禁欲的なカソックの下に、こんな感じやすい淫らな身体が隠れていたなんて──

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作夜の薔薇 聖者の蜜

ニコラ・カロッセロ・ギャング総領の次男坊
香月千晴・助祭・33歳以上

あらすじ

二十世紀初頭、合衆国。州の中心都市であるギャングの街──。日系人の神父・香月千晴は、助祭として赴任するため生まれ故郷に帰ってきた。しかし、真の目的は、家族の命を奪ったカロッセロ・ファミリーへの復讐だった。千晴は「魔性」と言われる美しく艶やかな容姿を武器に、ドンの次男・ニコラを誘惑し、カロッセロ・ファミリーを内側から壊滅させようと機会を狙う。しかし、凶暴かつ傲慢なギャングらしさを持ちつつも、どこか繊細で孤独なニコラに、千晴は復讐心を忘れかけてしまう。さらに「俺のものにしてやるよ」と強い執着を向けられ、その熱情に千晴の心は揺れ動き…?

作品情報

作品名
夜の薔薇 聖者の蜜
著者
高原いちか 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344840768
3

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ミイラ取りがミイラに。

視点が神父だけではなく、攻めになったり、執事になったり変わるので物語を多視点からみることが出来るので面白いです。個人的には年上のどっしり構えた攻めが大好物なので、今回の攻めは年下で甘えん坊で好みではなかったですが神父の愛を得ることが出来た攻めがこれからどんな成長を遂げるのか想像するだけでヨダレもんです。きっとギャングとして大成するのでしょう。敵対ギャングのアデーレ(女性)も好きです。BLに出てくる女性で好きなキャラってあんまり居ないんですけど…。アデーレの先見の明は凄いですね!かっこよすぎます!一番好きなシーンは執事のササキ視点の、神父のゲストルームに赴いたら、まさかのニコラと神父が…のシーンです!読み返してしまいました。高原さんの小説を読むのは今作が始めてで、面白かったので他作品も買ってみようと思いました。

3

ゴッ〇・ファーザー風BL

笠井先生の着衣表紙に我慢できず購入。なんとカラー口絵も着衣です!超美麗~
アメリカ舞台でギャング×神父。先生もあとがきで触れておられますが
脳内流れるのは、ゴッ〇・ファーザー愛のテーマ。
ギャングものがお好きな方はよいのではないでしょうか。
地雷は、神父さんが目的のためにひたすら頑張ってきた方なので
体も手段として使用していた ということかな。
本編のみ250Pほど。しっかり重めなお話です。

攻め受け以外の登場人物は 
攻め父、攻め異母兄、受けの上司の司教(くず)、
攻めの家の執事(いい人!)、攻めの敵対勢力のゴッド母ちゃん など。
そんなに混乱しないです。

*************以下はよりねたばれ

攻めは、カロッセロファミリー総領の次男坊。
父に似ていない風貌で金髪なので、母の情夫の子と皆から思われていますが、父は一言もそんなことを言わず、息子として育ててます。
そのため父に認めてもらいたく、色々すごく頑張っている愛情に飢えた子。

ある日攻めが出会ったのが、町にやってきたすんごい美貌の神父さま。
それまで死んだような眼をしていたのに、神父さまに一目ぼれで
俄然アタック開始。
神父さまはこの町の司教と体の関係があるのを知っていましたが
「寝取ってやる!」と夜這い実行し・・・

片や、神父さま。訳ありで町にきたものの、なんだかんだ言って
自分に執着してくれるカッコいい次男坊に絆されています。
でも色々事情があって素直になれず毒を吐く。
見舞いに来たのに「まだ死んでませんでしたね、この人でなし」って、
神父さま、そのお言葉はちょっと(笑)

もともとの因縁があって、どうなるのかなと思っていましたら
二転三転して、なんとかいい方向に着地しました。
最後ゴッド母ちゃんの方針変更には、
「うーん、そんな甘いもんじゃないと思うけど・・・」
と少し肩透かし感ありますが、まあ、二人が幸せならいっか と思います。

後日談で、くず兄や父との対決場面や
毒吐きつつ、でろあま 等を読んでみたかったんですけどねー。
ちょっと残念。

3

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP