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主人公、ざくろの壮絶人生が気になって
時々ある誤字や、?な文章があっても (ノベル化されても、修正されていない)
web版から、ノベル中→下と、ついつい読み続けてしまった。
ざくろの生い立ちが、よく思付いたものだと思うほど、超壮絶。
母が浮気で妊娠。
不義の子を夫に隠れて公衆トイレで産み落とす母親、
トイレで失神した母の傍で泣くざくろを、通行人が見つけて助ける。
帰宅しない母親、
家に居るとあらゆる暴力を子供に振るう父親は、ざくろのバイト代も奪う。
ざくろは、妹を虐待から庇い、ゴミ箱を漁って食べ物を運ぶ。
このあたりを読むと、つい映画『誰も知らない』を連想して切なくなる。
でもざくろはしぶとい、美貌を活かして生き抜く。
妹の為だけに生きるざくろは、妹へ深刻な分離不安症を持っている。
妹を育て終えたら死のうと考えるざくろは、それ以外がない無感動。
資産家の子弟が多い全寮制の学園に入り、稼ぐざくろ。
学園で、美貌のざくろに一目惚れする九流、
ざくろは人生の転機を得て、依存対象が九流に変わる。
続きのスピンオフは、影を持つ天使、彩人編。
面白い筋書きだけど、誤字が多くてテンション下がる。
でも、書きたいものを書きたいように書く、勢いが在る構成で、面白かった。
・・人物の書き分けが充分にできていない挿絵が残念。