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表題作花ごろも

梶尾有希(有名和菓子店の息子、23歳)
松井旭(和菓子職人を目指す青年、18歳)

あらすじ

和菓子職人になることを夢見て上京してきた旭。念願の老舗・笹香に入社が決まったが、そこは機械がせわしなく動く効率至上主義の店だった。笹香を退社して、京都へ行ってみた旭は、そこで形も味も理想の和菓子と出会う。

作品情報

作品名
花ごろも
著者
江上冴子 
イラスト
竹田やよい 
媒体
小説
出版社
勁文社
レーベル
耽美小説SERIES
発売日
ISBN
9784766925319
5

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

和菓子への愛で綴られたビルドゥングスロマン

秋田県能代市から、「一流の和菓子職人になりたい」という夢を抱いて上京した、松井旭のビルドゥングスロマン(自己形成小説)。表紙絵は、江上さんの代表作である「エデンを遠く離れて」シリーズと同じく、竹田やよいさんです。タイトルの「花ごろも」は、作中で主人公が感激した上生菓子に由来しています。あとがきによりますと、この作品の取材のために、数年間で全国の銘菓子を百種以上試食したとのこと。
耽美小説シリーズの一冊として出版されましたが、BL要素は、主人公と、吉祥寺の有名和菓子店の長男である梶尾有希(正しくは「なおき」だが、通称はユキ)との間に軽く匂わせるだけです。初ノベルスの『君子蘭』(のちに『桜咲く、桜散る』と改題し加筆修正のうえ文庫化)に近いタイプの、一般文芸よりの青春小説でした。

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