電子限定描き下ろし付き
行き場をなくしても、恋心は死んではくれない――
すごくシリアスなお話なんですけど……。なぜだろう、最後に結ばれてからの攻のヤンデレ具合に、笑いが止まらない。
こんな人だったの??
いやしかし、もう一度最初から読み直してみると、なるほど。片鱗はありました。
ストーリーは、傲慢な男 六郎(攻)と、健気でピュアなルイ(受)が、付き合ったり別れたりする話です。
ルイがねぇ、器量も良し気立ても良しで、六郎なんかと付き合わなくても、もっと良い男いるだろ!て思っちゃう。いったいどこが好きになったのか、男として憧れを持ってしまう、その気持ちは分からなくもないけれど。上から目線で傲慢、感情に任せてルイを傷つけてしまうのに、ルイは一度だって六郎を責めたりせず、自分を責めてしまう。うーん、不憫。。
一方の六郎は、一度は別れてしまったルイのことが忘れられず、偶然ルイと再会した後、次こそは失いたくないと、その想いが先走ってしまい、またルイを失ってしまう。
なんとも不器用な二人なのです。
そしてルイの上司、この人はこのお話の中での唯一のツッコミ役ですね。二人が再会して付き合った後、読者の意見を常に代弁してくれます。また同じこと繰り返すよ、て(笑)この人もまた、不器用な人なんですけれど、過去にどんな事があったのかスピンオフがあれば見てみたい。
数年後、また再会を果たし、今度こそ二人は結ばれます。さすがに三十路になった六郎は、落ち着いた大人の男に成長していました。その分、ストーカーじみた行為のキャップに大変萌えました(笑)。ルイの使った箸やナプキンを持って帰って保管しているのです。「こっそり」とか、「うしろめたさ」とか、そういうのが一切なく、むしろ堂々と、「もらってもいいかい?」てな具合に。怖がるルイの上司にも、「なにがおかしいですか?」と真顔で不思議がっています。ルイもルイで、気持ち悪がるわけでもなく、嬉しそうなんですよねぇ。二人して、「何がおかしいんだろうね」「そうだね」なんて可愛いやりとりが微笑ましい。二人が幸せなら、それで良いのでしょう。そんな六郎ですが、今度こそルイを大切にしている様子がちゃんと伺えて、ほっと一安心です。
あとがきで、作者さんが好きなのはストーカー男だと書かれていて、納得しました。ストーカーを地で行く六郎の続編を希望します。
初めて読んだ作者さんです。すっごくきになってましたが表紙から重い、暗い、女々しいそうだなと躊躇してました。色々なレビューをみて六郎への良くない感想もみてたので。
結果、よかった。私はすごくすきです。表情や心の動き、丁寧だと思います。最近は分厚い割りに内容なかったり、やけに展開早すぎてえー!?ていうのが多い中、とても無理なくまとまってるのではないでしょうか。きゅんも、エロもないしあっついキスもないのに(私はがっつりもろ見えなエロが苦手なのでなくてもいいタイプですが)なせがすごく心は満たされてしまいました。
ルイと再会して手離すまいと必死で周りがみえてない自己中六郎。怖いくらいです。待ち受けは隠し撮りしたルイにしてるし。でも、なんか笑えてしまいました。書き下ろしのルイへの六郎のベタベタさも。シリアスで真剣な内容なのに。なぜか笑えた。そんなところもこの漫画のすきなとこです
それにしても六郎が付き合った女性て品がないというか、怖かった。コケにした六郎が全部わるいけど。本当結婚しなくてよかったよ、六郎と思えるくらいきつい性格でしたね。だいたいBL当て馬女性は性格いい人が多かったから逆に現実的で新鮮でした。
表題作はハピエンで、これから幸せになるんだろうな、な感じで終わったので、え?これからが見たいのに!と思いましたが、ちゃんと書き下ろしで幸せそうなルイと六郎がいます。そしてちゃんと昔の自分を殴ってやりたいと自分のダメさを自覚した大人になった六郎をみてこれまでの自己中も許そうと思えたし、なんかほっこりしました。
あと店長がすきですね。スピンオフみてみたい
話の流れまとめ方、すきだな。え?とか読んでる時にモヤモヤしたけどハピエンに。けど攻めに対してモヤモヤがとれないという不満がこの漫画には全くなかった。あくまでも私はの話ですが
ルイは文句なくかわいいし、いいこです。
六郎、きっとなに不自由なくモテ人生送っていたのでしょう。生まれつきのゲイであるルイの苦悩が本当に切ないです。でも、もう少しわがまま言ってもいいと思う!だって、付き合ってるんだから!
ここに出てくる女子は全員クズでしたね。六郎の女を見る目が無いのもいけないのですが別れた後に新しいパートナーのルイをいじめに来るなんてとんでもないわ!六郎と付き合っていたときの女の子らしい振る舞いからガラリとかわって、怖いったらありませんでした。
そんな元カノの本性も見抜けなかったような六郎ですから、ルイがどんなことに不安に思っているかなんて想像も出来なかったのです。
この物語、一巻で完結なんですが二人の時間は11年分描かれていて、そのリアルな時の経ち方が実に良かったです。最後の方はもしかして六郎くん反省しすぎておかしくなっちゃった?と心配になるくらいですが二人の空気が穏やかで幸せそうなのでこれでいいんだなと安心しました。
もー!いいヤンデレ具合でした!
ある意味クズのざまぁ展開だと思っています笑
攻めの六郎は本当にクズでした。
ルイと付き合ったのも打算のない好意は気持ちいいだろうという理由です。
そんなクズが次第に夢中になり、逃げられ、ヤンデレの誕生です。
大好きな人に急にいなくなられたらそりゃあトラウマものでしょうけれど、さすがクズ!1度目の再会を活かせません。
完全に拗らせているルイへの思いを全然コントロールできず、またルイに逃げられてしまいます。
また一人になったところでルイの上司作井の後押しもありやっとクズ脱却です!
ただ病んでいる部分は残ったままで笑
自分の意思で2回目の再会を果たした後でもガンガンに病んでいます。
ルイの使った箸やナプキンを持ち帰り保管、映画館では映画ではなくルイをガン見などなど。
それを変だと思っていないところがまたいいヤンデレ具合です!いいぞ!六郎もっとやれ!!
ラブラブになった六郎とルイの生活をただ永遠と綴る1冊が欲しいくらい好みの病み方でした!
「涙」がつくタイトル、そして涙を流す訳ありそうな男の表紙……。
いかにも大真面目なシリアスっぽいんだけど、そこはケビン小峰さん。
シリアスの皮をかぶったコミカルさが笑えます。
とにかく攻めのヤンデレっぷり、そして最後のバカップルぶりに笑いがとまりません。
攻めは自分勝手なドクズなんですね。
恋人同士だったんだけど、ホモ疑惑が持ち上がって焦った挙句に、「気持ち悪い」と吐き捨てた姿を受けに見られてしまった。
それをきっかけに受けは攻めの前から姿を消してしまい、それ以来、後悔し続けている……。
6年ぶりに再会した二人。
攻めは夢中になるあまり周りが見えなくなっていき、嫉妬に狂った挙句、理不尽な暴言を吐く。
で、また受けは去ってしまい……
という恋人同士の別れと再会(複数回)を描いているので、攻めザマァであり、ドクズ男の成長記でもあるんです。
だけどきっちり反省してせっかく立派な溺愛スパダリ男になったのに、変態ヤンデレさんなところが笑える。
でも、受けも幸せそうだし、二人の世界がほのぼの〜としてるので、めでたし、めでたし……って感じです。