Renta!限定描き下ろし付
インタビュー記事を読んでの購入です☆乳首ピアスの受けがシャワー浴びてるとこに、攻めが「ヤリたくなったからケツ貸せよ」とか言っちゃってるサンプル場面に、これは!とビビッとキタのでした。
ストーリーは、友達の借金の連帯保証人になっていた主人公、長谷川泉が、借金取りのまさおに追いかけられながら、値引きsexを強要されるも、次第にラブに発展していくというものです。
ちょびっとおバカな泉と、クールにデキるまさおのキャラクターが好みで、最初からすんなり入り込めました。
泉はAV男優でもあるのですが、映画監督になりたい夢があって、不器用ゆえにいろいろ変なことになったんだろうなと思われます。乳首ピアス(両方バッチリ)の経緯は分からないですが、そんな感じでなあなあにしたものかな。
そして、まさおがカッコイイです。常に泉の上をいくまさおは借金取りという、裏稼業のお人で、容赦ない面もありますが基本的に泉には甘く、そこがいいのです。
東京から逃げては追いかけで、ゴールは泉の故郷の北海道。
北海道にたどり着くまでには、泉が酷い目に遭う場面もあり、北海道に着いてからは切ない気にもなりますが、ストーリーが進むにつれて清々しく、甘い気分になれました。エッチ場面はエロいのはもちろんのこと、全体的に色気がありましたしね。
巻末に収録のその後の二人、札幌編も良かったです。
泉とまさお、一冊を通して二人の物語なので読み応えがありました。好みは分かれるかな・・・どうでしょう、読みやすい方かなと思いますし、私はかなり好きです。
以前より愛読していた作家さんですが、本作が実に好みでしたので初めてレビューを書きます。
闇金マサオと元AV男優の泉。
追う者と追われる者という殺伐とした関係から始まる二人。
東京から北海道へ至る道行きで、心が通じ合っていくさまがとても優しい。
血と涙と暴力と優しさの塩梅がとても心地よかったです。
旅路の果て、泉の実家跡のシーンでは思わず目頭が熱くなりました。
荒涼とした空気感を、紙面から確かに受け取りました。
この作家さんは、台詞、エロ、お話、キャラ、どれをとってもツボに入ってしまうのですが、
舞台装置の使い方がさらにツボ。
セックス・アンド・ワールズエンドを読んで初めて気がつきました。
この作家さんの作品をこれからも追い続けていきたい。
神推しです。
クールでできる男、マサオのスピンオフ希望しています!!!
中性的なキャラを描く成瀬先生、その原点には樹なつみ先生『OZ』のアンドロイド19がいるそうです。私も繰り返し読んできた作品で19は心に刻まれているので、広海さん『女装上司の啼かせ方』、響さん『オネエさんは好きですか?』、そして本作の泉ちゃん、彼らが19に繋がっていると知って嬉しさも切なさも倍増です。
借金取立で追うマサオと、連帯保証の借金で追われる泉との、逃げつ追いつつなロードマンガ。
美形な泉の乳首ピアスが色っぽい!そんな泉の色気にあてられマサオは借金5万チャラを条件に抱くと、泉のカラダはすごく良くて…
(コミックスの目力ある表紙も素敵だけど、電子単話の乳首ピアスが見えてる逆さま表紙のほうが好きです。コミックスにも収録されてるけどモノクロで逆さまじゃないのが残念…)
二人の間には金とセックスしかない、まったく甘くない関係。
でも、泉の故郷(北海道の田舎)を目指す追いかけっこのなかで、泉はあまり幸せじゃなかった生い立ちから、ちょっとの優しさに絆されちゃうスキがあって、マサオもそんな泉を放っておけなくなって「俺のものになれよ」と!
寒い季節に北の大地を目指す、二人の未来を物語っているような刹那的な雰囲気が漂います。
チャラかった男に大事なものができて、それを守ろうとする本気の表情に見とれます。
そして意地を張っていた不幸な男が弱さを見せて寄りかかるかわいさにもやられます。
まったく甘くなかった二人の間に愛情が芽生えていく。
それなりに幸せな終り方をするけれど、お互いしかいないような、どこか刹那的な切なさは残ったままで余韻を引きずります。
描き下ろし「BONUS TRACK」、カバー下おまけマンガ、電子限定特典マンガはどれも泉ちゃんがかわいいです。
成瀬先生の作品はどれも好きですが、刹那的な余韻が残る本作が一番好きです。そして成瀬先生の原点19と一番似ているのは意地っ張りな泉ちゃんだと思います。(19はぜんぜん弱くないですが…)
『OZ』は『オズの魔法使い』をベースにしたオマージュ的な作品。19は悪魔のように美しかった女をかたどった男性型アンドロイド。心を欲したブリキの生き様は何度読んでも号泣します。
作家さんと読者は立場は違うけど、『BANANA FISH』然り、作家さん達も漫画を愛してきた読者の一人で、それが同志のようで嬉しいです。
大好きなロードムービーものだし、読んでみるかぐらいの軽い気待ちで購入、結果すっごく良かった!
借金、AV、詐欺、暴力、クスリ、レイプ…ダークな要素いっぱい出て来ます。
でも、受けの泉ちゃんの明るさ、攻めのまさおの面倒見の良さと器の大きさで全然重くない!
重く感じないだけで、軽く書かれているわけではないのが素晴らしかった。
二人ともそれぞれ過去にイロイロあったから、今の問題にさほど深刻にならずに向き合えてるのかな、と。
とにかく泉ちゃんが迂闊で明るくてメンタル強くてかわいい…
読了後は「達者で暮らせよ〜」と手を振りたくなりました。
表紙にひかれました。美しい男性の表情がなんともいえず。
借金取りと逃げる青年の追いかけっこですね。
でも二人がこうなったその背景や生まれを知るとやるせないですね。
そんな二人が追いかけっこしながら体を繋いで逃げては捕まり繋がりの繰り返しで。
攻めの男気と甲斐性と受けの実はいい人で可愛いところがすごく良かったです。
お互い惚れちゃって。借金を攻めが立て替え足を洗ってきて。札幌で二人で寄り添って仲良く暮らして。いつまでも二人で仲良くお幸せに!
受けのピンチがキツかったですが攻めの介抱やその後の色々も、とにかく最初から最後までのめり込みました。まるで映画を一本見たような心地です。
攻めが髭がないとイケメンだったなんて嬉しいオマケもありました!