に記憶が無いので確信部分に触れないまま進むのでとても盛り上がるんです。

志信が矢上を好きになって一緒に生きて行きたいと思った途端に襲ってくる「宿命」が肝なんです。
どうして「宿命」があるのか、彼等に苦難を与えて救いも与えている存在が何かは明かされてません。
優しくて残酷故にお伽話なんです。

そして今現在の幸せを選んだ2人は、前世の記憶を忘れて行きます。太陽が沈んで行くに従って消えて行く記憶の描写が秀逸でした。

後に2人がふとした瞬間に既視感を感じる場面も良かったです。その時の2人が本当に幸せそうなんです。

0

伊勢原さんらしい

タイトル通り、このお話の受け様はたんぽぽです。
それも一株だけ咲いているたんぽぽなんですね。
このたんぽぽと心を通わせて親友になった者たちがいるのですけれど、彼らは全て短命。そういう運命の下に生まれて来ています。で「生まれ変わってまた会おう」が繰り返されます。

好きな相手の為に出来る限りのことをする。
好きな相手の為に自分の持っているものをすべて捧げる。
だってそれが幸せだから。
こういうのって、伊勢原らしい主人公たちだと思うんですけれども。

このお話の絵本みたいに牧歌的な所は好きです。
でも自己犠牲がちょっとつらいと言うかきつかった。
そのくせ輪廻転生が約束されていることにもモヤモヤしたんですよね。
「今回ダメなら次」っていう感じがしちゃって。

『らしい』とは思いますし、こういう雰囲気のお話はとてもお上手だと思います。
でも、次は伊勢原さんの書く違ったタイプのお話を読みたいなぁ。

3

優しいおとぎ話。

あったかくて優しいまさにおとぎ話みたいなお話でした。

まずは、たんぽぽとミツバチとして出会う2人。
その後、ミツバチは犬として生まれ変わりたんぽぽと出会い直す。
犬が短命だと知ったたんぽぽは一心にお祈りをする。

まずここで、犬のレオとたんぽぽの別れに早くも涙(T_T)
そして、この感じだと短命なのは攻め様だよな‥と。


舞台は変わって今へと。


受け様は、長く入院生活を送る志信。
なぜかどこかの誰かの病気を肩代わりしているのだと信じていて、この病気のままでいたいと願い静かに生きている日々。
まさにひっそりって雰囲気。
でも、優しくて芯は強い子で、幸せになって欲しいなぁって周囲が応援したくなる子ですね。

攻め様は、志信の従兄弟である陽彦の紹介で知り合った礼央。

初めて出会った時には雷に打たれたような衝撃を感じる志信。

以来、ちょくちょく見舞いに来てくれる礼央と、少しずつ親しくなり、いつのまにか大好きな人に。

礼央がまた、とってもわかりやすく好意全開。
尻尾があったら、いつだって高速ブンブンな好青年。
しかも、押し付けがましくないし、いつだって志信の笑顔と幸せを考えてるような子ですよ。


どこかにいる大切な人のために病気のままでいたい、という志信の本音を聞いたときの礼央の気持ちを思うと苦しくて。
でも、そんな攻め様の姿がめっちゃ萌えなんです( ☆∀☆)


来世ではなく、今の幸せを信じて、2人の願いが叶って、本当によかった(*´∀`)

そして、スズメのナイスサポート。
えー、陽彦はどうなったの〜
心配性でとっても優しくて、最後まで颯爽としていたアニキでした。


イラストは、サマミヤアカザ先生。
優しい物語に、先生の繊細なイラストが添えてあって、切なさや暖かさが倍増でした。
口絵のイラストがまたとってもステキ。
きゅんきゅんでございました(≧▽≦)

3

誰よりも大切な貴方のために

今回は受様の従兄の後輩と難病で入院中の青年のお話です。

受様が攻様と出会う事で2人で歩む未来という希望を掴むまでと
恋人になってからの後日談続編を収録。

受様は中学の時に体調不良で受けた検診で
呼吸器けての難病が見つかります。
その難病は現代の医学では治療法がない病で
両親は受様が成人式を迎えられないだろうと言われます。

受様は入退院を繰り返しながら根気よく治療を続けますが
病は一向によくなる気配を見せられず都内の大学病院から
地方の専門病院への転院を勧められます。

しかしこそは治る見込みのない難病患者を受け入れる
ホスピスのような役割の施設でもあったのです。

おりしも受様の父の転勤が決まり、
受様は単身その地方病院に残ることを望みます。
受様の意思の固さと近くに住む伯父夫婦が
快く受様の世話を引受けてくれた事で
両親も弟妹達を連れて赴任先へと旅立ちました。

受様は病態さえ安定していれば入院生活は快適で
日々を大切にしながら好きな手芸をしたり
本を読んだりと変化のない穏やかな毎日を送っていました。

そんな毎日に変化が起きたのは
伯父夫婦の息子である従兄が後輩だと言って
連れてきた1人の青年との出会いでした。
この青年が今回の攻様です♪

攻様は弟を亡くしていて従兄から受様の事を聞き、
力になりたいと思ってやって来たと言いますが
受様は攻様を見た瞬間、奇妙な衝撃に襲われます。

攻様が視界に入った瞬間、
柔らかな陽だまりの中に彼と2人だけでいるように感じ
心穏やかなのに胸が高鳴り、目頭を熱くされたのです。

しかもおかしいのは受様だけではなく、
攻様も不躾なくらいまじまじと受様を見つめて
何か短い言葉をつぶやいたと思ったら
大股で距離を詰め、受様を抱きしめてきたのです!!

