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表題作恋しチャイナ

山吹海運の御曹司兼作家・山吹廉太郎(27)
中華料理人・黄風明(20)

あらすじ

横浜のとある有名ホテルのティールーム。スーツ姿も眩しい『山吹海運』の御曹司・山吹廉太郎は、昼下がりの優雅なお茶の時間を楽しんでいた。そこに飛び込んできたのは、仕事上のマネージャー・小出だ。庶民に大人気の『クール麺』を食べに中華街へ行こうというのだ。しぶしぶ出かけた廉太郎だが、そこで出会った『クール麺』の作り手・風明は、廉太郎の安穏な生活をひっくり返すほどの輝きを放っていて…。

作品情報

作品名
恋しチャイナ
著者
剛しいら 
イラスト
柊のぞむ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775501894
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

お料理BLw

「花扇」や「ドク×ボク」「やるっ!」シリーズなど
剛しいら先生の描く硬派の世界には何度も魅せられてきた。

ところがこれは、軽いタイトルが示すようにトンチキ話ですw
文体がどちらかというと固めなので、
別なものを期待して読み始めると、ああ?なんじゃこれ?となるかも。


舞台は横浜。
海運会社の御曹司・廉太郎は、未だ家業を継がず
気楽な一人暮らしをしながら
小石茶菜(こいしちゃいな)のペンネームで、グルメエッセイを書いている。
美味しい物を味わうことは、彼の人生にとっての必須事項。

ある日出会った絶品の屋台の麺と、その若き中華料理人・風明。
料理に惚れ込み、本人にも惚れ込んじゃって……という話。

風明の実家のライバルで、料理の質に問題のある中華料理店。
リベートを貰ってそのハリボテのような店を持ち上げるライターを
ぎゃふんといわせたり……、というストーリーは軽快に進むが
何と言ってもアホなHシーンがおかしい。

H自体は少なめなんだけれど、料理ネタというかなんというか
アレをナマコやきのこに例えたり、卵白を泡立てて潤滑剤にして
「今夜のデザートは生風明、君のスフレ」とか言っちゃったり、
廉太郎はエロオヤジみたいで(若いのにねぇ)
うるるな風明もちょっと(いや大分?)ネジが緩んだ感じ。

キッチンセックスの挿絵に、吹き出しがあってセリフがついているのも、
アホくささに拍車をかけている。

このノリは私は嫌いじゃなかったけれど、好みはあるかなぁと思います……


1

料理の味も恋愛に必須

味道楽で食通の攻めと料理人の受けなので、始終美味しそうな食べ物描写が多いです。
Hにまで食べ物を使ったり、ナマコ等と味覚や食材で表現するので、苦手な方もいるかも。

山吹海運の御曹司兼作家・山吹廉太郎(27)お坊ちゃまキザヘタレ攻め×中華料理人・黄風明(20)マイペース受け
お坊ちゃまで味道楽な山吹は、食に厳しいが故に恋人にもそれを求めてしまう。未だに、それを全て満たした相手はいない。
ペンネームが小石茶奈(こいしちゃいな)で、食に関するエッセイ本を書いていて、それが大人気で続編を求められている。
編集者の小出から絶対に先生を満足させるお店があると誘われて、食事に行く事に。
若いながら山吹の舌を満足させる料理を出す風明のことが気になってきて。

出てくる料理が美味しそうなので、読むとお腹が空く本です。
ただ、Hの時には、そこは切り捨てて欲しかったです。最高のスフレを二人で作ろうとか、それが二人らしいといえば、らしいですが、コメディっぽいです。

小石茶奈人気を狙って同じ女性を装って、でたらめ提灯記事を書く「西田茉莉華」と言うペンネームのライバルが出てきます。
風明が女装して料理店に潜入したりするのですが、肝心の対決が当の西田本人の登場無しに、あっさりと片がついてしまったのが盛り上がりがなくて残念でした。
いっそ、無味無臭のローションかジェルを使えばいいのにと思ったのですが、蛇足かも。
風明のマイペースさと天然な明るさが独特で、あっさりと楽しく読めました。

エロ:★3 食べ物をぬりつけてのプレイ多し、普通
総合:★3 軽くて読みやすいのですが、盛り上げる所は盛り上げて欲しかったです。

1

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