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表題作灼けつくほどに抱かれたい

バツいちの射撃オタク柴田
サラリーマン桂木

あらすじ

白熱の太陽が眩しい南の島への社員旅行―上司のお供で桂木が訪れた先は実弾射撃場だ。まだ若い日本人オーナー…引き締まった体躯、猛々しい野生に生きる獣めいた匂いを放つ、その男…柴田との強烈な出会い。そして、射撃場で起きた一つの事件が引き金となって、桂木は柴田から屈辱的で、底なしの愉悦に満ちた一夜をもたらされることに…。しかし、皮肉な運命の悪戯は二人を弄び…。

作品情報

作品名
灼けつくほどに抱かれたい
著者
中原一也 
イラスト
藤咲なおみ 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784872573411
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ワイルドさが、かっこいい。。

リゾート先で知り合った柴田に、目が離せず最初から惹かれていた桂木。
ある事件をきっかけで強姦まがいに寝てしまって。
韓流ドラマのような、すれ違いで帰国してしまう桂木と、強姦したままのような別れをしてしまった柴田。
帰国後も柴田のことを忘れられない桂木、捨てようと何度も逡巡しながら、捨てられない柴田の部屋のスペアキー
旅行会社に問い合わせしたり、射撃場を調べることも出来るだろうとやきもきしてしまいましたが、日本に店を出して、軌道にのせてからでないと、逢えないからとけじめを示す柴田・・かっこいいです。ほんとハーレクインロマンスの世界ですね。
再び出会え、お互いの気持ちを確かめ合い、これでうまくまとまるかと思いきや・・
柴田の元妻が出てきたり、上司の娘との見合いを断れなかったり、つぎつぎに、これまた韓流ドラマのように行く手を阻む壁が出現します。
そして身を引く決心をする桂木。
最後まるくおさまりますが、つらかった胸のうちを涙を流しながら告白する桂木が美人です。このシーンを書きたさに作者は、ここまでがんばったんだろうなと思わせるほど、胸を打つシーンで終わります。

1

初期の中原さん

ちるちるで検索してみると、中原さんの3冊目の本の様です。
攻めの柴田は『オヤジ』設定ですが、結構若い感じ。
恒例の(?)オヤジギャグはありますが『酸いも甘いも噛み分けた』感は薄め。
何よりも、最近の中原さん作品ならば、たとえどんなに傷心を抱いていてもグッと我慢する所を、我慢しきれず手を出しちゃっている所なんかが「若い~」と思います。2003年だとこれでも『年寄り・オヤジ扱い』だったんでしょうね。
高齢化の波を感じます(笑)。

桂木は海外への社員旅行で上司に連れて行かれた実弾射撃場のオーナー、柴田の男性的魅力に惹かれます。その射撃場で自殺を図った人の巻き添えで、射撃場の職員が怪我を負ったことに気をもんだ桂木は柴田の家を訪ねるのですが、泥酔した柴田に強姦まがいに抱かれてしまいます。柴田の本心が解らないまま日本に帰った桂木ですが、半年以上経ってから彼が日本で店を開くことを知ります。互いに惹かれ合っていたことを知った2人ですが、桂木を娘と結婚させたい上司や、元妻との復縁を望んでいるらしい柴田の娘との関係で、微妙な空気に。そんな中、柴田の店の周辺で不穏な気配が……

『男性的な魅力に溢れる自分より年上の人に惹かれてしまう20代』って、このお話を読んでいると「いそうな気がする」と思いました。
男女間の恋愛とはちょっと違う、何て言うのかな?任侠ものとか武士の世界にある様な、そんな雰囲気を味わえたのが面白かったです。

また、柴田は当初思ったよりヘタレです。
中原さんのお話の中では、痩せ我慢度はかなり低いんですよ。
『男』丸出しの柴田がヘタレるのは、面白いって言えば面白いのですが、痩せ我慢はオヤジの魅力の1つだからなぁ。
その辺で満足度としてはちょっと低くなってしまいました。

個人的にですが、
『恋のナイトフィーバー』のシーン(あるのよ。右手で空を指さして踊る所が!)はかなり笑えます。あの空気をご存じの姐さま方は、結構クルと思いますよ、このシーン。

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