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表題作淫らな指先

ピアノ専攻1年奨学生・不破鷹生(20)
青嵐学園音楽部ピアノ専攻1年・九条暁人(18)

その他の収録作品

  • 喝采のあとで

あらすじ

一目見た瞬間、暁人はステージ上でピアノを弾く鷹生に心を奪われた。だから、彼に求められて身体を開いたときも、怖かったけど嫌ではなかった―しかし、ある日心を弾ませ鷹生の部屋を訪れた暁人が目にしたのは、裸の男と……ふてぶてしく笑みさえ浮かべる鷹生だった。そして立ち竦む暁人を組み敷く鷹生の愛撫はまるで、それまでとは別人のように荒々しく……「俺に抱かれたくてしょうがなくて、ここまで来たんだろう?」その言葉に傷つきながらも、優しかった鷹生が忘れられない暁人は、彼の手に身を委ねていき──。

作品情報

作品名
淫らな指先
著者
早瀬響子 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569975
3

(3)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

甘さと鬼畜のバランス抜群

早瀬さんのデビューして2作目ということで力が入っていて、読み応えもあります。
音楽物・健気受けのどちらも好きな方に、お勧めです。
攻めが受け以外の男と関係を持つのが苦手な方は、ご注意。

奨学生でピアノ科1年・不破鷹生(20)俺様鬼畜攻め×九条暁人(18)芯の強い健気黒髪受け
病気や引っ込み思案な性格もあって、自分への自信がない暁人。
才能はあるはずなのに、演奏にも自信のなさがそのまま現れて、中々伸びることが出来ない。
だから、自分とは正反対の力強い鷹生の演奏に惹かれて、そして本人にも惹かれて。
思いがけず、鷹生の方から積極的に迫られて、初めての恋に夢中になります。
ふわふわした夢想のような甘い恋から、突然の裏切り。
ここから、自分を傷つけてでも手に入れたい本当の恋がはじまったんだと思います。

わざと露悪的に振るまったのも、早く暁人に失望したかったから。
ただの偽善的な人格でいい子ぶっているだけだと思いたくて、アイツも人と同じだと確かめたかった。
芽生えかけた気持ちを、早く捨ててしまいたかったんだと思います。
自分の事を途中で見捨てるのなら、いっそ壊してしまいたいという破壊願望を感じました。
ひどくしてしまうのも、それだけ鷹生が暁人に救いを求めていた証拠な気がします。
年上の鷹生の方が、まだ傷ついた子供のままと言う印象を受けました。
どんなに辛い事があっても、救いは必ずあるという希望を感じられる話で、痛切なくて大好きな話です。
若干、鷹生の復讐に独りよがりな恨みを感じるのが難ですが、甘さと鬼畜さのバランスが絶妙で揺り返しがたまりませんでした。
早瀬さんで年の差物のお勧めといったら、これです。

喝采のあとでは、本編の鬼畜成分を補う位甘かったです。
お互いを嫉妬してのイチャイチャとラブラブなHで、読後感もよかったです。

エロ:★4 攻めが他の男と関係有、血が出るような痛めな鬼畜エロ、ラブラブなHも有。
総合:★4 身体は弱くても心が強い暁人と、性格も器用なのに本気の恋愛に不器用な鷹生のカップルがツボでした。

1

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