行き場をなくしても、恋心は死んではくれない――

涙の音

namida no oto

涙の音
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
67
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
52.9%
著者
 
媒体
コミック
出版社
白泉社
シリーズ
花丸コミックス プレミアム(コミック・白泉社)
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784592720836

あらすじ

サラリーマンの六郎は、仕事も優秀、上司の娘との交際で将来を約束されたエ リート。
けれど学生時代の恋を自分の過ちで失ってから、六郎の心は抜け殻同然だった。
このまま一生、昔の恋を引きずって生きていくのだと思っていた矢先、かつての 恋人・ルイを街中で偶然見つけてしまう。
その変わらない優しい姿に、ルイへの気持ちが抑えきれなくなってしまう六郎。
いけないと思いつつ、恋人からの連絡も無視し続け、毎日その場所に通い、遠く から見つめる日々を送るようになるが……。

愛情とエゴが交錯する、一途な大人たちのラブストーリー。

表題作涙の音

鳥飼六郎・サラリーマン
星野ルイ・花屋の店員

その他の収録作品

  • 作井さんはいい人だ
  • 六郎くんはやっぱりスゴイ
  • クズのメモリー
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

ハピエンだけど……

今作の、どシリアス、読む前にちょっと緊張してしまいました。
ケビンさんの作風はラブコメの要素が強かったので。

大学の頃に失った恋を悔やんだ六郎は数年後、
偶然花屋で働くルイを見かけ、声をかけずにいられませんでしたが…。

もう二度と傷付けない、大事にすると自ら誓ったのに、
なんでまた酷いセリフをぶつけてしまうんだろう。
人は簡単に変われないですし、
そうそう思い通りに進むわけもないんですが
誰より大切な人を二度も傷付けるなんてあんまりだ…。
大学生の頃は仕方ないにしても…。
それでも六郎を想い続けるルイに
私は感情移入できませんでした。
惚れた弱みってヤツなのかなぁ…それにしたってツライよなぁ…。

六郎の(元)婚約者の女性が怖くて震えました←
いえ、女って怖いけど「パパに言いつけてやるから!」とか
捨て台詞が凄いwww
別れた後は本性現しすぎで…。
六郎に本心を気づかせるには必要なキャラだったんでしょうけど
苦手だな…。

描き下ろしの『六郎くんはやっぱりスゴイ』では
どうしたどうした!?スパダリになってましたけど!!
『クズのメモ続きリー』では大学生時代の回想でしたが
「付き合ってあげてもいいよ」とか上からだわー…。
受けがそういうタイプなら好きなんですが
こういう攻めは好みじゃないのです、すみません。
でも、そんなタイプがルイにベタ惚れになるっていうのが
今作の肝かもしれません。
真実の愛は六郎の人生を変えた、という。

最初は当て馬、のちに良い人の作井さん(元花屋雇われ店長)が
いいキャラしてて彼こそ幸せになってほしいと思ってしまいました。
当て馬が気になってしまうクセが治らない…。

1

よかった。私はすきです

初めて読んだ作者さんです。すっごくきになってましたが表紙から重い、暗い、女々しいそうだなと躊躇してました。色々なレビューをみて六郎への良くない感想もみてたので。

結果、よかった。私はすごくすきです。表情や心の動き、丁寧だと思います。最近は分厚い割りに内容なかったり、やけに展開早すぎてえー!?ていうのが多い中、とても無理なくまとまってるのではないでしょうか。きゅんも、エロもないしあっついキスもないのに(私はがっつりもろ見えなエロが苦手なのでなくてもいいタイプですが)なせがすごく心は満たされてしまいました。

ルイと再会して手離すまいと必死で周りがみえてない自己中六郎。怖いくらいです。待ち受けは隠し撮りしたルイにしてるし。でも、なんか笑えてしまいました。書き下ろしのルイへの六郎のベタベタさも。シリアスで真剣な内容なのに。なぜか笑えた。そんなところもこの漫画のすきなとこです

それにしても六郎が付き合った女性て品がないというか、怖かった。コケにした六郎が全部わるいけど。本当結婚しなくてよかったよ、六郎と思えるくらいきつい性格でしたね。だいたいBL当て馬女性は性格いい人が多かった続きから逆に現実的で新鮮でした。

表題作はハピエンで、これから幸せになるんだろうな、な感じで終わったので、え?これからが見たいのに!と思いましたが、ちゃんと書き下ろしで幸せそうなルイと六郎がいます。そしてちゃんと昔の自分を殴ってやりたいと自分のダメさを自覚した大人になった六郎をみてこれまでの自己中も許そうと思えたし、なんかほっこりしました。

あと店長がすきですね。スピンオフみてみたい
話の流れまとめ方、すきだな。え?とか読んでる時にモヤモヤしたけどハピエンに。けど攻めに対してモヤモヤがとれないという不満がこの漫画には全くなかった。あくまでも私はの話ですが

