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表題作あげ・ちん ギャンブラーの憂鬱

元大学同級生で現エリート会社員 藍口祐太朗
家業の酒屋手伝いのギャンブラー 八重樫正直

その他の収録作品

  • あげ★ちん~反抗のギャンブラー~
  • あげ★ちん~新婚編~

あらすじ

ここは、大阪・天王寺。
新婚夫婦にお似合いのマンションに暮らす八重樫正直と藍口祐太朗。
祐太朗が血統書つきのエリート犬なら、正直は雑種犬。祐太朗がアーサー王なら、正直は切り株。それなのに・・・
博打好きの女好き、チンピラの風情あふれる正直を深く愛するのは、美貌の一流ビジネスマン・祐太朗の方。相当にアンバランスな二人だが、すぐ手に届く場所にお互いの姿がある、その平穏な生活が続くと信じて疑わなかった。しかし・・・!!

作品情報

作品名
あげ・ちん ギャンブラーの憂鬱
著者
飛田もえ 
イラスト
神葉理世 
媒体
小説
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ピアスノベルズ
発売日
ISBN
9784914967413
3.3

(3)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

必死な攻め!

 八重樫正直は、大学卒業すると同時に、連絡手段を全て絶って逃げだした相手――藍口祐太朗と地元大阪でばったり再会した。
 もう二度と会わないと思っていたのに、三年のブランクも何のその、再び関係を持ってしまう。
 大学時代からギャンブル好きで、負け続けていた正直は、祐太朗に泣きつくことで借金まみれにならずに済んでいた、という過去がある。
 祐太朗が望んでいた金の絡まない本気の恋愛から逃げたとはいえ、心の身体も彼を忘れていなかったのだと思い知らされてしまった。
 けれど、祐太朗は大企業に勤めるエリートサラリーマンで、そのうち結婚もするだろうし……と、正直は素直にその気持ちを認められずにいた――

 そんな話でした。
 やや軽いテンポのお話でしたが、祐太朗が必死で、正直が身体の関係はあるけれどのらりくらりとそれをかわす話。
 で、そうやってかわされるから、祐太朗の執着は余計に強くなる……というか、正直の意志をあまり考えないものになって、プレイは若干アブノーマルになる……という。
 祐太朗は本当はいい男のはずなんですけど、正直相手にしているととんでもなくおしい男前な気がしてきます。
 正直にだけ必死で、変態さんで、嫉妬が深くて、ロマンチストで……ってなんかちょっと残念ですよね……

 それにくらべて、正直にはそういう必死感はまったくなかったなー……と思ったら、正直が嫉妬するような場面があんまり書かれてませんでした。

 攻めが受けに必死な話を好きな方にはお勧めです。
 かっこわるくて、必死になりすぎてて、ちょっとくらい変態さんの方がいいですよね!

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