従兄が苦笑しながら攻様を引き話すまで
受様は呆然としたまま身動き一つできませんでした。

改めて自己紹介をした受様でしたが
攻様の「覚えていないんだな」と言う呟きが
聞こえた様な気がします。

攻様との出会いは受様に何をもたらすのか!?
そして病に侵される受様に待ち受ける未来とは!?

死という理を受け入れながら縁をつなぎ続けた2人が
幸せを掴むまでの輪廻転生ファンタジーです♪

伊勢原さんのファンタジックな恋物語が激ツボです。

既刊でも散々泣かされたのですが、
本作は2人の前世での優しい触れ合いから始まります。
再会しては別れを繰り返す2人の物語を読み進むには
ハンカチが手放せませんでした ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

今回、ミツバチだった彼はワンコとなり、人となります。
たんぽぽだった彼はそんな彼との再会を夢見て人となり、
今世での2人の恋物語がリスタートします。

輪廻転生モノとしてはそれほど凝っているとか
奇をてらったモノではなく、わりと鉄板な流れだと思います。

どちらかに記憶が無いと言うのも王道なので
どうしたら記憶の無い彼が思い出すのか、
どうやって彼らが今世で幸せになるのか、
その過程でどけだけハラハラ&ワクワクさせて頂けるか
というのが物語の鍵になるのですが

本作は過去世で受様と攻様を結び付けたスズメと
人となった受様と攻様を引き合わせた受様の従兄の
存在が秀逸でした。

何度もの再会と別れを繰り返してきた2人が
幸せを掴むために足りなかったモノとは何なのか、
2人の未来にドキドキしながら読み進める
私達読者への問いかけでもあると思いました。

とてもとても素敵なラブストーリーでした。
できたらこれから手にされる方には
コミコミ特典も合わせてお読み頂きたいです♡

1

犬+蜜蜂+タンポポ+雀

先生買い。ささら先生らしい、とっても優しいお話でした。最初、蜜蜂とタンポポ出てきた時はどうしよう・・?と思われるかもしれませんが、是非読み進めてくださいませ、後半怒涛の展開でした。優しくって良いお話だしタンポポ話として忘れなさそうとは思うものの、王道と感じたので萌にしました。本編290P超+幸せ後日談18Pほど+あとがき。

呼吸器系の難病で、家族と離れて地方のホスピスのような病院に入院している志信(しのぶ)。従兄の陽彦が家族がわりに顔を出してくれて、ベッドの上での趣味である手芸材料などを届けてくれます。ある日、その陽彦が「会わせたいヤツがいる」といって連れてきた人を見た瞬間、雷に打たれたような衝撃を受け・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、陽彦!なんてええ奴なんやろう。面倒見良すぎ。この人は幸せになれへんのか?!こんなに頑張ってええ事してるのに!?とつい思ってしまいます。他、こちょこちょいますが、ほぼ攻め受け+陽彦です。

++良かったところ

最初、タンポポ、蜜蜂、スズメだったんですよ、登場してくるのが。「へ?ささら先生、どした?」とちょっと戸惑ったのもつかの間、蜜蜂が短命で先立ち、次に生まれ変わったわんこも短命で先立ち、ひたすら耐えて待つタンポポ。綿毛になって飛んでいくんだけど、次の春にはまた同じ場所で花を咲かせて、太陽を仰ぎ見て。そしてそれを側でちゅんちゅん賑やかに見守るスズメにーさん。ああ、ささら先生展開だわ・・と納得でした。

攻め受けとも健気で頑張り屋さんなんですが、来世へ!と先送り癖が出来ちゃっていた二人を、しっかりフォロー、とにかく現世を!と軌道修正する陽彦!(=スズメにーさん)
あんたどんだけエライのさ・・と思うのです。私は、攻め受けはともかく、スズメさんをなんとか幸せにできないのかと強く思ってしまいました。

ささら先生の書かれたお話がお好きな方でしたらご安心ください。輪廻転生ものがお好きな方も嬉しいお話だと思います。できればスズメにーさんが報われるお話を読みたかったな・・・どっかのSSにあると良いのだけど。