ルイは文句なくかわいいし、いいこです。

1

王道もいいんだけど。

大学時代に付き合い、ルームシェアと称して同棲していた六郎とルイ。しかし、六郎は男と付き合っていることを恥じ、あろうことかルイの前で同性愛を蔑む発言をしてしまう。

その後、六郎の前からルイは姿を消した。己の言動に激しく後悔し、ルイがいなければ生きている意味がないほどの失意の日々を送っていた六郎は社会人となり、魂の抜け殻同然のまま、上司の娘との結婚を意識するようになる。

そんな折、花屋で働くルイを見かけた六郎。最初は姿を見るだけでいいと思っていたのに、段々と欲が出て…。

最初のコマにワシっと掴まれました。人物の顔の表情が豊かなので、グッと物語の世界に入りこんじゃうんですけど、わたしにはストーリー展開が王道過ぎてパターン化されちゃったお話という印象でした。もう少し意外性とか、王道ゆえに時代性に即した目新しさみたいなものを感じたかったです。あとは攻め視点なので、攻めキャラの好悪にもよるかと思います。

ストーリーの設定は以前からよくあるもの。同性愛に対する根深い偏見や嫌悪は完全に消えることはないかもしれないけれど、幸せを享受する権利は不可侵だとどこかで信じたいからBLを読続きんでいるところもあります。BLはラブがテーマですが、個人的に恋愛の成就やラブラブなエッチに終わるだけでは少々苦しくなってきているので、プラスアルファがあると嬉しい。そのプラスアルファが作家さんの個性を決定づけるのは勿論ですが、BLというフィクションとLGBTのリアリティー、両者の線引きがますます難しくなってきている昨今、自分がBLに求めるものって一体何なのだろーかと、改めてこのお話を読んで考えちゃいました。

六郎はある意味、恋に成長させてもらった男。本編後に後日談と出会った頃の二人を描いた描き下ろしが収録されていますが、わたしはどちらを読んでも、恋愛感情を盾に独善的な振る舞いをしてきたこの攻めが好きになれませんでした。

1

じんわり来ます

六郎、きっとなに不自由なくモテ人生送っていたのでしょう。生まれつきのゲイであるルイの苦悩が本当に切ないです。でも、もう少しわがまま言ってもいいと思う!だって、付き合ってるんだから!

ここに出てくる女子は全員クズでしたね。六郎の女を見る目が無いのもいけないのですが別れた後に新しいパートナーのルイをいじめに来るなんてとんでもないわ!六郎と付き合っていたときの女の子らしい振る舞いからガラリとかわって、怖いったらありませんでした。

そんな元カノの本性も見抜けなかったような六郎ですから、ルイがどんなことに不安に思っているかなんて想像も出来なかったのです。

この物語、一巻で完結なんですが二人の時間は11年分描かれていて、そのリアルな時の経ち方が実に良かったです。最後の方はもしかして六郎くん反省しすぎておかしくなっちゃった?と心配になるくらいですが二人の空気が穏やかで幸せそうなのでこれでいいんだなと安心しました。

1

グズ男の一途な愛

すごくシリアスなお話なんですけど……。なぜだろう、最後に結ばれてからの攻のヤンデレ具合に、笑いが止まらない。
こんな人だったの??
いやしかし、もう一度最初から読み直してみると、なるほど。片鱗はありました。

ストーリーは、傲慢な男 六郎(攻)と、健気でピュアなルイ(受)が、付き合ったり別れたりする話です。
ルイがねぇ、器量も良し気立ても良しで、六郎なんかと付き合わなくても、もっと良い男いるだろ!て思っちゃう。いったいどこが好きになったのか、男として憧れを持ってしまう、その気持ちは分からなくもないけれど。上から目線で傲慢、感情に任せてルイを傷つけてしまうのに、ルイは一度だって六郎を責めたりせず、自分を責めてしまう。うーん、不憫。。
一方の六郎は、一度は別れてしまったルイのことが忘れられず、偶然ルイと再会した後、次こそは失いたくないと、その想いが先走ってしまい、またルイを失ってしまう。
なんとも不器用な二人なのです。
そしてルイの上司、この人はこのお話の中での唯一のツッコミ役ですね。二人が再会して付き合った後、読者の意見を常に代弁してくれます。また同じこと繰り返すよ、て(続き笑)この人もまた、不器用な人なんですけれど、過去にどんな事があったのかスピンオフがあれば見てみたい。

数年後、また再会を果たし、今度こそ二人は結ばれます。さすがに三十路になった六郎は、落ち着いた大人の男に成長していました。その分、ストーカーじみた行為のキャップに大変萌えました(笑)。ルイの使った箸やナプキンを持って帰って保管しているのです。「こっそり」とか、「うしろめたさ」とか、そういうのが一切なく、むしろ堂々と、「もらってもいいかい?」てな具合に。怖がるルイの上司にも、「なにがおかしいですか?」と真顔で不思議がっています。ルイもルイで、気持ち悪がるわけでもなく、嬉しそうなんですよねぇ。二人して、「何がおかしいんだろうね」「そうだね」なんて可愛いやりとりが微笑ましい。二人が幸せなら、それで良いのでしょう。そんな六郎ですが、今度こそルイを大切にしている様子がちゃんと伺えて、ほっと一安心です。

あとがきで、作者さんが好きなのはストーカー男だと書かれていて、納得しました。ストーカーを地で行く六郎の続編を希望します。

5

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