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表題作被虐の蛇

研城,若頭補佐/八束,元警察の探偵
黒江,弁護士

あらすじ

最底辺の生活から這い上がった弁護士・黒江が信じるのは金だけ。
そんな黒江は会社経営者で極道の若頭補佐・研城に執着され辟易していた。
ある日追い詰められ、仕事で身体を使おうとした黒江は、怒る研城に強引に犯される。
屈辱しかないはずが、乳首や後ろを弄り、嬲られ、激しい快感を得てしまう。
さらに黒江が男と寝たと知った友人・八束も独占欲を露にして黒江を押し倒す。
獰猛な男達は同時に黒江を抱き、黒江の尿道やS字まで責め、官能に喘がせ…!?

作品情報

作品名
被虐の蛇
著者
鬼塚ツヤコ 
イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799732908
3.4

(15)

(4)

萌々

(2)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
48
評価数
15
平均
3.4 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数3

3人が心から結ばれる日は来るのだろうか。

若干ネタバレ入ります。

ヤクザ×弁護士×調査員の3Pモノ。
出自、幼少期の経験により、物事に対して打算的に考え、金になると判断すれば知り合いの身体や自分の身体さえも差し出すひどく打算的な受け黒江に、会う度に「タイプだ」「ヤリたい」などちょっかいを出してくるヤクザの組長、研城と、高校からの付き合いで黒江に対し世話を焼きたがる八束のW攻めです。

研城は初対面から黒江を口説き愛を囁くのですが、黒江先生は愛というものを信じておらず揶揄っているのだろうと、どこか本気味を感じながらも相手にしません。
八束の方も、黒江はその献身が行き過ぎているというのは分かっていますが、高校来や他者に共感することができない為にこちらも本気に扱いません。というかその気持ちを利用してます。
まあ出自や経験がアレなので、金や打算的になるのも理解できるけど、気持ちを訴えてくる攻め(健気ではない)が少し不憫ですね。
まあそのせいか結局ヤられてしまうのですが。笑

研城についてはヤりたいだの抱かせろだの、直球的な言葉で軽薄そうに見えますが、最中にポロッと素直な気持ちが出たり、意外と一途な部分があってとても良かった。
ただもう少し八束に絡んできてほしかったな。八束の動きが少ない分、研城が全体の関係をリードするというか、もう少し八束の動きで研城が嫉妬するところも見たかったな~。
帯の通りHシーンは濃厚で、作者様もあとがきで書かれておりますが、全体の半分くらいHシーンらしいです。(作者様は全体の半分しか。と言われてますが半分って多くない…?)
プレイ内容も潮吹き、S字、尿道と中々ハード系ですが、痛いわけでは無いのでスラスラと読むことが出来ました。
分量、内容ともに私はとても満足でしたが、欲を言えば3Pの場面をもう少し欲しかったな~。3Pで合意後の関係のお話も読んでみたい…。
黒江先生擦れすぎでしょ、と言いたいけど理解できないわけではないし…、2人との関係の先にいつか愛に気付くといいなあ。

5

ヤクザと弁護士と…

『真夜中の太陽〜弁護士調教〜』のスピンオフ。前作でちょこちょこ登場していた、ガラの悪そうな弁護士・黒江が主人公です。個人的には安藤の切ないラブが読んでみたかったけど、本作を読み終えて作者の個性を再確認しました。こちらの方が「調教」に近いと思います。ストーリーはあるような、ないような笑

エロのためのエロというか、作者の性癖萌えの印象が強いですが、刺されば楽しめるのかな。うーん、エロも好みだし、関係性も萌えるんだけどな…。エンディングが物足りなかったからかな?決して嫌いじゃない締めくくりなんですが、黒江のキャラが今ひとつで盛り上がりに欠けました…


黒江は幼少時、身持ちの悪い母親から育児放棄されていた。母親の男たちから暴力をふるわれ、食べるものにも困る生い立ちだったが、周囲の善意からなんとか生き延び、奨学金を得て大学に通い、弁護士となった。

高校で出会った八束は唯一の友人。元警察官で、現在調査員として黒江に協力してくれている。黒江は男好きのするタイプで、男たちの無自覚な性癖を暗に刺激し、世話を焼かせたくなるらしい。そのおかげで、30を過ぎるまで身体的な凌辱の危機は免れながら、金のにおいに導かれて今に至る。

