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春だから読み返してみた、大好きな木下けい子先生の作品◎
タイトルも表紙も今の季節にぴったり✿❀
怪我で7人制ラグビーを諦めた大学生と、ゲイの居酒屋店主の恋のお話です。
二人の初キスシーンが…ロマンチックで、最高に最高だった…
「ハタチ ナメすぎ」って台詞がずどん!と胸に刺さりました。
遠慮しながら遠慮しない(?)年下攻め、いい…
そしてそして、大学内で噂になってしまった千々石のためにわざと冷たく突き放そうとする受けに、年下攻めの方言きたーーーーーー!!!
「顔に出とっぞ?俺(おい)のことば 意識しとっとば」
…なにこれ。なにこれ。こんなんもっと好きになっちゃうやつ、沼るやつじゃないかーっ…!!
すれ違いで小さな口喧嘩の後の、「好いとうと」の破壊力も。
黙って店を閉じて消えた受けを追いかけて告げた覚悟の台詞も、若さ青さも感じるけれど、どっしり深い愛が伝わってきて、全私が惚れました。痺れるわ。。
ラグビーやってる攻め様の、見事な体!これも眼福でした✨
木下作品の中では攻めがワンコというちょっと珍しいカップル?
最近読んだのが、ちょっぴり意地悪攻めが多かったせいか、もうそういうイメージになってしまってるかも。。(灰かぶりとか)
居酒屋を切り盛りするゲイの泉と、ラグビーをやめた大学生の千々石。
昔痛い思いをして、今は特定の恋人を作ろうとしない泉ですが、胃袋をつかまれた千々石はぐいぐいとまっすぐにアプローチ。
泉がトラウマ持ちなのは分かるのですが、成人して一人の男性として恋をしてもよいはず、という気がして、そんなに拒まなくても。。とは想いました。
しかし千々石のようにまっすぐ向かってきてくれる存在が必要だったのかもしれませんね。
一方の千々石ですが、怪我でラグビーをあきらめたところ。しかし泉への恋愛がその逃げになっているように想えて、そこだけはちょっと納得がいきませんでした。
まだ若いからこれからの人生を拓いていくとき。そこは大事にして欲しい。
セブンスラグビーをやめた千々石と千々石が偶然立ち寄った食堂の店主、泉とのお話です。千々石は、泉が別れた男のために川で捜し物をしているところに遭遇したのち、泉がゲイであることを知ります。
何でも正論を言う千々石と、いつも冷めたような泉は、大学生と社会人だからなのか、温度差があるようでした。
泉は千々石に「頑張れ」と励まさないし、社会人として、これまでの恋愛経験を通して現実を痛いほど分かっているので、冷静なのかもしれません。
泉の働くつるかめ食堂は閉店してしまったけれど、隣町のパンケーキ屋で千々石と泉は再会します。出会うときは出会う、タイミングの問題もありますが、必然に導かれているようなふたりでした。
眩しい二十歳の男子大学生とゲイの居酒屋店主のお話です。
お互い挫折を知っていて。
大学生の千々石はケガでセブンスラグビー部を休部中。そんなときに出会った居酒屋店主の泉はとっても適当でいい加減でゆるーい大人でした。
でも泉も高校時代に先生との恋が周りにバレて退学→適当に専門学校→就職→すぐ退職と挫折と悔しさを経験してきて。周りにかけた迷惑もあり、千々石と噂になるのも千々石の友人から返せと言われるのも、千々石の為に突き放して。
千々石に惹かれながらもなかなか認められずキラキラした千々石の可能性を考えて逃げるも見つかり。
千々石が泉との将来設計を示して見せたり、泉を探しだして諦めないで!と言ったりにキュンと来ました。
真っ直ぐな千々石、もう諦めたくない。だから泉さんも諦めないでって。
ゆるく適当に男と付き合ってきた泉もこれは完落ちですね。
やっと好きって言ってもらえて良かったね。
お互いの挫折をお互いで癒して補って前を向いて行けそうです。千々石も自分の体格が向いてなくてケガを繰り返すんだってセブンスラグビーを止める決心もついて。二人の将来の為にがんばります。
なんとなく『隣の彼』を連想しました。
体の故障によって競技を辞めることになった大学生の千々石と、居酒屋の雇われ店長泉との出会い。
自然な流れに印象強い出会い。
最初は全く何の違和感も持っていなかったのですが、話が進んでいくと気になってしまう詳細な設定。
セブンスラグビーに戸惑い、そして感情の昂りで出てくる方言。
お国設定もなかったのにいきなり訛ってしまう千々石に、唐突過ぎてイメージからは想像出来ず。
泉の醜聞を広めないよう、周りに牽制するような男前な姿と競技への未練から決別できた潔さ。
そんな彼が感情のまま突然方言で怒り出す。
率直に、素になったせいだとを思うよりも違和感しか感じられず、後半になるほど首を傾げてばかりとなりました。