2

泣けちゃって泣けちゃって

空き地に一人ぼっちでひっそりと咲く一輪のタンポポ。
身体の弱いミツバチと友達になって・・・という現代版おとぎ話風BLになります。

もう、優しくてあたたかくて深い感動を味わえてと、めちゃくちゃ良かったですよ。
悲しくもあって泣いたけど。

真っ直ぐ明日を信じる事。
何より、共に生きる幸せを諦めない事。

読み終えた今は胸がいっぱいです。

ところで、一つ注意点ですが。
最初におとぎ話風と書いた通り、ふんわりしてる部分があるんですよね。
えーと、キッチリ細かい部分まで理由付けとかが無いと気になるって方はご注意下さい。
私はBLの中で心から愛し合う恋人達にぐらい、奇跡があって欲しいしめちゃくちゃ感動したけど。

で、内容です。

寂しい空き地に一人ぼっちでひっそりと咲くたんぽぽ。
世話焼きなスズメにより、一匹のミツバチと仲良くなるんですね。
やがて命を終えたミツバチ。
今度は野良犬に生まれ変わってタンポポに会いに来ますが、事故に遭って再び短い生涯を終えます。
彼が短命の宿命を持つ事を知ったタンポポですが、次は二人で人間に生まれ変わって、家族で親友で恋人になろうと約束を交わすんですね。

場面は切り替わり、難病を患って残り少ない命でありながら、何故か満足感を覚えて生きる青年・志信。
従兄である陽彦から後輩・礼央を紹介されますがー・・・と言うものです。

まずこちら、繰り返しになりますが、すごく優しくてあたたかいお話なんですよ。
同時に切なくもあるけど。
最初に50P程度使ってタンポポとミツバチのお話が語られますが、これが再会と別れを繰り返しって感じで、とにかく悲しくて。
たんぽぽの視点で進むんですけど、同じ場所で何度も何度も花を咲かせ、春になる度に目覚めてレオ(スズメ)を待つんですよね。
で、何度も会いに来ては、短い生涯を終えるレオ・・・。

たぶんこれ、動物好きな方は泣けちゃうと思うんですよね。
私もこの時点で悲しくて悲しくて泣きながら読みまして。
いやね、二人(?)が再会の約束をして死に別れるシーンなんて、すごく心を揺さぶられるんですよ。

と、ここからガラリと視点は変わり、難病を患い長期の入院生活を送る主人公・志信。
彼は何だろう・・・。
自分で余命少ないと知りながらも、毎日を大切にささやかに生きると言いますか。
で、何故彼がこれほど穏やかかと言いますと、自分が大事な誰かの病気を肩代わりしてると根拠も無く理解してるからなんですよね。
逆に「誰か」が幸せに生きる為に、その人を守る為に、自分が病気である事自体に安心してると言うか。

これね、そんな主人公が礼央(攻め)と出会って、彼と過ごす時間の中で変化して行くのがなんかめちゃくちゃ嬉しいんですよ。

礼央が病室に届けた両手いっぱいの桜の花びら。
誕生日に外出許可を得て連れて行ってくれた、一面のタンポポ畑。

ロマンチックなエピソードの数々が語られ、少しずつ少しずつ心を通わせて行く二人が丁寧に綴られます。

いやね、礼央と言うのがとにかく真っ直ぐで太陽のようなんですよね。
また、自分の考えを押し付けるのでは無く、志信に寄り添いながら、彼に明日への希望を与えるのが素敵なのです。
もう、あまりに甘酸っぱくて優しいシーンの数々に、うっとりちゃうし嬉しくて仕方ないと言うか。
えーと、二人の初々しい恋模様に、キュンキュンしっぱなしと言うか。

が、ここから急転直下。
そんな礼央との日々に、元気になる事を前向きに決意する志信。
すると、何故か病状が劇的に回復し、驚くほど健康になるんですね。
しかし、二人で世界一幸せな恋人同士になろうと誓ったその矢先、志信は信じられない事実を知って・・・と続きます。

実はここからかなり切ないんですよ。
ただ同時に、めちゃくちゃ感動だし胸アツでもありまして。
いやしつこいけど、信じる事、そして諦めない事。
まさに二人の間に起きたのは奇跡としか言いようが無いのですが、その奇跡は二人は引き寄せたものなんですよね。
ここで二人が再び誓う「世界一幸せな恋人同士になろう」に、もう泣けちゃって泣けちゃって。

ちなみにこちら、従兄である陽彦がキーパーソン。
すごく重要な役割を果たします。
なんかね、最後まで読み終えた今となっては、彼に対してどうしても切ない心地になっちゃうけど。
えーと、ちゃんとハッピーエンドだし、陽彦が不幸になるワケでも無い。
でも、寂しいと言うかちょい切ないと言うか。
いや、二人の心にはちゃんと存在し続けるからと、哀しむ事は無いんだろうけど。

最後に、礼央視点のSSでその後の二人が語られます。
志信への深い深い愛情が語られ、再び感動。
なんか私も、こみ上げてくるものがありますよ。

10

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