黒江は白河会組長の甥、研城が経営するフロント企業の顧問弁護士を務めていたが、やたら研城に気に入られ、無理やり女にさせれそうになるが…。


カバーイラストが暗示するように三角関係の3Pです、最後は。八束のイメージがあんま掴めなくて、幸村先生の挿絵がなかったら入りこめなかったかも。攻め二人が麗しかったので眼福でした。

黒江と友人歴が長い八束の方に肩入れしてあげたいところだけど、黒江は人間関係になんの執着もないんですよね。子供の頃に経験した悲惨な生活さえ免れれば、究極、金や命にすら執着がない。

そんな黒江は友人の八束とヤクザの研城から好意を持たれてしまいます。研城は絶対にその心を手に入れらない黒江を落とすこと自体がクエストになってて、抵抗する黒江の反応に滾ってるみたいな。

黒江をお先に研城いただかれてしまった八束は逆上して黒江を襲いますが、最後までいたしません。八束はどうしても黒江に自分を好きになって欲しいんです。体をつなげるのは気持ちが通い合ってからだとこだわってるの、かわいい…。

研城はガンガンに黒江を責めてその反応を楽しんでいるだけではなく、実はめっちゃ一途。ヤクザが稼業といえども育ちはボンボンなので、純なとこがあったりしてそれもかわいい…。

黒江、贅沢すぎ笑

受け攻めの関係性は甘いですが、ヤクザものとしてはわりと満足。二輪刺しがなかったのも個人的には有難かったです。(苦手なわけではないけど、受けが苦しそうで笑)

前作同様、スーツやそれに合わせる靴に関する描写があったりするので、作家様のフェチが楽しめると思います。

1

執着粘着心酔?

3Pって、3Pに甘んじてしまうほど大好きな女王様を憎いあいつと半分個してでもそばにいたい!執着粘着心酔してます!が描き込まれてないと面白くないですよねー。

本作品、まずは美人で男前でツンツンな女王様なので2人が執着粘着心酔しちゃってますと描かれてるんだけど、どうもそれだけが理由としか描かれてないように思えて。

せっかく最底辺から成り上がりの女王様と設定しモノローグで繰り返し『なぜ男前でツンツン女王様なのか?それは本当は孤独な生い立ちゆえ』を読書にはアピールしてるのに、2人は知っている様子ないよね?
知れば女王様カワイイ!守ってあげたい!とさらに執着粘着心酔!しちゃうと思うんだけどなー。

たとえば
どうして仕事に身体を使おうとするハードルが低いのか?
レーザーしたのどうして?
オレは同級生の時から執着してるぜ!
とここまでは描き込まれてますよね?
なら、
女王様!そんなに仕事=お金優先ってこういうことだったんだな!とか
女王様!知っているよオレ!苦労してたの同級生だしさ。だからずっとずっと守ってあげたいぜ!
なんてさらに描き込まれてればその執着粘着心酔の理由がもっともっとわかってエロがどうしてネチっこいか、*だけ遠慮してるのかがよくわかるんだけどなー。
だからいつもならエロもっともっとカモン!な私もびっくりポン!3回目には飽きてきちゃって。エロ減らしてでも2人が女王様の孤独を知っていればなーって。
そしてこれは3Pあるあるの終わり方が唐突過ぎとも思える理由にもなるではない?とも思えて。

ただ、上記のモノローグがあるからこそ『なぜ女王様が超男前を最後まで貫き通す女王様でいられたか!』がすごーくわかって良かった!
本作の女王様(この方の言葉遣いは最後まで最高!)と榎田犬利さんの「エロチカ」「スリーサム」に出てくる女王様があまたいらっしゃる女王様の中でワタシの双璧です!!

あ!忘れてた!蛇!なんとかパイソンちゃん!そんなに必要な小道具だったかなぁ?詳しく書いてあったわりにはそれほどでも。3Pのベッドにでも放り込んじまえ!と思ったけど、とっちらかり過ぎか。

あとはこれは私の頭の問題だけど、お仕事、それも土地取引関係のお話は難しかったー。
パッとわからなくても3人の誰かが一応説明してくれますがね、それでも、えーと、えーと状態。

イラストはいつもの幸村さんでキレイ。ヤクザさんはイメージ通り、ただ釣り眉だけどタレ目のワンコ探偵くん(途中までワンコ!3Pにコレ重要!)の顔をもっとよく見たかったなぁ。全般エロいけど、最後のイラストがエロかったぁ!こりゃ文句なしです!

4

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