…これから君を抱きたい。いいか?

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表題作花嫁は籠の中で

東家当主・宗一郎
華族・瞬

あらすじ

華族の出でありながら東家当主・宗一郎に買われた瞬は、無理やり体をひらかれ、男妾のような扱いを受けていた。しかし、陸軍大尉でもある宗一郎が長い出征から戻ったその日、彼を悦ばせる為にクスリを盛られ、枷のようにきつく着付けられた婚礼衣裳に縛められた瞬を救ったのは宗一郎その人で…。以前には決して見せなかった優しい眼差しと、いたわるように辿られる指先。縋りたくなるような優しい愛撫に戸惑う瞬だったが、ある違和感に気づき―。
出版社より

初版分のみスペシャルストーリー(要するに番外編)あり

作品情報

作品名
花嫁は籠の中で
著者
早瀬響子 
イラスト
藤河るり 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784862961235
2.6

(9)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
9
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

お嫁さんにしたい子

東家当主・宗一郎×元華族の瞬
媚薬、受けが過去に鬼畜な目に、いじめ等、そんなに内容にハードなものはないです。

華族の瞬は貧乏から、宗一郎の愛人として囲われることに。
鬼畜な宗一郎に愛人として努めながら、屋敷ではただの下働きとしてイジメ同然の扱いでこき使われていた。
自分だって大変なのに、婿養子なので権力がないから録な世話もせずに放っておかれている屋敷の家のおじい様の世話をしたりと、そのエピソード一つとっても瞬が健気な子なのがよくわかります。

出征から戻ってきた宗一郎は、人が変わったように優しくて……。
媚薬に苦しむ瞬を助けて優しく抱いてあげたりと、実に男前です。
謎部分は、あえてネタバレせず秘密にしてみました。
瞬が健気でかつ、芯がしっかりしたいい子なので、健気好きの方にとてもお勧めです。
こんないい子を、お嫁さんにしたいものです。

『アルルノベルズ祝☆4周年♪特別書き下ろしペーパー』
他の作家様も載っていて、早瀬響子さんの話は、冬の話で2人の関係が伝わる温かい優しいエピソードでした。
作者様発行の同人誌でも、さりげなくこの話とリンクしています。

2

ダマされた、でもまぁいいか

すいません、正直ダマされた!と思ったのですよ。
まさか攻め様入れ替わりになっているなんて!(未読の方すみません)あらすじがすでに崩壊している世界の中で、けなげにご主人様のことを思い図る受け様の痛々しさが可愛らしいのなんのって!思わず応援したくなっちゃうじゃないですか(あらすじが崩壊することがすでに既存の作品との明確な差異になっていることに注目せよ)。

早瀬さんも書き方がしっかりしてくるようになってきました。そろそろ本業のまな板の鯉にしてもいいかなと思えてきました、いいことです。

ただ惜しいのは、時代考察が少し甘いかなという部分と、スペシャルショートストーリー(正直おかしいものが多数あるんです、未読の方は確認を)。あれさえなかったらもっといい評価はしたんですけどね。

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